大家族・長期村の日々奮闘記

ぶなの森自然学校の,子ども長期自然体験村の日々のできごと報告です。

我等はモンゴロイド

2006-06-09 23:53:24 | 06 夏
長期村の大きなコンセプトは「大家族」。子どもと大人が合計50人もが、3週間一緒に暮らすわけです。 アジアのどこかの国でしたが、今も、何十人もの親戚一同が大きな長屋で暮らしている様子を映像で見たことがありますが、それと同じような空間となります。

 モンゴロイドは、コーカソイド(白人系)に比べて、大家族のコミュニティで生活してきた人間の種です。 だから、モンゴロイドの子どもの脳発達は、多くの人と関わりが必要だとの説があります。 我等もモンゴロイドです。
 ところが、モンゴロイドの中で、特に急速にコミュニティをなくして来ているのは、日本人なのです。コミュニティの崩壊により、「人との関わり方・加減」を学ぶ機会をおおいに喪失してしまったのかもしれません。

 昨今起こっているような 凶悪な事件発生とコミュニティの崩壊は、関連性があるのかもしれません。 

 人との密度の濃い関わりが必要な子ども時代に 関わりが持てなくなった今の社会・・・、 だからこそ、長期村では、大人も子どももたくさんの人たちと 関わり合い、その加減を学ぶことを大きなテーマにしています。

 長期村の3週間は、楽しいことばかりではないです。 我慢しなければならないこともあれば、いやなこともあるでしょう。 でも 自分の気持ちを 苦心しながら表現し、コミュニケーションを取り、自分以外の49人もの他者と共に過ごす毎日は、必ずや 子ども達、いいえ 参加する大人達にとっても 人生の糧となる たくさんの体験を得ることができるでしょう。