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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

狼と香辛料 XXIV Spring Log VII(第24 巻) 感想

2023-03-10 20:15:43 | 狼と香辛料/羊皮紙
コルとミューリの後を追うかたちで続くホロとロレンスの旅。

今回は、そろそろ起こるかなぁ、と思っていたエーブとの再会もあった。

結局、一冊まるまるの長編で、しかも、それがエーブとの知恵比べという、なんとも懐かしい展開。

しかも「イッカク事件」とか、キーマンまで出てくるのだから、もうホント、同窓会だよねw

正直、イッカク事件の顛末って覚えていないのだけれど、でも、たしかにイッカクを巡る事件があったなぁ、という記憶だけはあるw

なので、全編、なんかもう懐かしさだけで読んでしまった。

あとは、ロレンスが、本来なら大商会の会頭になってもおかしくはなかった「凄腕の行商人」という位置付けを象徴するように、今回、彼が道すがら解決した問題は、それこそ、複数の街や領主、商会を巻き込みながらも「ウィンウィン」の関係を作る「総合開発案件、しかもSDG的w」だったのが、彼の年齢を表しているようで、嬉しくもあり悲しくもあった。

まぁ、エーブが、コルたちとの関わりもあって、だいぶ丸くなっていたこともあっての、「壮大な開発計画」だったわけだけどw

『狼と香辛料』って確か、新作のアニメーションをつくる、って発表されていたけど、もう、今やるなら、このニョッヒラ後の旅の方でいいんじゃないかなw

いまさら、イッカクの話とかされても困る気がしてきた。

いい意味でロレンスも老成してきているのでw

それを見守る賢狼妻のホロのほうが今風だと思うしw

結局、本巻の中身の詳細についてはほとんど触れていないけど、でもね、この本はね、そういう一冊なんだよ。

ロレンスの老成を描いた、同窓会のノスタルジア。

いい感じ。

あ、でも、ちょっとだけ気になったのは、エイブの勧めもあって、どうやらロレンスとホロは、当分の間、コルとミューリとは合流しないみたい。

ぼちぼち再会かなと思っていたので、ちょっと残念。

でもそうなると、逆に、コルとミューリは「薄明の枢機卿」として宗教改革の方を完結させて、それを受けてから始まる新大陸発見の旅、大航海時代の物語になって、ロレンスとホロが合流してみんなで向かうということかなとw

絶対、大航海用の船を調達するところで、大手商会の関与は不可欠で、そこでこそ、ロレンスの手腕が試されることになるのだろうな、と思っているw

ということで、まだまだこの物語は、まったり続きそうだねw
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