※野営地の選び方
野営地を決める3つのポイント (優先度順)
1.設営する場所の安全性
2.風速と風向き
3.降雨の有無または降雨の可能性
1.設営する場所の安全性
もし野営地全域がフリーサイトということであれば、先ず自分たちの設営する場所から決めることになりますが、この場合は やはり安全性の確保から考慮すべきでしょう。
背後に山や丘の斜面があったり、川のすぐ近くというのは現在の天候にかかわらずさけておくべきです。
(川の中州に設営するのは自殺行為です)
風の強い時や雨が降っている時には、それらを避けられるような場所があればそこを設営場所にします。周辺の景色や炊事場、
管理棟、トイレなどの場内設備からの距離は、前述のような事項をクリアしてから考えるようにしましょう。
2.風速と風向き
高原でさえぎる物が無かったり、海に面したキャンプ場では、かなりの強風が吹くことがあります。
そういう場合、 テントは出来るかぎり木立や、 岩陰などで風を避けられる様に配置します。
次にタープですが、こちらはメインポールが風向きと平行になるように設置します。
これを逆にするとタープにまともに風を受けることになるので気を付けましょう。
また、あまりに風が強い時はタープの設営そのものを断念した方が良いでしょう。
3.降雨の有無または降雨の可能性
降雨時または降雨の可能性が高い時は、テントの出入り口をタープのひさし内に設置すれば良いでしょう。
雨の量が多い場合は、使用しているテントが小型なものであるなら全体または大半をタープ中に入れてしまうというのも手です。
タープ内のスペースは当然狭くなりますが、フライシートよりは遥かに確実にテントを雨から守ることができます。
※テントを設営してはいけない場所※
1.植生の痕跡のない場所は増水する
川原を見るとテントを張りたくなりますが、木々草木の植生がまったく見られない場所は水が出るといっきに増水する場所。
こういう場所にはテントを絶対に張らないこと。
2.川原や中州は川そのものと思え
川原や中州で多少草木が生えていても、そこは増水したことのない場所とは限らない。
増水する天候でなくても川原や中州には絶対にテントを張らないを鉄則にしよう。
特に中州はいざというとき逃げ道がない。
これをしかと肝に銘じてキャンプする場所を選ぼう。
3.砂防ダム真上は危険
激しい土砂の流出をくい止めるために造られるのが砂防ダム。
それだけに土砂堆積は進み河床勾配が緩くなり川原は平坦でキャンプサイトに格好に見えてくる。
しかしここが一番危険な場所なのだ。
4.山間部では雨が降ると鉄砲水
日本の渓流は急峻な谷ゆえ、ひとたび雨が降ると、川が一気に増水し鉄砲水となるケースが少なくない。
雨が降ったらすぐに川から離れる、が鉄則だ。
5.大木の真下にテントは張らない
ほかに何もない大木の真下は雷が落ちたときに飛び火するのでここも避けること。
樹木の頂点から45度の角度の範囲内で真下から離れたところが影響を受けにくい場所。
一番は林の中だけど。
6.がけ下は、土砂崩れの危険あり
がけや大きな段差のある下は、落石や土砂くずれの可能性あるので絶対にテントを張ってはいけない。
7.丘の上は、強風に注意
丘の上では強い風が吹いたり、落雷の危険性がある
8.低地やくぼみでは、水に気をつけよう 低地は雨が降ると、まわりから水が流れ込んで来て水溜りとなったり、雨水の流れ道となるのでテントは張らないようにしよう
9.テントは水面からなるべく高いところに 場所にもよるけれど川の急激な増水は平常時の水面から3~5mくらいまで増えるのがよくあるケースだといわれる。
だから少なくともこれより高い所にテントを張りたいものだ。周囲の植生で判断できないときはこのやり方を採用しよう。
かまどの種類の色々
一人、複数の人数、短期、長期の野営、立地等色々な場面にあったかまど作りを考えてみよう
ローインパクトなキャンプを心がけながら
3点かまど/最も簡単にできるかまど
【作成条件】とにかく簡単にかまどを作りたい人向き
【作り方】
1.ほぼ同じ大きさの石か、または金属製のぺグを使って 3 点で容器を支えるだけ。
石組みかまど/かまどの中でもっとも一般的に使用されています
【作成条件】大きめの石があるサイト向き
【作り方】
1.石は大きめで積みやすいものを選び、濡れている石や砂岩は使ってはいけない割れることがある。
2.風上以外の三方向に石を積んで壁を作りる。
3.石の隙間に小石を詰めて熱効率を考える
ハンターかまど/カナダや北米のハンターやきこりが用いているかまどで、別名ハンターのたき火と呼ばれています
