先のエントリーの最後にちょっと触れたように、何かアヴァロンが不穏な気がする、レドの出生とか実際どうなのよ・・・、と思ってきたら、さらなる鬱展開を思いついてしまった。
それは、レドたちは、チェインバーという機体に登場して、自分たちが主体的にヒディアーズと戦っているように見えるけれど、実は、チェインバー自体は、レドたちがイカ人間にならないために監視/監督するためのリミッターとして機能しているのではないか、ということ。
規定の戦闘時間を超えると、市民権が得られ、生殖の自由を得られる、というのは、チェインバーの監督下でそれだけの時間をすぎれば、イカ人間にならないことが証明され、安心してDNAを残すことができる、ということかと。
いやー、たとえば、ヒディアーズのほうが、普通の人間に対して、イカ人間化促進ウイルスとか作って、それを人類銀河連盟の母船とかに封入して、一回人類を汚染してしまった、という過去もあるのではないかな、と。
そのため、新生児は、イカ人間化しないと証明されるまでは、生殖の自由を持たせずに産児制限をしていく、ということかと。
意外と、アヴァロンの中も、今回のイカ人間の卵状のものに囲われた幼体が多数いるという様子と変わらないのではないか、と。つまり、人類は、イカ人間になってしまうリスクを管理する手段が必要で、そのため、常に、バディとしてのチェインバーに管理された形で睡眠までとっているのではないかと。裏返すと、チェインバーはレド達の身体情報のログを取るための、アヴァロンの管理装置でしかない、ということになりそう。
レドがチェインバーに使役させているのではなく、いや、もちろん、個々の戦闘行為においてはパイロットの判斷が優先される点で、パイロットの主体性が確認できるわけだだけど、同時に、チェインバーはパイロットの生体情報を常時モニターするための端末にもなっている。むしろ、アヴァロンの意向はそちらの方にあるのではないか。
以上はすべて単なる思いつきでしかないのだけど、今回のイカ人間のバレ以上に陰惨な状況が生まれるとしたら、相手がイカ人間どころか、レド達自身も一歩間違えばヒディアーズになる、あるいはヒディアーズとして生まれる可能性をもっていて、それを単にくぐり抜けているだけだった、という展開にすると、レドの鬱モードはさらに増すよね。
敵と思っていたものは実は同胞と同根の存在で、いつ何時自分自身がその敵に様変わりしてしまうかわからない、という偶然性に左右された生が、レドに課せられたもう一つの枷なのではないかと感じる。
てか、もう徹底して虚淵で突っ走って欲しいと思わざるをえない。
泥沼と化した宇宙での生存圏確保を巡る戦闘は、片方で、レド達兵卒に四六時中、チェインバーを預けることでイカ化をモニターする方策であったというのが、なんとなくの当てずっぽ。
ともあれ、このまま、虚ろに突っ走って行って欲しい。
エイミーがイカ化してしまうというシチュだってありえるかもしれない。
でも、結局、こんな感じに鬱度が増していく、ということかと。
さて、次回はどうなるのだろう。
今から楽しみ。