のんびり日記

下手の横好きの釣り。割と本気のFX。たまにエレキギター修行中。その他もろもろ。のんびりと。

何故FXは難しいのか?

2016年01月04日 22時18分44秒 | FXと国際経済
2016年のFX相場がスタートしました。

本日は中国製造業購買担当者景気指数が予想下回るなど、中国発の経済鈍化が伝えられたことで、上海株の強烈な下落につられる形で
日経平均も600円近い下落となる幕開けでした。
日経平均の下落に引きずられるようにドル/円も下落。最安で118.7円くらいまで押されています。
中東ではサウジアラビアがシーア派の過激派を処刑したことで、イランではサウジ大使館が襲撃され、両国は国交断絶状態と、のっけから
きな臭い状況になっています。

ただ、2016年の市場はクリスマス休暇が明けたばかりで、まだ十分な市場関係者が揃っていないことも事実であり、もう少し様子を見て
慌てずに参戦するのが吉でしょうね。
毎年1月の始めはいくばくか荒れるように思います。

ところで、相場の中でもFXは特に難しいものと言われることが多いと思います。
外国為替相場は株や先物取引などといったものと比較すると、圧倒的に規模が大きく、それだけ値動きが複雑であり、誰にとっても予測
が困難な相場だから、というのが、FXを難しくしている理由の一つであることは確かだと思います。

ただ、FXに限らないのでしょうが、相場を難しくしている理由は相場そのものの特性以外にもあるのです。

それは、人間の心理に関係があると思います。

人間は、勝てば傲慢になり、負ければ恐怖に縮こまってパニックになってしまう生き物なのです。
そして、このことが、ただでさえ難しい相場をより難しいものにしてしまうのです。

例えば、FX相場でロング(買い)のポジションを持った後で、大きく下落してしまい、多額のアゲインスト(含み損)を抱えてしまった場合。
たいていの人は心理的にマイナスの影響を受けます。そして、まともな判断力を失ってしまい、損失をさらに拡大させてしまうのです。
一方、利益を得たら得たで、たいていの人は自分でも気づかないうちに得意満面になってしまい、自己の能力(または戦術・戦略)を過信
してしまうことになります。
いずれの場合も、「我を忘れて」いつの日か大きな敗北を喫して退場の憂き目を見ることになるのでしょう。

大事なことは、どんな人でも、「傲慢」と「怯え」という特質を持っており、それらからは逃れられないということを知っておくことだと
思います。
逆に言えば、そうした人としての特質、言い換えれば「自分自身」を知ることで、相場に対してもより有効に戦えるのではないかと思うのです。

まさに、孫子曰く「彼を知り己を知れば百戦してあやうからず」です。

FX相場では、単に彼(FXの特質)だけを研究するだけでは駄目で、「己」を研究し尽くさなければ、戦うこともままならないと思います。
FX相場自体は、時に非論理的な複雑体ですが、対決するには論理的な戦い方が絶対に必要で、ただ立ち向かっていくだけの蛮勇では、
いつか必ず大敗します。


次回は、私なりに考えた「己を知る方法」と「具体的な戦術」について述べたいと思います。

2015年のFX相場振り返り そして、2016年を展望すると・・・

2016年01月04日 00時14分59秒 | FXと国際経済
2015年のFX相場は、結局ユーロ中心で動いた1年間だったと思います。
基本的なトレンドは、2014年の5月から始まったユーロの下落が、2015年初まで継続した形で、
年が明けた現在もそのトレンドは終わっていないと考えられます。

ただ、2015年だけを見れば、長期トレンドがユーロ売りといっても、ユーロ/ドルは結局1.05~1.17のレンジ相場に
嵌っていたとも言えます。
一方、ドル/円に関しては、ドル買いのトレンドが継続していたものの、完全に停滞した一年間だったと言えるでしょう。
総じて言えば、主要通貨ペアのFX取引に関して言えば、なかなかに難しい相場だったのではないでしょうか。

昨年末にFX仲間との忘年会に参加した折、年間の成績を仲間内で披露し合ったのですが、どちらかと言えば苦労した人の方が
多かったようです。
私も年間の利益は+40%を達成できたので、目標を下回ったものの、難場の割にはまずまずだったと思っています。

そして、年が明けて本日(月曜日)から本格的な2016年相場がスタートします。
各主要通貨国の中央銀行が行っている金融政策は非常に明確であることから、2016年もユーロ売り、円売り、ドル買いのトレンドは
変わらず継続するというのが一般的な見方だと思います。
そして、2015年の値動きを見ると、2016年もドル/円はショボく、ユーロ/ドルが中心となる相場が続くようです。
つまり、2016年も(残念ながら)、なかなかに難しい相場になってしまうような気がしています。

2016年のFX相場を生き抜くための戦略を、年初にしっかり立て、年間を通してぶれないディールを行っていくことが肝要と思います。

私の考えている2016年の基本戦略の一つは、「難場(イースター休暇、GW、夏期休暇、感謝祭後)は休む」ということです。

2016年も相場閑散期ではボラティリティーが高まることが十分予想されるので、個人投資家としてはそのような時期にうまうまと
ヘッジファンドなどにやられないようにすることが、今年を生き抜いていく必要条件だと私は考えています。