ブナ科のスダジイです。
福島県以南の本州から四国、九州に分布する常緑の高木です。
海岸沿いの山地に多く、高さは20メートル、上部で枝分かれして樹冠に多く葉をつけます。
葉は互生、卵形で先がとがり周りには粗い鋸歯があります。厚く革質で裏面は灰褐色になります。
昨年の葉は濃い緑色ですが本年の葉はうすい緑色です、このあと色が濃くなってきます。
本年枝に花穂をつけます、ほとんどの花は雄花穂で、雄しべ10本がブラシのようにつきます。
枝の先端にできた花穂で、写真の枝先で左を向いているのが雌花穂で、短い花柱が3本のびます。
枝先をよく見ると、枝の先端側で1本だけ子房のついた雌花穂を見つけることができます、少し緑色です。
花は本年の秋を過ぎて翌年の秋にドングリになります。虫媒花なので花の時期には強い匂いがあります。