ゴレンジャーの初回があんな大惨事だったとは

　TOKYO MXテレビで「秘密戦隊ゴレンジャー」の放送が始まりました。実は初回をちゃんと見たことなかったので、「そもそもどういう設定だったの？」という点に興味を持ち録画した次第。

　すると、コミカルな要素が強いと思っていた作品の初回が大惨事だったことを知って愕然としました。

　ゴレンジャーの悪役は黒十字軍なる組織で、彼らの侵攻を食い止めるべく国連が組織したイーグルという秘密防衛機構があるのですが、そもそもそんな設定だとは知りませんでした。

　そのイーグルの本拠地はスイス・ジュネーヴだそうですが、初回の冒頭で黒十字軍が日本ブロックの各支部（北海道・東北・関東・関西・九州）に総攻撃をかけます。それぞれの支部の人数はわかりませんが、機関銃の一斉掃射や爆発物、毒ガス攻撃によりメンバーはバタバタ倒れ、関東支部、九州支部は建物も爆破されます。死者は合計で数十人から百人以上と推定されます。テロ事件としては、国際的にもかつてない規模でしょう。

　そして、そこで奇跡的に生き残った各支部一名ずつの隊員が集まってゴレンジャーとなるのでした。それにしても、あれだけ各支部で死屍累々という状況は、もしこれが現実世界の出来事だったら新聞やテレビはどのように伝えるでしょうか。太川陽介が出てきて「ルイ！ルイ！」と歌うかも。（んなことはない。）

　この番組が始まったのは1975年4月なので当時私は小6。初回は見てなかったですが、クラスでは番組としては話題になってました。が、これが空前の大惨事だと思った小学生はいなかったようで、さすが大人になると色々想像力が働いてしまいます。

　たとえば、これが刑事ドラマなら殉職した盟友の形見を握りしめてしんみりする場面があったりするでしょうし、スナックの場面では「のんきにカレーの大盛り食ってんじゃねーよ！」とか思ったりしました。

　あとは、黒十字軍という割には首領がKKKのような白装束で三角帽子なのが違和感あったし、ゴレンジャーは単に生身の人間があのスーツを着ただけなのか、あるいは改造人間的なものになったのかわかんなかったです。また、イーグルが国連の秘密防衛機構で本拠地はスイス・ジュネーヴとかいうのはすべてWikipediaで見て知りました。番組だけ見てると初回ではわかんないですね。

　ということで、一般男性としてはあれこれ知りたいので次週も見てみようとは思います。別に、黄金仮面の正体がアルセーヌ・ルパンでなくてガッカリしたとかは言いません。（当たり前）