元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
ヤマザクラ・3~尾根緑道
50年ほど昔、私の大学入試の際には『合格電報』なるものが存在した。本人の代わりに電報屋の学生アルバイトが合格掲示板を確認し、合格者には『サクラサク』、不合格者には『サクラチル』の電報を打っていた。何度も上京するのが困難な地方からの受験者のために昭和30年代に早稲田大学で始まったとされている。私は自分で合格発表を見に行ったが、賑やかしでこの電報を頼み無事『サクラサク』を受け取った記憶がある。
日本人は花の種類によってその最後の表現を変えており、サクラは散る、ウメはこぼれる、ツバキは落ちる、ボタンは崩れる、アサガオは萎む、菊は舞う、と言い方が異なる。秋の七草のハギもウメと同じくこぼれると表現するようだ。日本人の感性は素晴らしい。
写真は尾根緑道に生育している「ヤマザクラ(山桜)」。バラ科サクラ属の落葉高木で日本固有種。江戸時代後期に拡がったソメイヨシノの前はこのヤマザクラが花見の対象で奈良県吉野山の桜はほとんどがこのヤマザクラになる。ヤマザクラ以前の日本人の花見はウメだった。
日本人は花の種類によってその最後の表現を変えており、サクラは散る、ウメはこぼれる、ツバキは落ちる、ボタンは崩れる、アサガオは萎む、菊は舞う、と言い方が異なる。秋の七草のハギもウメと同じくこぼれると表現するようだ。日本人の感性は素晴らしい。
写真は尾根緑道に生育している「ヤマザクラ(山桜)」。バラ科サクラ属の落葉高木で日本固有種。江戸時代後期に拡がったソメイヨシノの前はこのヤマザクラが花見の対象で奈良県吉野山の桜はほとんどがこのヤマザクラになる。ヤマザクラ以前の日本人の花見はウメだった。
コメント ( 14 ) | Trackback ( )
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素晴らしいです。
華やかなソメイヨシノを見ているとヤマザクラも渋くていいなと思いますね。
ソメイヨシノは葉が出始めると終わりだと思うけどこちらの葉は赤いせいもあってそれ程気になりません。
こんにちは
花の種類による最後の表現は、余り気にしていませんでしたが
言われてみると日本は素敵な国だと改めて感じます
風流な情緒ある素晴らしい国ですね
しかし、残念なことに、もう桜が散り始めていますね
そんな無粋な人たちに、この感性は引き継がれていくとは思えません。残念です。
昨日耳にした会話。発言者は男女二人連れのうち、35歳くらいの男性。
「あ、オオシマザクラだ! でも葉が出ていて、もう、葉桜っぽいじゃないか…」奥さんないし恋人は、黙っていました。
こうして山で咲く姿が良いですよね。
花の散り方、表現が違うことは知りませんでした。
素敵ですね。
確かに書かれているように花の終わり方には
表現の差がありますね。桜は散る。
当方の大学受験。一春のうちに散ると咲くの
両方がありました(笑)。
先人たちのお陰♪
「桜」のことでもそれぞれ人により感慨深いことも色々ありそう
日本人の感性ってますます磨かれていくように思います。
誇らしい~