火の魚 雑感

先日TVドラマ「火の魚」について書きました。今日新聞を読んでいて、その事を思い出させる記事に出会いました。
南木佳士が連載している「生きてるかい？」と言うエッセイです。今日は「急逝の編集者思い」と言うもの。彼を担当していた女性編集者が、作家の気の緩みを諫言しました。作家は気を引き締め、改めて雑誌の掲載原稿に大幅な削除、加筆をして出版社に送りました。しかし彼女は病気退職していました。その単行本の見本が出来上がった翌日彼女は亡くなったそうです。作家は北岳の山頂で訃報と思われる電話を受けますが、電波状況が悪く返信ができません・・・・。
「火の魚」と類似しているなどと言う気は毛頭ありません。方や小説、方や実体験に基づくエッセイです。これを読んで、人との出会いの本質は、火花のように刹那的なものかも知れないと思いました。