2016年のFX相場がスタートしました。
本日は中国製造業購買担当者景気指数が予想下回るなど、中国発の経済鈍化が伝えられたことで、上海株の強烈な下落につられる形で
日経平均も600円近い下落となる幕開けでした。
日経平均の下落に引きずられるようにドル/円も下落。最安で118.7円くらいまで押されています。
中東ではサウジアラビアがシーア派の過激派を処刑したことで、イランではサウジ大使館が襲撃され、両国は国交断絶状態と、のっけから
きな臭い状況になっています。
ただ、2016年の市場はクリスマス休暇が明けたばかりで、まだ十分な市場関係者が揃っていないことも事実であり、もう少し様子を見て
慌てずに参戦するのが吉でしょうね。
毎年1月の始めはいくばくか荒れるように思います。
ところで、相場の中でもFXは特に難しいものと言われることが多いと思います。
外国為替相場は株や先物取引などといったものと比較すると、圧倒的に規模が大きく、それだけ値動きが複雑であり、誰にとっても予測
が困難な相場だから、というのが、FXを難しくしている理由の一つであることは確かだと思います。
ただ、FXに限らないのでしょうが、相場を難しくしている理由は相場そのものの特性以外にもあるのです。
それは、人間の心理に関係があると思います。
人間は、勝てば傲慢になり、負ければ恐怖に縮こまってパニックになってしまう生き物なのです。
そして、このことが、ただでさえ難しい相場をより難しいものにしてしまうのです。
例えば、FX相場でロング(買い)のポジションを持った後で、大きく下落してしまい、多額のアゲインスト(含み損)を抱えてしまった場合。
たいていの人は心理的にマイナスの影響を受けます。そして、まともな判断力を失ってしまい、損失をさらに拡大させてしまうのです。
一方、利益を得たら得たで、たいていの人は自分でも気づかないうちに得意満面になってしまい、自己の能力(または戦術・戦略)を過信
してしまうことになります。
いずれの場合も、「我を忘れて」いつの日か大きな敗北を喫して退場の憂き目を見ることになるのでしょう。
大事なことは、どんな人でも、「傲慢」と「怯え」という特質を持っており、それらからは逃れられないということを知っておくことだと
思います。
逆に言えば、そうした人としての特質、言い換えれば「自分自身」を知ることで、相場に対してもより有効に戦えるのではないかと思うのです。
まさに、孫子曰く「彼を知り己を知れば百戦してあやうからず」です。
FX相場では、単に彼(FXの特質)だけを研究するだけでは駄目で、「己」を研究し尽くさなければ、戦うこともままならないと思います。
FX相場自体は、時に非論理的な複雑体ですが、対決するには論理的な戦い方が絶対に必要で、ただ立ち向かっていくだけの蛮勇では、
いつか必ず大敗します。
次回は、私なりに考えた「己を知る方法」と「具体的な戦術」について述べたいと思います。
本日は中国製造業購買担当者景気指数が予想下回るなど、中国発の経済鈍化が伝えられたことで、上海株の強烈な下落につられる形で
日経平均も600円近い下落となる幕開けでした。
日経平均の下落に引きずられるようにドル/円も下落。最安で118.7円くらいまで押されています。
中東ではサウジアラビアがシーア派の過激派を処刑したことで、イランではサウジ大使館が襲撃され、両国は国交断絶状態と、のっけから
きな臭い状況になっています。
ただ、2016年の市場はクリスマス休暇が明けたばかりで、まだ十分な市場関係者が揃っていないことも事実であり、もう少し様子を見て
慌てずに参戦するのが吉でしょうね。
毎年1月の始めはいくばくか荒れるように思います。
ところで、相場の中でもFXは特に難しいものと言われることが多いと思います。
外国為替相場は株や先物取引などといったものと比較すると、圧倒的に規模が大きく、それだけ値動きが複雑であり、誰にとっても予測
が困難な相場だから、というのが、FXを難しくしている理由の一つであることは確かだと思います。
ただ、FXに限らないのでしょうが、相場を難しくしている理由は相場そのものの特性以外にもあるのです。
それは、人間の心理に関係があると思います。
人間は、勝てば傲慢になり、負ければ恐怖に縮こまってパニックになってしまう生き物なのです。
そして、このことが、ただでさえ難しい相場をより難しいものにしてしまうのです。
例えば、FX相場でロング(買い)のポジションを持った後で、大きく下落してしまい、多額のアゲインスト(含み損)を抱えてしまった場合。
たいていの人は心理的にマイナスの影響を受けます。そして、まともな判断力を失ってしまい、損失をさらに拡大させてしまうのです。
一方、利益を得たら得たで、たいていの人は自分でも気づかないうちに得意満面になってしまい、自己の能力(または戦術・戦略)を過信
してしまうことになります。
いずれの場合も、「我を忘れて」いつの日か大きな敗北を喫して退場の憂き目を見ることになるのでしょう。
大事なことは、どんな人でも、「傲慢」と「怯え」という特質を持っており、それらからは逃れられないということを知っておくことだと
思います。
逆に言えば、そうした人としての特質、言い換えれば「自分自身」を知ることで、相場に対してもより有効に戦えるのではないかと思うのです。
まさに、孫子曰く「彼を知り己を知れば百戦してあやうからず」です。
FX相場では、単に彼(FXの特質)だけを研究するだけでは駄目で、「己」を研究し尽くさなければ、戦うこともままならないと思います。
FX相場自体は、時に非論理的な複雑体ですが、対決するには論理的な戦い方が絶対に必要で、ただ立ち向かっていくだけの蛮勇では、
いつか必ず大敗します。
次回は、私なりに考えた「己を知る方法」と「具体的な戦術」について述べたいと思います。