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フランスの歴史と文学

ロジェ・グルニエ『別れの時』

2006-08-17 10:20:50 | インポート

サイト更新 ロジェ・グルニエ短編集『別れの時』

今年で87歳というお年、新作が出るたび、ああ元気なんだとほっとする。

母を描いた小説 Andrélie が去年発表されていたのは知らなかった。
チェホフの小説を戯曲化したTrois années もこの春出版、上演されたという。

表題短篇のタイトルLe temps des séparationsは、戦争で多くの男女が別れ別れに暮らしているのを、”Nous vivons le temps des séparations ”と青年が言うので、この箇所こ限れば「時」より「時代」と訳するのがふさわしい。未邦訳の本は「(仮題)」とつけたほうがいいかもしれない。