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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ソードアート・オンライン 第21巻 『ユナイタル・リングI』 感想: ようやくSAOとAWが「ユナイト」された!

2018-12-12 16:56:05 | SAO/AW
2018年の現在を反映したSAOの新章がようやく開始。
そして、表題の通り、「やはり」SAOとAW=アクセル・ワールドが同一線上の世界であることがほぼ間違いなくなってきた。
いや、そんなことはいまさら言うまでもないんだけどねw

ということで、スペース空けときます。
















































いやー、新章開始、いろいろと仕込んできたねー。

これから始まる長大な物語のイントロ、文字通りの序章。
アリシゼーションでいったら、冒頭のキリトとユージオが木こりをやっていた場面ってこと。

ユナイタル・リングという世界の導入、
それがどのような世界であるのか、
今までのアインクラッドやアンダーワールドとどう異なるのか、
そうしたことを、具体的に、キリトたちの「第一の冒険?クエスト?」を通じて描いた、ということ。

つまりは、舞台設定の説明。
プラス、それに合わせた新キャラの紹介。

そういう感じ。
そして、いずれもが、これまでのSAO・・・のみならずSAOシリーズの全てを踏まえたものになっている。
シリーズというのは、SAO本編は当然として、映画の「オーグマー事件」、そして「プログレッシブ」、さらには「アクセル・ワールド」ということ。

これらの作品群を文字通り「ユニバース」として「ユナイト」しようとしている。

特にうまいなぁ、と思ったのは、映画の「オーグマー事件」の扱い方ね。

あれは、結局、アリシゼーションの「イントロ」となっただけでなく、アリシゼーション以後の、ユナイタル・リングの世界を描くためにも必要な設定であり物語だった、ってことのようで。

そうやって、ウェブでの初公開時のことを考えれば、微妙に「古臭く」なっていたSAOの世界を、ちゃんと現代風にアップデートしてしまった。

これは結構すごい。

映画をそんな感じで、本編の「補足追加」に位置づけられるのって、作者がすごいのか、プロデューサーがすごいのか、とにかく、なんだかとってもビックリだよ。

なのだが、
最後の最後でサプライズ!やられました!

アルゴ!本編再登場!バンザイ! ・・・ だよね、やっぱりw

いやー、まさかリアルにまで、いまさらながら登場するとは思ってなかった。
既出キャラであるけれど、完全にノーマークだったな。

でも、彼女の再登場で、すでに、この新章である「ユナイタル・リング」のシリーズが、SAO、そして、もう先走っちゃうとAWの世界の「秘密」に迫っていくことが、ほぼ確定になってきたね。

なにしろ、情報屋のアルゴ姉さん、つまりは諜報活動、スパイ活動のプロ、だからね。

それがリアル割れしたってことは、リアル世界で(もちろんバーチャルも含むけど)、このあと、ユナイタル・リングの秘密にせまっていく、ということでしょ、きっと。

その意味で、アルゴとともに、最後に出てきた神邑樒は、間違いなくその鍵で。
なにしろ、カムラは、オーグマーの開発会社だし、もっといえばAWの黒雪姫のお母さんの名前が、まさに神邑なわけで。

いやー、いろいろと川原ワールドの集大成を匂わせる感じになってきた。

今回の物語がスタートするのは、2026年9月27日。
3日後の9月30日がアスナの19歳の誕生日。

ところで、この9月30日って、AWの黒雪姫の誕生日(とされる日)でもあるわけで、しかも、黒雪姫の場合は、両親の精子・卵子を体外受精させて生まれたマシンチャイルドであり、そのうえ、魂は、ニューロリンカーを使って複製措置されたということ。

で、黒雪姫の誕生は2032年だから、このユナイタル・リング事件の6年後。
つまり、その時、アスナが25歳、キリトが24歳。
そして、神邑樒は、アスナと同い年と考えれば、同じく25歳。
だから、この神邑樒が、黒雪姫の実母であっても年齢的には全くおかしくはない。

となると、黒雪姫って、遺伝的には神邑樒の娘で、
魂的?には、アスナの娘?ないしは、アスナ本人、という可能性はどうやら高そう。

とりあえず、今回のSAOの21巻とAWの23巻を合わせれば、そう想像するのが自然だよね。

まぁ、自然な推測、ということは、多分、これはミスディレクションで、間違いなく著者は、もう一つ斜め上の展開をねらってくるんだろうけどねw

そもそも、アスナと神邑樒は、実家がレクトとカムラの経営に関わっていて、AWの世界では、ともにユナイタル・リング事件の5年後にニューロリンカーを発売している。

ということは、ここから先の向こう5年の間に、アリシゼーションプロジェクトの成果が転用されてニューロリンカーに結実する、ということだよね。

で、その際には、当然、アンダーワールドの経験者であるキリトと、アンダーワールドの直接の成果であるボトムアップ型AIのアリス、というか、アリスを存在させているフラクトライトのシステムが、開発を進める上での鍵となるはずで。

その二人の奪い合いを、レクト=アスナ、カムラ=神邑樒、の間でなされる、ということなのかな。

で、ここまで考えると、これもまた自然と思い出されるのが、アリシゼーションの最後で語られ、AWの中でグラファイト・エッジが匂わせていた「知性間戦争」の話だよね。

例の、AWのブレイン・バーストシステムの開発以前にあったサイバー世界の大戦争、ということで。

とりあえず、知性間戦争かどうかはさておくとして、グラファイト・エッジがAW19巻で述べていた、「加速世界によく似た世界」を舞台にした大きな戦い、の中では、AW世界の謎の中心である「帝城」を巡って、「ビーイング」と一呼ばれるエネミーの破壊派の首領Aと、解放派の首領Bが争った、ということになっている。