【作成条件】大きめな丸太があるサイト向き
【作り方】
1.2本の大きな丸太を風の方向と平行に並べ、両方の丸太の間に火を燃やす隙間を作り。
2.バーをかける仕掛けは、二股になった木の枝や、2 本の枝をX状にして針金で固定した物を土に埋め込み。
3.コッフェルを火にかける時は、火の真上より風下側にかけたほうが熱効率が高い。
トレンチ型かまど
【作成条件】石や丸太のないサイト向き。スコップが必要です
【作り方】
1.幅30~50cm、長さ40cm、深さ30cm位の四角い穴(トレンチ)を風の流れに平行した方向に掘る。
2.風下に炊き口として地面から掘った穴の底辺に向けて斜めに掘り下げ。
3.掘った土はトレンチの両側に盛り、バーをかける台にする。
立ちかまど
【作成条件】本格的な料理を作る時や、長期滞在者向き。材料と労力が必要です
【作り方】
1.三角屋根の形状のように、やや太めの木を使って組み、地上から 30cm 上に丸太を並べた台を作り。
2.この台の上に土を盛って、火床を作くる。
3.直火ではないので自然には優しい、かまどの移動も容易
壁かまど
【作成条件】壁や斜面のあるサイト
【作り方】
1.斜面が風除けになるように斜面に穴を掘る。
2.ハンターかまどのように、二股になった木の枝や、2 本の枝をX状にして針金で固定した物を土に埋め込み、バーをかける仕掛けを作る。
※固形燃料・スイスメタ※
普通丸いカン入りのものが目につくが、マッチ1本で点火でき、消火も裏ブタでブタをすればよいだけで、取り扱いが極めて簡単で安全かつ安価である。携帯用コンロが故障したときなど手軽に使用できる便利さもあるが、使用にあたっては次のことに注意すること。
1.フタをしたままの固形燃料を火の近くに置かない。固形燃料はアルコールを固めたものである。フタをしたまま火の近くで熟せられるとカンの中の空気が膨張し、中のアルコールが飛散することもあるから注意すること。
2.便用後は、裏ブタをのせて消火し、しばらく温度を低下させる。これも同上の理由からである。使用後すぐに消火したからといってブタを固くしめないように。「メタ」も原料は同じだが、固体以外にゼリー状のものも市販されている。携帯用コンロのプレヒートなどによく利用されている。
ケイネン
ふたをするだけで消火できる手軽さが特徴。
スイスメタ
ぬれても着火するタブレット。非常用やプレヒート用に便利。
※アルコールストーブ原理※
非加圧式で上部が開放された構造のものでは二重壁がガス発生器として働き、炎から燃料に熱を伝える。この効果により燃焼が促進され、単に燃焼させるよりも多くの熱を発生する。内筒はストーブを安定燃焼させるための予熱室ともなる。ひとたび燃料が熱せられると、気化したアルコールが中空の二重壁を移動し、バーナーの穴を通って炎の輪となる。気化したアルコールはストーブの中央からも発生するが、鍋が置かれている限り、炎の輪となっている部分に流れて効率的に燃焼する。他の構造の加圧式のストーブでは、燃焼効率向上の目的でアルコールを注入した後で燃料容器の穴を閉じたり、バーナーの穴からアルコールを入れたりする。
アルコールストーブの代表的な物はトランギア等がある
原理は単純なので空き缶等で自作することも出来る
缶タイプ・1缶タイプ
燃焼中 2缶タイプ・1缶タイプ
やんちゃ隊の諸君
今日は、SFB中の一つの話を紹介するよ
ある日、 2匹の蛙が散歩に出かけクリームが1杯はいっている大きな鉢の中を見とれているうち、 2 匹とも 鉢の中に落っこちてしまった。
1 匹の蛙はΓこの水は, 僕にとって見たこともない水だ。こんなどろどろの水で泳げるかってんだ。泳いでみる必要なんかあるもんか」といった。かくて彼は、元気を出さないままに鉢の底に沈み溺れ死んでしまった。
然し、もう1 匹の娃は, 男らしい蛙だったので、 両手, 両足をできるだけ動かして、泳ごうと努めた。そして浮くようにもがいた。
沈みそうになると、一段と力を出して戦い、断じて希望をすてなかった。
終に彼は、力尽きてあきらめてしまおうかと恩ったとき、奇妙なことが偶然起った。
この手の激しい動きによって、彼はクリームを充分にかきまわしたので、突如として彼はバターのかたまりの上に, 安全にすわっている自分自身を発見したのだった!
だから, 諸事, 不利こ見える場合, 決然, 微笑をうかべ, 恰かも烏のさえずるように「がんぱれ, がんばれ, がんぱれ(Stick to it,Stick to it,Stick to it)」と歌えば万事, 好転するだろう。
成功に到る最も重要な段階は, 決して失望落胆しないということである。