のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

カワハギ その1  相模湾(佐島沖)  2017年10月6日(金)  地獄の入り口?

2017年10月09日 23時33分52秒 | 釣行記
先週末は息子とハゼ釣りに行きました。
これはこれで楽しかったのですが、目的の半分は家族サービスでした。
それで次回は、自分にとって、もっとチャレンジングな釣りをやってやろうと思っていました。

今回はカワハギの沖釣りです。

カワハギ自体は、昨年秋に金田湾でのボート釣りで、ワッペンサイズですが多少は釣れました。
ただ、このときはあくまで外道として「釣れた」のであって、カワハギを狙って「釣った」のではありませんでした
(なにしろ、タックルと仕掛けはキス用、餌はジャリメだったし)。

カワハギの沖釣りは、一種のスタイルが確立されていて、ファンも多い釣りです。
個人的には、難しいと言われているカワハギ釣りに、以前から興味は持っていました。
が、昨年実際に釣ってみても、特に難しかったという印象はなく、
何がカワハギ釣りのおもしろさなのか、今一ピンとこなかったというのが本音でした。
しかし、その後自分なりにカワハギ釣りの書籍やHPを読んでいくうちに、
次第に「カワハギ釣りにのめり込んでみたい」という欲求がわき上がってきたのでした。
ちなみに、この耽溺のことを、カワハギ釣りの世界では「カワハギ釣り地獄に堕ちる」というらしいですね。

そこで一念発起し、まずはカワハギ用のタックルを揃えるところからスタート。
カワハギ釣りに関連するどの書籍やHPなどをみても、カワハギ用の竿は専用竿を用いるべし、と書かれています。

そして、何をトチ狂ったのか、私が購入したタックルは、

竿:シマノ ステファーノ180
リール:シマノ ステファーノSS 101HG
ライン:デュエル ハードコア×8 PE1号

でした。

本当は、竿はもっとずっと安価な、この釣種では中堅クラスのものの購入を予定していたのですが、
どこに火がついてしまったのか?
ともかく、ある意味、背水の陣を敷くことになりました。
釣れなくても、竿のせいにはできませんから・・・。


さて、10月6日(金)。
出撃二日前に三浦市佐島の船宿「深田家」に予約。
当日の天気予報は曇りのち雨で、風は6m/sですが北東なので、三浦半島の相模湾側は風裏です。
波は穏やかとのこと。
ただし、ここ数日の中では最高気温18℃と、一気に「秋」に突入。
沖では体感気温がマイナス5℃くらいになると考えると、準冬型装備が必要か?

朝2時起床。
2:20出発。
4:40現地着。
早く着きましたが、宿の女将さんがお店番をしていたので、すぐ受付できました。
宿帳の一番上に自分の名前等を記載。
餌は宿の生あさり2パックを購入します。
すぐ後にお客が現れ始めますが、平日だったせいか、自分を含め全部で6名のみでした。
この宿の席決め方式は、受付後、各自2、3分ほど歩いて港に向かうと、
先ほどの女将さんが宿帳に記載の名前を順番に呼んで、呼ばれた人から希望の席を選んでいくというもの。
私は一番手だったので、左舷トモを選びました。
沖釣りでは初めてのトモです。
もっとも、一般にカワハギ釣りでは船の席はあまり関係ないということですが・・・。

さて、6時になり、出船です。

私のこの日の装備ですが、タックルは上記の通り、シマノのステファーノシリーズ(リールはSSだが)で固めました。
仕掛け類はダイワ製の「快適シリーズ」。
針は「ハゲ針」(ダイワの「フック」)と「早掛け」(ダイワの「スピード」)を中心に用意。
船縁にマグネット付きえさ入れを置いて、マグネットに替え針を取りつけておきます。
宿で入手した生あさりを一部船縁のえさ入れに入れ、マルキューの「カワハギ職人」と「アミノ酸α」を振りかけます。