ただし、ビーイングやエネミーといっても、AWにおけるメタトロンやアマテラスのように、モンスターの形態はいわば擬似的なもので、いわば「中の人」であるメタトロンやアマテラスは、人間なみに「知性体」であったりする。

となると、ブレイン・バーストにおけるビーイング/エネミーとは、実は、人工フラクトライトが強制的に姿を変えさせられたものなのかもしれない。

まぁ、かなり推測まじりで言ってるだけだけどw


ちなみに、ARゲームだったオーディナル・スケールにおいてモンスターの供給元である異世界の名前が、そもそも「ユナイタル」だったんだよね。
ユナイタルが、地球への次元侵略のために送り込んだモンスターw

で、オーディナル・スケールとオーグマーの供給元がカムラだったのだから、「ユナイタル・リング」の首謀者って、普通に考えてカムラだよねw

しかも、その首謀者は、21巻の冒頭で、シード上でゴースト化した茅場と、フラクトライトとして200年の時を経た星王キリトとの対話の中で出てきた《彼女》なのだろうね。

どうやら、この《彼女》というのは、ザ・シードの連結体(ネクサス)が生み出したネットワーク上の人工知性体のようだから、こちらはこちらで、多分、ユイのような、トップダウン型で成長した自律型AIなんだろうな。なぜなら、キリトが、アンダーワールドで聞いたカーディナルのような声だった、と感じているようだし。
で、その《彼女》が、ザ・シードが各地で芽吹いたALOやGGOといったゲーム世界をすべてつなげることで「統一」を図ろうとしたのが、ユナイタル・リング。

さらに、ユナイタル・リングにおけるカーディナルと思しき存在がプレイヤーたちに伝えた、

「種は芽吹き、枝葉を広げ、環となって門を作る。望み果つる大地に招かれた者たちよ、一つの命を守り抜きなさい。数多の苦難を堪え忍び、幾許の窮境を生き延び、極光の指し示す地へと至った最初の者に、全てを与えましょう。」

という言葉も、さっきのグラファイト・エッジが説明した内容と似ているように思えてくる。

となると、ユナイタル・リングが、知性間戦争の前哨戦、ってことになりそうだよね。

すでに、モアデバンコンビのリズとシリカが出会ったイゼルマというNPC?も登場していることを思うと、学習し高度化したユイ型の「トップダウン型AI」も、ユナイタル・リングの世界には混じってきているので。

となると、この人間とAIのサイバーワールドにおける共存、というのが、一つのテーマ、というか、実験のように思えてくる。

そうすると、簡単にいえば、守るべき「一つの命」というのは、人間とトップダウン型AIのどちらが手に入れるのか、と考えれば、それが「知性間戦争」になるのかもね。

人間vsトップダウン型AI
そして、手に入れるのは、アリス型のボトムアップ型AI

ということで、とにかく、SAOの22巻以降、こうした話が少しずつ具体的になっていくんだろうなぁ。

その上で気になるのは、冒頭の、ゴースト茅場と星王キリトが、この先、どう関わっていくのか。共闘するのか、物別れするのか。
その場合、どちらかがリアルのキリトと組むのか。
そして、どちらがレクトと、どちらがカムラと組むのか。

ニューロリンカーの発売が両者同時に、ということは、ほぼ間違いなく、レクトとカムラの後ろに、茅場と星王の姿があるよね。
そして、星王キリトが、18巻の最後で比嘉ととりあえずは組んだことを思うと、星王がついた側には、多分、菊川もいるよね。
となると、カムラのバックに彼らがつくのかな?

あー、そうか、
アリシゼーションを実際に可動させていた、菊川・比嘉のチームであれば、カーディナルやアドミニストレータのプログラムをサルベージしていてもおかしくはないよね。
それが、復活して《彼女》になったりしたのかな。

そうすると、
カムラ側が、星王キリト、菊川、比嘉、あたりで、
レクト側が、キリト、アスナ、ゴースト茅場、とかかな。

で、《彼女》=アドミニストレータが、リアルワールドの征服のために、フラクトライトをモンスター化させてビーイング/エネミーにしたのかな。

で、そんな姿で生きながらえさすのはあんまりだ、の方が、ビーイング破壊派の星王キリトで

いや、どんな姿であれ、中の人はフラクトライトなのだから絶対救うマン!なのがキリト

だったりしたのだろうか。
あ、でもこう考えてくると、ビーイング/エネミーの中の人が、トップダウン型AIだ、という方が筋が通るのかな?

星王キリトは、フラクトライトを守ってトップダウンAIを駆逐
一方、キリトは、ユイを見放すことなどできないから、トップダウンAIの救済に走る。

となると、やっぱり、知性間戦争って、トップダウンAI vs ボトムアップAI、だったりするのかな。

となると、もともと、菊岡が考えていた、人の代わりにAIに戦争をさせる、というコンセプトにもそうのかな?

あれ、でもそれだと、当初の菊岡案的には、フラクトライトをエネミーにしたほうがいいのかね?

うーん、わからなくなってきた。

でも、このあたりが今後のSAOとAWの物語の鍵であることは間違いないだろうな。


ともあれ、またこの先、数年かかりそうな話だし、間にはSAOだけでなくAWの続刊もあるわけで。しかも、AWとの関わりが増せば増すだけ、両者の刊行順も、川原ワールド、SAOユニバースの展開の上では重要になってくるように思えるので。

なんか、ものすごく、長い道のりの、入り口を見せられているように思える。

一体いつになったら、終わるのだろうね、SAOは。そして、AWは。

ともあれ、アルゴ姉さんの活躍を次回、待っているぜ!
てか、楽しみだ―w
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