ボーダーコリー 「ボルド」と「マロン」と猫の「にゃきち」And「バディ」

ボルドは虹の橋を渡り、寂しそうなマロン。そこへヤンチャ怪獣バデイを迎え、ドタバタな日々が始まりました。

ボルドのてんかん2 時間を追って

2009年02月15日 | 病気 てんかん

次に発作の詳細な状態と時系列的に回数を書きます。

1年半前、平成19年9月からの発作の状態は、
確認できている発症初回から次までが
2週間ほど間隔があいていたようです。
3回目がそこから2ヵ月後の11月でした。

平成19年10月頃からは発作監視のため、
日中録画して必ずチェックしています。
確実に回数の断定が出来るようになり、
私達も安心出来るようになりました。
その後は
1週間から2週間の間隔をあけ、確実に定期的に起きています。
状態は1回で時間も長くても2分程度、
完全に戻るのも30分から1時間でした。
マロンを迎えた20年1月、2月は少し復帰が早い気がしました。

半年を経過した3月頃から
複数回連続しておきる重積発作になりました。
1回の発作がおさまりかける時にまた次の発作が起きてしまうのです。
したがって1回とカウントされる発作の時間が長くなり
2分を5回も繰り返せば、10分の発作とカウントすることもあるようです。
この頃から声をあげる事が頻繁になってきました。

私の精神状態も、
8月からブログを始めて、少し気分が軽くなりましたが、
いつ起きるかビクビクした毎日を送っていて、
ここまでの1年間は精神的にきついものがありました。

10月からは
発作の間隔が、ゆっくりと確実に短くなり始めました。
しかし発作の起きない日が続き、安心しかけた頃、
12月に入り立て続けに発作が起きました。
それも、重そうな発作が数回おき、数時間後に再度おきたので、
今までと違い、すごく深刻な状態ではないかと危惧していました。
そして、
あの入院に繋がる大発作。

記事も投稿しましたが、
猫娘がお昼頃に学校から帰って来ると、
ボルドはゲージの中で発作が終わって、
排泄物にまみれた状態でした。
猫娘がシャワーで綺麗にシャンプーして、暫くは落ち着いていました。
録画の画像を確認すると、9時ごろから4回の発作が出ていたようです。
しかし暫くすると、また4回の発作が起き、
夕方からさらに少し重い発作が5回おきました。
猫娘が座薬などの必要な処置をして様子を見ていました。
その後は安定している感じです。
私達も帰宅して、様子を見ることにしました。
普段と変わりが無いように見えましたが、
念のため散歩は止めました。

でも、発作は止りませんでした。
1時間に1回というよりも、
1時間をかけた長い1回が毎時間続いていたのだと思います。
深夜から明け方まで。
たまたま休日にあたっていたので、
朝電話をしてすぐに連れて行き、入院となりました。
入院してからも、3日間発作は続いていました。

約1年半、約550日の間に約43回。
1回の中にある数回と入院中はカウントしていません。
単純に平均すると、約2週間に1回の発作頻度でした。

薬は、一般的なフェノバール、ゾニサミド、臭化カリウムです。
予防剤としてセルシンも投与したことがあります。
発作時の座薬は、ダイアップです。
それと我が家の場合、
ビタミンB6製剤を食事の時に与えています。
効果は無いかもしれません、
しかしながら、入院となる1ヶ月前に薬が切れて、
効果もわからないでいたので、与えないでいました。
退院してから、すぐにB6投与を再開して状態を見る限り
私は、ボルドには何らかの効果があるのだと確信しています。

てんかんの薬の量は、
状態応じて変化しています。
入院後は増量されていることは言うまでもありません。

初めに書きましたように、
「てんかん」は個体差があるようです、
マーボー家の場合をご紹介しました。


最後に、
「てんかんの発作で死亡する事はないです」そう聞かされていたのですが、
入院中の衰弱してゆくボルドをみていると、
入院2日目に、院長先生が言った
「こんなに良くやった飼い主さんはいないよ」
「充分やったんだから、胸張っていいんです」の一言。
私達から見ても、納得できる状態に感じました。
もしボルドがいなくなったら・・・。
退院までの1週間は、ペットロス症候群的な状態でした。

