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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

彼女、お借りします 第157話 『彼女と彼氏①』 感想:ないわー、ここで千鶴をレンタルってないわー!

2020-09-23 12:08:19 | かのかり
はーあ?

この期に及んで、千鶴を呼び出すのにレンカノとして予約を入れるかな?

完全に悪手だろ、和也って、頭がおかしいんじゃない?

これ、今まで散々言われてきた、主人公が気持ち悪い、を通り越して、ただの最低男でしかないだろ?

バイト先の店長の弁じゃないけど、これじゃ、ただの風俗、ないしは水商売の扱いのままじゃないか、千鶴が。

いや、映画を撮る前に小百合おばあさんが亡くなったのなら、レンカノとして呼ぶ出すしかない、というのはわかるよ。

でもさー、映画製作であれだけ互いに協力しあって、少なくともチームとしての友人にはなって、LINEの個人アカウントも使っていい間柄にはなったわけでしょ?

それをなんで、また、レンタルするかな?

それじゃ、前回の墨ちゃんの「お友だち」として励ましてくれたことを全然、わかってないじゃない?

いや、「レンカノ」という関係が原点だ、というのはわかるし、そのフレームで、強制的に顔を合わせる、というのはわかるけどさ。

でもなあ。

これ、作者自身が「レンタル彼女」という設定に囚われすぎでしょ?

なんだか、がっかりだよ。

やっぱり、この作品は、主人公がダメすぎる。

なんでここでホステスを追いかけるダメ男みたいなフレームにするかな。

映画製作は、それこそ大学の映研の先輩や部員を巻き込んで行った、女優・一ノ瀬ちづるとのやりとりだったわけじゃない。

当然、一ノ瀬ちづるは、本名でもあるわけで。

それを、小百合おばあさんが亡くなる夜に、病室の外でずっと待ってまでいたにもかかわらず、ここで「水原千鶴」にアプローチするかな?

そんな「ニセ・ペルソナ」を介してでないと話もできない間柄でもないだろうし。


とにかく、小百合おばあさんが亡くなってからの展開は、とにかくおかしい。

映画の上映は、どうしたの?

映画製作の一番の狙いだった、おばあさんが亡くなったことを、どうして、和也は映研の先輩に相談しないの?

今、和也が話している場面として描かれるべきは、バイト先の店長じゃなくて、映研の先輩でしょ?

それに、今回のルカちゃんにしたって、どうして今の今まで、小百合おばあさんが亡くなったことを知らないわけ?

彼女だって、一緒に映画をつくった仲でしょ?

あのさー、これじゃあ、いくらなんでも、物語がズルズルすぎるよ。

自分で作った設定が枷になって物語の展開まで縛られるんじゃ、愚の骨頂じゃないか。
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