(感想1,感想3、感想4もあります)
それにしても最後に咲太を救うのはやっぱり翔子ちゃんなんだな!
感想1でも触れたけど、今回、一番ビックリしたのは、ここまで咲太の大学生編では療養のために沖縄に引っ越したため影を潜めていた翔子ちゃんが、万策尽きた咲太の前に現れたこと。
それも、咲太と最初にあったときと同じ峰ヶ原高校の制服を着ての登場なのだから。
これはズルい。
さらにズルいのは、翔子ちゃんが高校に進学することができた、というイベントが達成されたことで初めて翔子ちゃんも自分に心臓をくれたドナーが誰か、わかったということ。
しかも、その名前が「霧島透子」というのだから。
それを知った瞬間、翔子ちゃんは翔子ちゃんで、いろいろと合点がいってしまったのだと思う。
と同時に、今の霧島透子事件の発端が翔子ちゃんへの心臓移植が発端だったことにも気づいてしまったのだと思う。
となると、事件の中核にいるのが、もともと翔子ちゃんに心臓を与えてくれるはずだった咲太と麻衣であることにも思いが及んだはずで。
いやー、この展開は本当に上手い。
やられた、と思ったよ。
結局、この青ブタの物語はすべて大元で翔子ちゃんの心臓移植の問題を抱えた世界の上で成り立っている。
ある意味で、翔子ちゃんが咲太の世界の重心になる。
ほんと、翔子ちゃんの再登場の理由は、盲点だった。
でも、その結果、終盤の物語が、面白いことに、咲太の高校生編、いってしまえば、牧之原翔子編のリバースのようになっていること。
どういうことかというと、
牧之原翔子編では、翔子ちゃんを救うために、咲太を麻衣が奔走したのだけど、
今回は、麻衣を救うために、咲太と翔子ちゃんが奔走することになる。
そうすることで、翔子ちゃんに対しても、麻衣が咲太の正ヒロインであることを納得させるプロセスを具体的に描くことができる。
前にも書いたけど、牧之原翔子編を経て、それ以前と明らかに変わったのは、麻衣が咲太のことを絶対離さないと宣言したこと。
いつか家族になろう、という言葉もそのことを表している。
それは、咲太にとって、翔子ちゃん・翔子さんが、初恋の相手として特権的な存在であるから。
要は、恋のライバルとして、というか、超強敵として、翔子ちゃんを捉えていること。
麻衣の翔子さんに対する嫉妬は半端ない。
だから、翔子ちゃんが翔子さんになる前に、先行逃げ切りで咲太をゲットしようと考えるようになった。
大学生編の麻衣って、突き詰めればそういう咲太絶対奪取するマン(レディだけど)w
その麻衣は霧島透子になることで全世界のアイドルになる、そうなると簡単には咲太を結婚するなんてこともできなくなる。
それこそ社会のしがらみによって。
多分、そうして麻衣が手をこまねいているうちに翔子ちゃんが泥棒猫してしまえる機会も増えるのだろうけど、でも、きっと翔子ちゃん自身がそれを望まないという選択をするようになるのかもしれない。
なぜなら、翔子ちゃんは咲太に麻衣も好きだから。
なんていうか、そのような、翔子ちゃんが咲太に対する想いに決着をつけることも、次の最終巻のテーマのひとつにあるような気がする。
だから、改めて、この青ブタの物語は、咲太、麻衣、翔子の物語だった、ってことを痛感させられて終わるんじゃないかなぁ。
そのためにもきっと「ランドセルガールの麻衣」が鍵を握るように思えるのだけど、そのことについてはまだ考えがまとまらないので、機会を改めたい。
(感想3へ)
それにしても最後に咲太を救うのはやっぱり翔子ちゃんなんだな!
感想1でも触れたけど、今回、一番ビックリしたのは、ここまで咲太の大学生編では療養のために沖縄に引っ越したため影を潜めていた翔子ちゃんが、万策尽きた咲太の前に現れたこと。
それも、咲太と最初にあったときと同じ峰ヶ原高校の制服を着ての登場なのだから。
これはズルい。
さらにズルいのは、翔子ちゃんが高校に進学することができた、というイベントが達成されたことで初めて翔子ちゃんも自分に心臓をくれたドナーが誰か、わかったということ。
しかも、その名前が「霧島透子」というのだから。
それを知った瞬間、翔子ちゃんは翔子ちゃんで、いろいろと合点がいってしまったのだと思う。
と同時に、今の霧島透子事件の発端が翔子ちゃんへの心臓移植が発端だったことにも気づいてしまったのだと思う。
となると、事件の中核にいるのが、もともと翔子ちゃんに心臓を与えてくれるはずだった咲太と麻衣であることにも思いが及んだはずで。
いやー、この展開は本当に上手い。
やられた、と思ったよ。
結局、この青ブタの物語はすべて大元で翔子ちゃんの心臓移植の問題を抱えた世界の上で成り立っている。
ある意味で、翔子ちゃんが咲太の世界の重心になる。
ほんと、翔子ちゃんの再登場の理由は、盲点だった。
でも、その結果、終盤の物語が、面白いことに、咲太の高校生編、いってしまえば、牧之原翔子編のリバースのようになっていること。
どういうことかというと、
牧之原翔子編では、翔子ちゃんを救うために、咲太を麻衣が奔走したのだけど、
今回は、麻衣を救うために、咲太と翔子ちゃんが奔走することになる。
そうすることで、翔子ちゃんに対しても、麻衣が咲太の正ヒロインであることを納得させるプロセスを具体的に描くことができる。
前にも書いたけど、牧之原翔子編を経て、それ以前と明らかに変わったのは、麻衣が咲太のことを絶対離さないと宣言したこと。
いつか家族になろう、という言葉もそのことを表している。
それは、咲太にとって、翔子ちゃん・翔子さんが、初恋の相手として特権的な存在であるから。
要は、恋のライバルとして、というか、超強敵として、翔子ちゃんを捉えていること。
麻衣の翔子さんに対する嫉妬は半端ない。
だから、翔子ちゃんが翔子さんになる前に、先行逃げ切りで咲太をゲットしようと考えるようになった。
大学生編の麻衣って、突き詰めればそういう咲太絶対奪取するマン(レディだけど)w
その麻衣は霧島透子になることで全世界のアイドルになる、そうなると簡単には咲太を結婚するなんてこともできなくなる。
それこそ社会のしがらみによって。
多分、そうして麻衣が手をこまねいているうちに翔子ちゃんが泥棒猫してしまえる機会も増えるのだろうけど、でも、きっと翔子ちゃん自身がそれを望まないという選択をするようになるのかもしれない。
なぜなら、翔子ちゃんは咲太に麻衣も好きだから。
なんていうか、そのような、翔子ちゃんが咲太に対する想いに決着をつけることも、次の最終巻のテーマのひとつにあるような気がする。
だから、改めて、この青ブタの物語は、咲太、麻衣、翔子の物語だった、ってことを痛感させられて終わるんじゃないかなぁ。
そのためにもきっと「ランドセルガールの麻衣」が鍵を握るように思えるのだけど、そのことについてはまだ考えがまとまらないので、機会を改めたい。
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