今だから思うのですが、
もしボルドがもっと年老いていたら・・、
もしガリガリに痩せていたら・・・、
もし入院中に「頑張って、家に帰るんだぞ!」と言っていなかったら・・。

退院してからのボルド、
顔の左側には麻痺があるようで、
口に入った物を咥えているのかどうかの感覚が無いようです。
また、ボールへの反応も鈍く、
目の前で弾ませたボールを見失うこともあります。
視野に障害があるのかもしれません。

あらためて、
私達マーボー家は、
「ボルドの死」に直面していたのだと確信しています。
いえ、いまだその危険性を持ったまま、
退院から45日間は発作がなく、平穏で嬉しそうに日々を送っています。

同じ病で苦しんでいるWAN仲間と
毎日を気にしている飼い主のみなさん、
私達はまだ1年程度しか「てんかん」と付き合っていない、
まだまだわからないことだらけのマーボー家です。

少しでもみなさんの参考になれば幸いです。



     
  また見に来てチュー 


コメント (6)
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ボルドのてんかん1 発作の状態

2009年02月15日 | 病気 てんかん

最近投稿している「私達の歩み」は
ゆっくりと、物語のように進みますので、時間がかかります。

先行して、
ボルドの痙攣発作について、まとめてみました。
それでも長いので分けて投稿します。

「てんかん」は、その子その子で差があるようです。
また、完全な根治法や「これで治る」という薬はないようです。
あくまでも痙攣症状を抑え、発作を起きにくくするだけの対処療法です。

投薬量はもちろん、その薬剤の種類、用法までも異なるようです。
投薬は発作がある限り続きますが、長期期間発作が起きない時には、
少しずつ薬の量を減らしたり、止めることもあるようです。

薬の濃度も、発作を抑える重要な要素となります。
症状や個体に合わない濃度、種類では、
発作を抑制できなかったり、
副作用という形で影響してしまうこともあるようです。
副作用という点では、薬である限り必ずあると思います。
ただ、病的な状態に進行してしまうほどの副作用の有無、
使用の是非はわかりません。
ボルドの場合、軽い状態ではないと思いますが、
1年半の投薬で、血液検査でも、
体に影響のある症状は現れてはいません。

発作の抑制が必要な理由は、
てんかんの痙攣発作は、酸素欠乏の状態を引き起こしやすく、
したがって脳に確実なダメージをも与えてしまうからです。

専門家でもない私達が、
可愛い家族であるボルドの発作状態や思うことを書いてみました。
勝手に信じて行なっていることも含んでいます。


それではまず。

発作の状態。
突然倒れ、または安静にしている時に、
突然手足をピーンと張るように、体を硬直させ発作が始まります。
息を止めながら力を入れて、
力が抜けると同時に、失禁する時もあります。
そして、
激しく体を震わせ、走っているように手足をバタつかせます。
時に、苦しそうに声を上げて。

発作の起き始めの頃、薬を飲む前、もしくは濃度が安定していない頃は、
1回の発作での、硬直から痙攣までの時間は1分程度でした。
回数は1回で復帰しています。
復帰してから平常の歩行、行動になるまで、
落ち着きを取り戻すまでの時間は1時間程度かかっていました。

いつ、どんな前兆で起きていたか。
ボルドの場合、
平常時に少し興奮している感じがありました、
コマンドが効かない、言うことを聞かない。
その一方で不安げな目で甘えてきていました。
実際に発作が起きるのは、大体いつも夜中です。
夜中に目が覚めてしまい、少したった時でした。

もうひとつ、時系列的な見え方なのですが、
発作が治まってから、次の発作まで。
バケツに水が溜まり、溢れて空になるような感じ。
つまりは、発作の後は次に起きそうな日まで、
徐々に「変になってきたかな?」とわかるような過程がありました。
家族ですし、すごく良く感じると思います。


次は発作の詳細な状態と時系列的に回数を書きます。

  
   
  また見に来てチュー 


コメント (2)
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