のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

エクストラサーフT 30号-405・K レビュー

2017年02月06日 22時44分20秒 | 釣り関連
エクストラサーフはダイワ製ハイコストパフォーマンス投げ竿として人気が高く、
廉価竿からの買い換え(ステップアップ)、最初の一本、
そして二本目以降の投げ竿として考えている人も多いと思います。
今回は私もよく使っているエクストラサーフについて、
メーカーのカタログに載っていない情報も含めてレビューしてみたいと思います。

投げ釣り用の竿として、実勢1万5千円程度のエクストラサーフは、比較的購入しやすいモデルです。
もちろん、単なる廉価モデルだったら、それこそこれより安い竿はいくらでもあるのですが。
エクストラサーフはそれら廉価モデルとは一線を画す充実した装備が特徴。
とにかく、スペックの充実ぶりが信じられないくらいすごい。

ざっと挙げてみると、
・ロッドブランク :X45
・高密度カーボン(93-94%) :HVF
・ジョイント :Vジョイント
・ガイド :遊動Kガイド(オールSiC)、ファインピッチガイドロック
・リールシート :前進機構付ステンレスリールシート
・グリップ :リトルセンサータッチグリップ
となっています。

これらの技術は上位機種(ランドサーフ、キャスティズム)と比較しても(細部の違いを棚に上げれば)遜色なく、
下位のプライムサーフと比べてもKガイド、X45、Vジョイントといった投入技術の有無で大きく差別化されています。
つまり、エクストラサーフはダイワの振り出し投げ竿の中で、あくまでカタログ上ではですが、
エントリーモデルの価格で上位機種とほぼ同等の機能を保有しているという、非常にお得なモデルなのです。


竿袋はおまけのようなちゃちな作り。

個人的な感想としては、装備の中でガイドを守るトップカバーの出来が良く、気に入っています。
エクストラサーフのトップカバーは#2、#3の遊動ガイドを収める部分が遊動式になっていて、
ぐらぐらする遊動ガイドもしっかりと収納できるようになっています。


黄色の遊動ガイドカバーは可動式になっていて良い。

もっとも、私はちゃんとした振り出し竿についてエクストラサーフ以外知らないので、
実は当たり前のことなのかもしれませんが。

その他、使っているうちに遊動ガイドが回ってしまうという振り出し竿に特徴的な性質については、
ファインピッチガイドロック(FPGL)によって一度はめたガイドがずれないようになっており、
扱いやすくなっています。
ただ、気のせいかもしれませんが、このFPGLはどんなに慎重に調整しても、特に#2ガイドはトップガイドとは
わずかに向きがずれてしまうように感じます。
ま、実用上は何の問題もないのですが。

実釣での感想ですが、正直キスの引き釣りには使ったことが無く、根魚等の置き釣りにしか使っていないので、
偏っていることは否めませんが、少なくとも問題は感じません。
ただ、ガイドが5つしかついていないので、引き釣りの場合、
7ガイドの竿と比較すれば感度がやや劣る可能性はあります。
一方、根魚釣りなどの場合は感度はそれほど重要でなく、むしろバットパワーは十分で、
とりあえず根の深い岸壁での置き釣りには向いていると思います。

デザインは真っ黒で奇をてらったところは全くなく、シンプルそのものですが、安っぽさはなく、
個人的には気に入っています。


価格の割に高級感がある(と思います)。

さて、ここからは、やはり個人的な意見として、エクストラサーフのネガティブな面を述べてみます。
私が感じたエクストラサーフの弱点は、「ガイド周り」と「穂先強度」です。
やはりある程度値の張る竿と比べると、ところどころ作りが少々チャチなのではないか、と思います。

これは価格的に仕方ないと考えるべきか、価格の割にチャチなのではないかと考えるべきか、は判断が難しいです。

まず、ガイド周りですが、振り出し竿の特徴として、ガイド金具がブランクに接着剤で取り付けられているのですが、
これが結構外れ易い。
あまり良い接着剤は使っていないのでは?と思います。
私のエクストラサーフは、三番節(元竿の次の部分)に付けられた#5のガイドがスポッと簡単に外れてしまいました。
もっともこれは自分で再度押し込み直して元通りになりましたが。

次に、穂先ですが、以前記事にも書いたとおり、釣り場で穂先がポッキーのように折れました。
穂先の太さは先端で径2.5mmと、それほど細いものではないのですが、それよりも細いキャスティズム(25号-365W)
のがっちり感と比べると、ヤワな印象は免れません。これも低価格ゆえ仕方のないことと考えるべきか。

いずれにしろ、低価格な竿はそれだけ気を遣ってやらないと壊れやすいということは言えるのだろうなと思います。


以上まとめると、エクストラサーフは投げ竿のエントリーモデルとしては、価格の割に機能が充実しており、
まずまずお得なモデルとすることができます。
実際、大手釣具店で必ずといって良いほど店頭に並べられており、店員もお客に勧めやすいのだろうと想像できます。
そして、実際に売れているのでしょう。
それ故に、価格もリーズナブルなものになっているのだと思います。

ただし、これら評価はあくまでエントリー投げ竿として考えた場合であり、
実勢3万円以上の標準的な投げ竿と比較すると、細部の作りや耐久性に差があり、
その点を理解しておく必要があるように思います。

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