53話だけというよりは、53話までの感想ね。
アニメのほうがなんか引っかかったので、原作を読んでみた。
結論としては、かなり面白い。
というか、ユニーク。 他にはない面白さ。
ただ、その面白さが、アニメでやってる序盤くらいだと、ちょっとわかりにくくて、伝わりにくくなってると思う。
一番の問題は、四谷たちがなぜ、あの世界に飛ばされているのか、そのことが序盤だけではヒントがなくて、ただ、なんか無理難題のクエストを消化しているだけのように見えてしまうこと。
そういう意味では、四谷に限らず、新堂や箱崎たちの独白や内面描写がアニメだとうまくできないところがやっぱり痛いかな。
序盤においては、とにかく目の前の状況の戸惑いながらも適用しようという迷いが前面に出てしまうから。
そういう意味では、四谷たちが飛ばされた、3周目とか4周目とか言われている世界の位置づけが最初のうちは皆目見当がつかなすぎ。
一応、ゲーマーの時舘が、この世界はヴァーチャル?って当たりをつけているけれど、実はそれは外れ。
ヴァーチャルではなくリアル、ただし、平行世界の地球ということ。
なので、あの青い肉体のゲーマスがどうやって四谷たちを転送しているのかはわからないけれど、とりあえず、四谷たちの魂だけを転送して、飛ばされた世界の肉体はアバターということになる。
だから、死んでも復活するわけで、そこだけ見ると、ヴァーチャルに見えるけど、ヴァーチャルなのは四谷たちプレイヤーだけで、後の人たちはリアルな存在。
で、そこから、要はあの世界で人を殺せば、本当に殺していることになり、それが四谷たちの葛藤のもとにはなる。
ただ、四谷だけが、どうしてゲーマスはこんなことを自分たちにさせているのか?という気になっているのが、他のプレイヤーたちとの違い。
四谷というキャラがどうにもつかみがたい、もっと言えば嫌い、という声も多いようだけど、
それは仕方ないよね。
彼はもともと人間が嫌いだから、社会そのものをあまりあてにしていない。
その分、社会が、現代日本の民主社会とは異なる状況にある「異世界」の方で、柔軟な思考を取ることができる。
この点は、特に無条件にヒューマニズムの立場を取り続ける箱崎と衝突するところ。
そのかわりに、異世界の女性たちから四谷が惚れられるところでもある。
社会の成立が曖昧なところでは、生き残ることを優先できる個体が、結果として強いオス、ということになるから。
そうなりたいけどなかなかなれないと思っている異世界の女性たちからすれば四谷は、それを実行できてしまうところにフェロモンを感じてしまうわけで。
ただ、その四谷のよさは、地球の日本社会ではなかなか伝わりにくい。
単に四谷が中二病なだけともいえるわけだが、でも、本人にその自覚もあるのが、ちょっとめんどくさいところではある。
「俺ガイル」の八幡が、異世界に飛ばされてプレイヤーをしたらどうなるか?っておもえばいいんじゃないか、って途中で思った。
八幡が、ルルーシュみたいな魔王になったらどうなるか、という発想ね。
要は、四谷の、功利主義的なゲーム脳が、社会の成立が不安定なこの異世界で生き抜くには有効であるということ。
なので、時舘に続いて、鳥居やグレンダがパーティメンバーに加わったことで、その四谷らしさが、それこそ「公平」に明らかにされていく。
要は、アニメでやってる範囲では、四谷以外のプレイヤーが全員女子なのが、わかりにくさを増しているということ。
鳥居という他の男子との対比や、グレンダという大人(の女性)との対比がなされることで、四谷の長所や短所もはっきりしてくるので、わかりやすくなってくる。
と同時に、5周目以降のクエストでは、四谷たちが異世界に飛ばされる理由として、竜や竜術士、その敵対者としての魔法使いの存在も明らかになって、だいぶ見通しがよくなる。
あと、6周目のクエストは、グレンダもいうとおり、完全に現代のメキシコとアメリカの間にある麻薬戦争がネタ元になっているので、単純にクエスト自体も見通しが良くなって面白くなっていく。
まぁ、それだけ、異世界の方も、現代に近づいていっているということだけど。
ということで、全然53話単体の感想になっていないけど、それはまた別の機会に。
ちなみに53話は7周目が始まったしばらくたったところで、今度はブラック企業wがテーマ。
だんだんネタが現代的になってきているのは、やはり笑えるw
