あなたはここにいなくとも 著:町田その子
話題になっていた…図書館で数か月予約待ちの一冊。
5つの短編が納められている。
人生経験を積んだ色んなおばあちゃんが登場する。
ここにいないおばあちゃんが、人生を切り替える道しるべになっている感じ。
とても読み進めやすい1冊。
言葉の言い回しとか、表現とか、特徴がある。
ストーリーはそれぞれ違うんだけどね、年末に読んだ「さざなみのよる」に空気感が近い。
そのバケツでは水はくめない 著:飛鳥井千砂
タイトルに惹かれて、借りてきた図書館本。
急速に意気投合した、仕事仲間であり女友達。
読み始めた時には、サクセスストーリー的な展開なのかと思いきや、さにあらず。
少しずつ歯車が狂って、片方は精神的に追い込まれていく。
もう片方は、友人を追い詰めていくことで、不思議なパワーを発揮して行く。
実は、途中からかなり引き込まれてしまった。
何故なら、2人は、時にはかつての私、そして、今の自分。
今では付き合いのないあの人、今でも身近な友人、かなりオーバーラップしちゃった。
この物語の人間関係に近い経験をしている人、意外とに多いと思う。
この他に、パワハラ・セクハラのリアルな描写があったり。
遠距離恋愛の彼が、なんともいい存在感だったり。
このまま、映画とかにできそうなくらいの濃さでした。
著者の本、はじめてでしたが、他の作品も読んでみたい。
@ふると