つらいときに読む本 | |
小林 昭洋 | |
サンマーク出版 |
筆者の小林さんは、重い病気にかかり、普通の生活を送れなくなりました。小林さんは、そのつらい境遇をどうやって乗り越えたのか。病気は治っていません。変わったのは、小林さんの体ではなく、心でした。
他人がうらやましく見えて、とても苦しいことがあります。他人が持っていて、自分にないもの(ぼくの場合は、とくに経験)。それが目について、うらやましいと感じることがあります。
小林さんも、うらやましいという感情に苦しまれてきました。普通に生活ができる人がうらやましいという感情です。
その中で小林さんが気づいたのは、「うらやましいと思う感情は、自分の生きる道が見えたときに消える」ということでした。
自分が本当に大切にしたいことは何なのか。それを大切にするために、どんな「生きる道」を歩むのか。それが見えたとき、他人は他人、自分は自分となり、うらやましいという感情は消えるんですね。
忙しい毎日の中で、ついつい忘れてしまいがちな、自分自身の深い価値観。2014年のはじめに、見つめなおしてみたいと思います。