アニメのほうがなんか引っかかったので、原作を読んでみた。
結論としては、かなり面白い。
というか、ユニーク。 他にはない面白さ。
ただ、その面白さが、アニメでやってる序盤くらいだと、ちょっとわかりにくくて、伝わりにくくなってると思う。
一番の問題は、四谷たちがなぜ、あの世界に飛ばされているのか、そのことが序盤だけではヒントがなくて、ただ、なんか無理難題のクエストを消化しているだけのように見えてしまうこと。
そういう意味では、四谷に限らず、新堂や箱崎たちの独白や内面描写がアニメだとうまくできないところがやっぱり痛いかな。
序盤においては、とにかく目の前の状況の戸惑いながらも適用しようという迷いが前面に出てしまうから。
そういう意味では、四谷たちが飛ばされた、3周目とか4周目とか言われている世界の位置づけが最初のうちは皆目見当がつかなすぎ。
一応、ゲーマーの時舘が、この世界はヴァーチャル?って当たりをつけているけれど、実はそれは外れ。
ヴァーチャルではなくリアル、ただし、平行世界の地球ということ。
なので、あの青い肉体のゲーマスがどうやって四谷たちを転送しているのかはわからないけれど、とりあえず、四谷たちの魂だけを転送して、飛ばされた世界の肉体はアバターということになる。
だから、死んでも復活するわけで、そこだけ見ると、ヴァーチャルに見えるけど、ヴァーチャルなのは四谷たちプレイヤーだけで、後の人たちはリアルな存在。
で、そこから、要はあの世界で人を殺せば、本当に殺していることになり、それが四谷たちの葛藤のもとにはなる。
ただ、四谷だけが、どうしてゲーマスはこんなことを自分たちにさせているのか?という気になっているのが、他のプレイヤーたちとの違い。
四谷というキャラがどうにもつかみがたい、もっと言えば嫌い、という声も多いようだけど、
それは仕方ないよね。
彼はもともと人間が嫌いだから、社会そのものをあまりあてにしていない。
その分、社会が、現代日本の民主社会とは異なる状況にある「異世界」の方で、柔軟な思考を取ることができる。
この点は、特に無条件にヒューマニズムの立場を取り続ける箱崎と衝突するところ。
そのかわりに、異世界の女性たちから四谷が惚れられるところでもある。
社会の成立が曖昧なところでは、生き残ることを優先できる個体が、結果として強いオス、ということになるから。
そうなりたいけどなかなかなれないと思っている異世界の女性たちからすれば四谷は、それを実行できてしまうところにフェロモンを感じてしまうわけで。
ただ、その四谷のよさは、地球の日本社会ではなかなか伝わりにくい。
単に四谷が中二病なだけともいえるわけだが、でも、本人にその自覚もあるのが、ちょっとめんどくさいところではある。
「俺ガイル」の八幡が、異世界に飛ばされてプレイヤーをしたらどうなるか?っておもえばいいんじゃないか、って途中で思った。
八幡が、ルルーシュみたいな魔王になったらどうなるか、という発想ね。
要は、四谷の、功利主義的なゲーム脳が、社会の成立が不安定なこの異世界で生き抜くには有効であるということ。
なので、時舘に続いて、鳥居やグレンダがパーティメンバーに加わったことで、その四谷らしさが、それこそ「公平」に明らかにされていく。
要は、アニメでやってる範囲では、四谷以外のプレイヤーが全員女子なのが、わかりにくさを増しているということ。
鳥居という他の男子との対比や、グレンダという大人(の女性)との対比がなされることで、四谷の長所や短所もはっきりしてくるので、わかりやすくなってくる。
と同時に、5周目以降のクエストでは、四谷たちが異世界に飛ばされる理由として、竜や竜術士、その敵対者としての魔法使いの存在も明らかになって、だいぶ見通しがよくなる。
あと、6周目のクエストは、グレンダもいうとおり、完全に現代のメキシコとアメリカの間にある麻薬戦争がネタ元になっているので、単純にクエスト自体も見通しが良くなって面白くなっていく。
まぁ、それだけ、異世界の方も、現代に近づいていっているということだけど。
ということで、全然53話単体の感想になっていないけど、それはまた別の機会に。
ちなみに53話は7周目が始まったしばらくたったところで、今度はブラック企業wがテーマ。
だんだんネタが現代的になってきているのは、やはり笑えるw