なっちゃん農園たより

ネコじいじが、都会に住む農園主のなっちゃんに、農園たよりと館山の花だよりを送ります。
お花好きな方もコメントどうぞ。

エンドウ

2022年04月24日 10時55分42秒 | 農園たより

マメ科のエンドウです。

 豆の仲間はソラマメやダイズのように自立するものと、このエンドウのようにつる性で添え木やネットに巻きつく種類があります。

 エンドウは、マメ科 エンドウ属のように属の名前です。

 完熟した「グリーンピース」などは種子として食べますが、種子が未熟な莢を食べるものを「サヤエンドウ」とよびます。

 キヌサヤエンドウやスナップエンドウなど、改良されて多数の種類があります。

 原産地は地中海から中央アジア地方、8世紀ころ日本へ伝わってきたそうです。

 つる性の1年草、房総では秋に種子を蒔きますが、雪国では春になって種子を蒔きます。

 農園では、ネットにはわせて身長くらいに立ち上がっています。

 葉は互生する羽状複葉、卵形の小葉が3対つき、先端の小葉は巻きつく「つる」に変化しています。

 葉の付け根から花柄をのばして花がさきます、花は2個づつさく場合が多いです。

 花は「マメ科」の蝶形花です、うすい紅色の大きな旗弁が立ち上がります。

 花の中心に紅紫色の竜骨弁が2枚あり、この中に雄しべ10本と雌しべがあります。

 竜骨弁の両側を、紅紫色の翼弁が囲んでいます。花弁は紅紫色から白色まで変化があります。

 葉は小葉が3対、6枚見えます。葉の付け根の2枚は「托葉」です。

 葉の先には、小葉の変化した巻きひげが見えます。

 花弁が落ちて、萼が残っています。莢が大きくなってきて食べごろです。

 このままにしておくと莢の中で種子が大きくなり、莢が硬くなってしまいます。

 


館山は雪

2022年02月07日 17時35分22秒 | 農園たより

 館山のなっちゃん農園は昨晩雪がふりました。

 毎日夕方になると雪が降ってきます。

 日本海から北陸に吹く季節風が山脈の間をぬって、雪雲を運んでくるようです。

 北陸は大雪ですが、館山はこんな感じ、午後には溶けてしまいます。

 農園のソラマメとサヤエンドウは雪が降ったので元気がありません。

 でも、安心してください、暖かくなれば起き上がってきますよ。

 


エンドウ

2021年02月20日 10時54分01秒 | 農園たより

マメ科のエンドウです。

中央アジア原産、古くから食用として栽培される、つる性の越年草、または1年草です。

寒さに強く、秋に種をまき、年を越して春先に花がさき、種子の入った莢になります。

茎は他のものにからみ1メートルから2メートルほどにのびます、農園ではネットをはっています。

葉柄を持つ3出複葉が互生します。小葉は卵形で縁はなめらか、先端の小葉は巻きひげに変化しています。

茎には葉の付け根に托葉がつきます、ハート形から三角形で2枚が向かい合って茎を巻きます。

花はマメ科の代表的な花で、蝶形花とよばれます。

葉の付け根から花柄がのびて緑色の萼から花がさきます。

大きな立ち上った薄紫色の1枚の花弁は旗弁とよばれます、中央に割れ線が入ります。

左右から前方に付きだした紫色の花弁2枚は側弁とよばれます。

側弁の中にうすい紫色の竜骨弁があり、2枚で雄しべと雌しべを包んでいます。

竜骨弁の中には子房があり、子房の先から太い柱頭が1本のびます、柱頭の周りから雄しべが10本のびます。

子房は豆の莢になり、莢の中に数個の種子が作られます。

「絹さや」や「スナップエンドウ」は、種子が未熟なうちに莢を食べます。

 

 


ソラマメ

2021年02月11日 16時49分06秒 | 農園たより

マメ科のソラマメです。

地中海から中央アジア原産の一年草、日本へは江戸時代に入ってきたそうです。

奈良時代と言う説もありますが、品種改良されて今の大きさになってからと言うことになれば江戸時代になります。

冷涼な気候を好むため、秋の終わりに種子を蒔いたものが、今ごろ花がさいています。

茎は四角形で中空です、40センチから1メートルに立ち上がります。

葉は互生、柔らかく細長い卵形の小葉が2枚から6枚つく羽状複葉です。

小葉は卵形で縁はなめらか、対生に付いたり互生にずれたりします。

葉の付け根から花茎をだし、分かれて2個から6個の花がさきます。

花弁は白色で5枚、立ち上がった旗弁に黒色または紅色の線がつき、前側にのびた側弁に黒色の斑紋がつきます。

花が終わると2から4個の種子が入った莢ができます、莢が上を向くので「空豆」とよばれるそうです。

莢の中の種子が熟してくると、重みで下を向きます。

 


エンドウ

2020年04月09日 11時08分28秒 | 農園たより

マメ科のエンドウです。

地中海沿岸で食料として改良されたものが、唐の国を経由して遣唐使によって伝わってきたそうです。

煮豆、うぐいす餡、甘納豆、蜜豆、豆大福などとして使われています。

完熟した豆を食べるほかに、未熟の莢を食べるサヤエンドウ、完熟前の種子を食べるグリーンピース。

少し実の入った莢を食べるスナップエンドウなど、多くの栽培品種に改良して食べられています。

高さは2メートルほどまでのびる1年草、自立はできないのでネットや添え木が必要です。

茎から葉が互生します。小葉は卵形で2から6枚の羽状複葉、先端の小葉は巻きひげに変化しているので偶数羽状複葉になります。

葉の付け根には托葉と呼ばれる葉が茎を巻きます、野生の豆類より大きな托葉です。

葉の付け根から花柄をのばして、白色から薄い紫色、紅色の花がさきます。

マメ科の5枚の花弁で、大きな薄い紅色の旗弁が1枚立ち、濃い目の紅紫色の翼弁が2枚前に出ます。

翼弁の中には雄しべと雌しべを包む2枚の竜骨弁があります。