のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

FX戦術の4要素

2016年01月08日 00時13分56秒 | FXと国際経済
1月7日(木)の国際経済も大荒れでした。

1月6日(水)のニューヨーク時間は、若干の北朝鮮による核実験の影響があったのか、米指標(ADP民間雇用者数、貿易収支)が
予想を上回って一時的にドル/円は上昇しましたが、その後、すぐに失速。ダウ・ジョーンズや欧州株も軒並み大幅に
下落しました。

そして、1月7日(木)は人民元安に引き続いて中国株が新年(4日目にして!)二度目のサーキットブレイカー発動。
そしてCSI300指数が7%超下げて中国株式取引停止となりました。

これらを受けて、日経平均も新年4日連続の大幅下落。420円以上下げて、とうとう17,000円台に入ってしまいました。
まだ底は見えていない様子です。
ただ、上海総合指数が3125ポイントと、3000ポイント台に迫ってきていることから、共産党による本格的な介入がそろそろ
行われるのではないかと予想するので、いったん反発の可能性もあるでしょう。

しかるに、ドル/円は118円台を割って117円台に突入してしまったことから、中期的に低迷してしまうかもしれませんね。
いずれにしろ、1月8日(金)の米雇用統計は注意して見なければなりません。


さて、FX相場を乗り切るためには、己を知ることが重要で、また己を知るための有効な方法として、FX日誌を書くということ
について述べましたが、今日は私が考える具体的な戦術について書いてみます。

もっとも、戦術といっても、トレンド系だとかオシレーター系などのテクニカル指標の使い方などのことではありません。
そういったチャート分析手法は、いろいろな書籍やネットに出ているし、私にはそれらが性に合わないのか、実際のディールに
役立てられたこともありません。まあ、その点は、投資家それぞれの好みの問題なのだろうと思います。

私の考えるFX戦術には4つあり、それぞれ読めば、当たり前のつまらないことなのですが、何人かのFX投資家と実際に話したり、
ネットなどでいろいろな情報を耳に入れた限りでは、意外とこれらのことがキチンとできている投資家は少ないと思いました。

その4要素とは、
①(長期)トレンドに従う。
②スクウェアした状態をベースとする。
③確実にストップロスオーダーを入れる。
④小さいロットで、数回に分けてエンターする。
です。

それぞれについて説明します。

まず、①について。
わざわざ「長期」という言葉を入れましたが、トレンドというのはそもそも「長期トレンド」のことだと考えます。
そして、長期トレンドとは、簡単に言うと、月足(または週足)チャートに現れるトレンドのことです。
つまり、ディールの際には、必ずトレンドを頭に入れておく、すなわち月足(週足)チャートをよく見てディールする、ということ。
これはどのような時間足を基にしてディールする場合でも、必ず守るべきルールと考えていますが、正直私は超短期ディール
(いわゆるスキャルピング)については否定的でして、あくまで短期(時間足~日足チャート)以上でディールすることを念頭に
置いています。
スキャルピングが何故駄目だと思っているかについては、後ほど述べる予定ですが、実際、スキャルピングで稼ぎやすい状況
というのは、よくよく考えてみれば長期トレンドに従っている場合が多いのです。ですから、スキャルピングでディールするにしろ、
そうでないにしろ、結局長期トレンドに従う、ということです。
もっとも、最近のFX相場のように、長期トレンドが買いでも、短期的には売り、というような状況が頻発しているようなときには、
あえて、長期トレンドに逆らってディールすることも絶対無いわけではないです。あくまで、基本原則として、ということです。

②は簡単に言えば、「年がら年中ポジションを持つようなことはしない」ということ。FXジャンキーになるな、ということです。
相場格言で言うと「休むも相場」に従え、ということですね。
FX相場は、一年間でみても比較的稼ぎやすいときと、稼ぐどころか大きな損失を受けかねないときがあって、特に後者ではあえて
戦わず、場合によってはポジションを精算(スクウェア)して、市場から一時離れる必要があるときがあります。
例えば、非常にボラティリティー(価格変動率)が高まる時期(イースター休暇、GW、夏期休暇、感謝祭以降~年末)は、
ポジションを縮小して、いやむしろゼロにして臨むべきときと言えると思います。
ところが、FXに嵌っている人の中には、とにかくディールしていないと気が済まない、毎日利益確定できないといけない、と
思っている人(特にスキャルパーに多いと思います)がいます。
それは間違いです。
相場には流れがあり、しかもプロであってすら、その流れを読むことは難しいのです。
簡単と侮って難場に嵌り、そのまま市場から退場の憂き目を見た、なんてことの無いようにしたいものです。
それには、この「スクウェアの状態をベースとする」姿勢が、大切だと考えています。

③は説明する必要は特にないと思います。ただ、損切りという行動は非常に重要で奥が深いので、これについては別の機会に
詳述を試みたいと思います。

④は「負けにくいディール」を指向する上では、最も重要なテクニックの一つと思います。
相場で良くやる失敗の一つは、「最初に大きなポジションを持ったが、曲がってしまって二進も三進も行かなくなった」というもの。
いきなり大きなポジションを持ってしまうと、当たると大きいですが、当然いつも当たるわけがないので、一定の確率で大きな
損切りを余儀なくされるか、もしくは巨大な塩漬けポジションを長期間(私の知る限りでは、8年間持ち続けたツワモノがいました!)
保有することになってしまいます。
このようなことを避ける方法として、「スモール・ロット・エンター」があるわけです。
小さいアマウントであれば、たとえ逆に振れてしまって損切りしたとしても、比較的小さな損失で済みます。
どの相場でも同じだと思いますが、どの時点でエンターするのが最適なのかは、誰にも分からないことなので、とにかく分散して
仕掛けていく癖をつけておくべきです。
ちなみに私の場合は、だいたい10回くらいに分散して、トータルが多くともレバレッジ5を超えないようにエンターするように
しています。

以上、いかがでしょうか。
私の場合、FX日誌をつけて失敗の原因を分析すると、ほとんどの場合は、上記の4要素のいずれか(もしくは複数)が不徹底な
ために負けていることを理解できます。

まあ、これらを忠実に守れば必ず勝てるというわけでもありませんが、「負けにくい」体質にはなり得ると考えています。