※固形燃料・スイスメタ※
普通丸いカン入りのものが目につくが、マッチ1本で点火でき、消火も裏ブタでブタをすればよいだけで、取り扱いが極めて簡単で安全かつ安価である。携帯用コンロが故障したときなど手軽に使用できる便利さもあるが、使用にあたっては次のことに注意すること。
1.フタをしたままの固形燃料を火の近くに置かない。固形燃料はアルコールを固めたものである。フタをしたまま火の近くで熟せられるとカンの中の空気が膨張し、中のアルコールが飛散することもあるから注意すること。
2.便用後は、裏ブタをのせて消火し、しばらく温度を低下させる。これも同上の理由からである。使用後すぐに消火したからといってブタを固くしめないように。「メタ」も原料は同じだが、固体以外にゼリー状のものも市販されている。携帯用コンロのプレヒートなどによく利用されている。
ケイネン
ふたをするだけで消火できる手軽さが特徴。
スイスメタ
ぬれても着火するタブレット。非常用やプレヒート用に便利。
※アルコールストーブ原理※
非加圧式で上部が開放された構造のものでは二重壁がガス発生器として働き、炎から燃料に熱を伝える。この効果により燃焼が促進され、単に燃焼させるよりも多くの熱を発生する。内筒はストーブを安定燃焼させるための予熱室ともなる。ひとたび燃料が熱せられると、気化したアルコールが中空の二重壁を移動し、バーナーの穴を通って炎の輪となる。気化したアルコールはストーブの中央からも発生するが、鍋が置かれている限り、炎の輪となっている部分に流れて効率的に燃焼する。他の構造の加圧式のストーブでは、燃焼効率向上の目的でアルコールを注入した後で燃料容器の穴を閉じたり、バーナーの穴からアルコールを入れたりする。
アルコールストーブの代表的な物はトランギア等がある
原理は単純なので空き缶等で自作することも出来る
缶タイプ・1缶タイプ
燃焼中 2缶タイプ・1缶タイプ