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エリッククラプトンについての本を読みました

2019年03月17日 | ブックレビュー

 ミュージシャンとかバンドに関する本を読むのが好きです。去年はディープパープルやクリームの本を読みましたが、今回はクラプトンのを。クラプトンについては今更という感じはしますが、わからないのはクリームを解散してブラインド・フェイスもすぐ終わり、デラニー&ボニーがあってデレク&ドミノスやって、その後ソロで活動するまでの間は何してたん?というあたり。

 もっともクリームがなぜ解散したとか、ブラインド・フェイスがどうして短期間しかできなかったかとか、その辺も知りたかったという事情です。

 それで、この本ですが元々の文章の事情かとにかくわかりにくいです。どうせなら翻訳する際に普通に読みやすくして貰えば良かったのですが、そもそもヤードバーズの辺りは知らない名前ばっかり出てくるし、その後もミュージシャンはいいとしてプロデューサーとかの名前は馴染みがなくて覚えられない上に、いかにも元々関係代名詞バリバリの英文だったという文章なので。

 それでもざっと読んだ感じでは、隠遁生活の間は一般に言われてるようなドラッグで廃人同様だったとか、祖父やジミヘンの死によって精神的なダメージがあったとか、それももちろんありますが単純な話ではないですね。クラプトンっていうと、クリーム以前からスーパーギタリストでどこにいっても大歓迎の大喝采かと思いきや、ロンドンでは案外冷遇されてたり、そういう面で本人のモチベーションがもたなかった期間がちょくちょくでてきます。

 デレク&ドミノスってのはクラプトン本人が自分の名前を出したくなかったという事情があるようで、スターにはスターなりの苦悩があったようです。ヨーロッパの国によってはクラプトンのソロツアーなのに「クリーム」っていう看板出してたこともあったり。商売に関わる人とミュージシャンの関係が上手くいってなかったこともあるんでしょうし。

 ブラインド・フェイスについては、いくらスーパーミュージシャンが集まっても、ちゃんと方向性を決めてリハーサルしっかりしないと受けないし続けられないんだなぁと思ったり。あとは、クラプトン自身はバンドでギターが自分しかいないのが嫌なようで、それならそれでBBキングスタイルで自分は歌の合間にソロだけ弾けばいいんじゃんとか思いました。柳ジョージさんを見習いなさいとかも思ったり(?)。

 ということでクラプトンのことをわかったつもりになった週末でしたが、あの人は曲もアルバムも多すぎてまだまだわかりません。そもそもソロのベストアルバム3種類とクリームのベストアルバムしか持ってないし。