(私達のあゆみ 第52話)
ボルドが退院した翌日。
この日からボルドのリハビリが始まりました。
年末のマーボー家、
岐阜にいる長男猫以外は
お休みでボルドのそばにいることができました。
みんなと一緒でボルドは幸せそうでしたが
その反面、
自由のきかない体が不満そうでした。
でもまだまだ、
この日は不満を訴えるほど
元気にはなっていませんでした。
目を覚ましていること自体が疲れてしまうような
そんな印象でした。
退院の際、
担当の先生から
1日2回の薬の時間は、
朝と夜で12時間を守って投薬する事。
ずれても前後1時間程度と言われました。
あまり時間をあけると、
薬がキレて効き目(濃度)が変わってしまいますから。
と言われていたので、
朝と夜7時にあげる事にしました。
ボルドは横たわったままで
眠ったり、目を覚ましたり。
このまま寝たきりになっては
あまりにもかわいそうで・・。
だから・・、
必ずと言っていいくらい、誰かがそばにいて
ボルドの足や体をさすったり、
屈伸させたり、つねったり、毛を引っ張ったり。
くすぐったりと、遊びながら、
素人リハビリをしていました。
しかし、
入院の際は、もっと状態が悪く、
先生が忙しい中、
頻繁に綺麗にしていただいていたのですが、
それでも体の汚れはひどい状態です。
毎日少しずつ、体をきれいにし始めました。
10日間の入院で、
これ程までに重篤な状態になるとは
思っていませんでした。
床ズレも後ろ足の付け根
そして腰にも、
さらに頭にもできていました。
頭は、
いつも頭をゲージの壁に当てて寝ていたので、
そこが床ズレになってしまったようです。
そんなボルドの体を目の当たりにして、
入院した時、
点滴をしながらケイレンに襲われていた、あの姿。
先生が言っていた、
「もうダメかもしれない、よくここまでがんばったよ」という言葉。
今では本当に、
「ボルドは虹を渡ったけど、戻ってきたんだ。」
そう思っているんです。
リハビリは、
時々、猫娘が支えて立たせたりして
足の着く感覚を思い出させようと努力していました。
私達では、歳のせいか
ボルドを支えて中腰で立っているのはとてもムリ。
だって、まだ足に力が入らない状態で、
足がフニャフニャなんです。
普段は普通に立ってする、オシッコ。
でも、立てない状態になったら?
2人がかりでもちゃんと立たせる事は難しいんです。
寝たままさせるしか・・・・
でも、
このまま・・ずっと寝たきりになったら・・・、
共働きで介護までする事は無理。
でも、
この子が家では、
こんなにも嬉しそうな表情で寝ている!
どんな事でも頑張ろう!
マーボー家首脳会議に参加した、
3人の首脳が決定したのでした。
この頃の私達は
ボルドが元の状態に戻るかもわからず、
不安な事も多く「ワラをも掴む」思いでした。
そんな時、
ブログに寄せていただいた、
たくさんのコメントに励まされ、
応援ポチをしていただくことで、
具体的に、
ボルドと私達への応援を実感し、
たいへん勇気付けられました。
ブログランキングには本当に驚かされました。
症状が安定し始めてから何気なく見ると・・。
普段よりもたくさんのポイント=みなさんのクリック
という事は、多くのみなさんが見に来てくれている!
感激でした。
だから伝えたくなったんです。
介護することの大変さ、
そして快復する生命力のすばらしさを・・。
(つづく)