休み中はちょっと読書を。
ドナルド・キーンさんのものを集中して読みました。
1.私と20世紀のクロニエル 中央公論社 角地幸男訳
2.私の大事な場所 中公文庫
3.日本人の美意識 中公文庫 金関寿夫訳
4.日本語の美 中公文庫
ドナルド・キーンさんについては、昨年、震災を受けて日本に永住することを表明され我々を力づけてくれました。
情報として知っていてもなかなか著書を読む機会を持てませんでしたが、今回上記を友人から貸してもらいました。
読んでみて、ほとんどが自分と日本の関わり、友人とのかかわりなどについてのエッセーですが、キーンさんは日本人より日本人らしいと感じました。
日本文学(主に中世、近世文学)の造詣が深いことはいうまでもありませんが、考え方や感受性がとても日本的。
古き良き日本人と言えるほどです。自分も古臭い人間なのでそうとう親しみを覚えました。
三島由紀夫や安部公房などの作家達とのエピソードも大変興味深く読みました。
彼らがノーベル賞を受賞しなかった訳など面白かったですね。
翻訳されて初めて世界に打って出られるので、翻訳にかからないけれど良い作家もいるかもしれません。
キーンさんや、アーサー・ウエイレー、ライシャワーなど日本と世界の懸け橋になる翻訳者は本当に大切です。
そして今読んでいるのは「リップラップと寒山詩」ゲーリー・シュナイダー著、原成吉訳、思潮社 です。
「ガイアのうた」の著者で詩人、エコロジスト。56年から68年まで日本に滞在して禅の修行をしたそうです。ピューリッツァー賞受賞者。
「リップラップと寒山詩」は読んでいてリチャード・ブローディガンを少し連想しました。
なんか昔が懐かしくなってきた~。
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