自分で言うのも何ですが、初心者の割には妙に準備が良いなと自分に感心しました・・・。

もっとも、やはり問題は実釣です。

釣り場は船着き場からほんの数分のところで、すぐに着いてしまいました。
本当に佐島沖数百メートルといったところ。


船から出船した港町を臨む。

さて、第一投。

書籍やHPで学んだ、「タタキ」、「誘い上げ」、等を試してみます。
船長曰く、根掛かりと外道(フグなど)が多いところなので、底を切って宙を狙うように、とのこと。
ですが、実際には根掛かりはあまりなく、どちらかというと自分は底付近を探ってしまいます。
で、さっそくゲストが掛かってきました。


帰宅後に撮影。

後でWEB魚図鑑で調べると、クラカケトラギスという、トラギス属の魚でした。
記念すべき第一号(?)だったので、キープ。

そして、その後は定番のサバフグ、トラギス、ベラ関係、キタマクラ、といった連中ががんがん掛かってきます。

一方で、カワハギは姿なし。

船中、この日は全体的にカワハギがすぐに上がってこなく、どうやら不調日だったようなのですが。
自分は初めての本格的なカワハギ釣りということもあり、全く釣れてこない事に焦ります。
なにしろ、餌はしばしば「ツンツルテン」(アタリも感じ取れないのに取りつけたアサリが全て綺麗に取られてしまう状態)が続き、
おそらくカワハギは居るのは間違いないのに、そいつらをどうやって釣ればいいのか、さっぱり分からなかったからでした。

やばいな。全然アタリがわからない。

ご存じのように、カワハギはアタリ(らしきもの)にへたに合わせても、上手く掛かりません。
自分で実際に体験すると、如何にもカワハギ釣りというのは難しいものだと分かってきました。

しかし、なんだかんだでいろいろ工夫していくうちに、偶然でしょうが最初の1尾を釣り上げることができました。



つまり、これでなんとか「ボウズ」ではなくなりました。
良かった~。
やっぱり、カワハギ釣りでは、カワハギが釣れなければ、ボウズですよね・・・。
すばらしい外道が釣れれば別でしょうけど。

その後、外道をばんばん掛けつつも、ぽつぽつとカワハギをゲットしていきます。



ワッペンを含む、小さい奴ばかりですが。
とりあえず、9時過ぎくらいには当初の目標にしていた「5尾」を達成できました。

しかし、困ったことに、自分が釣ったカワハギについて、「何故釣れたのか」分かりません。
とにかく慌てて強く合わせることだけは自制しつつ、ツンツルテンと外道を少しでも避けるため、
後半はタタキを多くして誘い上げ・下げを繰り返します。
何故か、「弛ませ」によっては、全く掛かってきませんでしたが、時折は船長のアドバイスにもかかわらず、
思い切り「弛ませ」てみたりしましたが。

10時以降。
小型メインだったカワハギにも、ようやく良型が入り始めました。





そして、未だにカワハギの釣り方がよく分からないままでしたが、
とりあえず外道のアタリとカワハギのアタリの違いは、概ね理解できるようになり。
外道のアタリの場合は合わせずスルーすることが少しできる様になりました。
ともかく、掛けてしまった外道は全て海にリリース(投げ捨て)。

後で考えたら、食べたらそこそこ美味しいトラギスくらいは持って帰っても良かったかな。
外道だけで5目以上は余裕で達成。
トラギス、クラカケトラギス、サバフグ、キタマクラ、ベラ御三家(キュウセン、ササノは、オハグロ)、
なんだかよく分からない奴、等々。

合わせて50尾はリリースしたかも。
そのうちの何割かは、船にまとわりついていたカモメ軍団の朝ご飯になりましたが。

13時に終了の合図。
終わってみると、良型が3尾混じり、合計ぎりぎりツ抜けすることができました。
実質ほぼ初カワハギとしては、十分な成果だったと思います。

それにしても。
終わってみても、やはり、なんだかよく分からないカワハギ釣りの世界。
しかしこの「ワケノワカラナサ」こそが、カワハギ釣りの魅力なのでしょうか。
「釣れた」を「釣った」に変えていきたいという欲求。

私も「カワハギ釣り地獄」の門を叩いてしまったのかな?

ちなみに、良型は刺身、小型は唐揚げ、アラは味噌汁にして美味しくいただきました。
もちろん、刺身は肝醤油(最高)ですよ。