詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

瀬川晶司五段

2017-09-30 21:05:08 | 日記
将棋棋士の瀬川晶司五段はサラリーマンからプロ棋士になった史上初めての人だ。プロ棋士養成機関の奨励会で規定の年齢までにプロになれず退会を与儀なくされたが、後に大学の夜間に通いサラリーマンとなった傍らアマ名人になるなど将棋アマチュア強豪として活躍しプロ棋戦のアマチュア枠にも選ばれた。ただ、それに留まらずアマチュアとしてのプロとの対戦成績が勝率7割超えという好成績を残したことから2005年にプロ編入の嘆願書を日本将棋連盟に提出。61年ぶりのプロ編入試験が実施されることになり、瀬川は3勝2敗で乗り切りプロ入りとなった。
その瀬川五段が講師として招かれ「第43回 かわさき講座 夢をあきらめない~サラリーマンからプロ棋士へ(読売新聞・TOKYO GAS主催)」が今日(9月30日)川崎で開催されたので散歩気分で行った。100人ほどの聴講生がいて盛況だった。子供時代の将棋を始めたきっかけ、恩師、ライバルのことから藤井聡太四段の話までと非常に興味深い内容だった。瀬川五段は奨励会退会後絶望的になったが、その後のSEとしてのサラリーマン生活では通勤時間に詰将棋を解いて土日に実戦で将棋を楽しむ気持ちが強さに結びつき将棋プロ棋士になることに繋がったそうだ。藤井四段と対戦して負けた話題も出たが悔しそうで「次に藤井君と対戦したら私が勝ちます。」の言葉も聞いた。身の引き締まる講演だった。この瀬川五段の将棋人生が松田龍平主演で映画になるとのことは今日初めて知った(ブログやっているのに相変わらず情報把握が遅い。)。質疑応答の時間では多くの人に交じって私も手を上げ「大学のOB会報に瀬川五段のインタビュー記事が載っているのを見て同じ大学出身だと知りましたが、大学では何を目指そうと思ったのでしょうか。」と質問したら「何を血迷ったか弁護士です。大学を出れば一時試験は免除なので…あの大学はいいところですよね。」と答えて頂いた。しかしなんだかんだいって同じ「士業」の「将棋棋士」になったのだ。夢が叶った。
私も瀬川五段のように○○士を目指しているのだが、これは目標であって夢ではない。詰将棋入選は私にとっては大きな夢であって、それは叶った。
ところで詰将棋作りのための時間を捻出するのは大変だな…


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