詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

佐藤天彦八段が名人奪取とモハメド・アリ死去

2016-06-05 21:14:30 | 日記
5月31日、第74期将棋名人戦で28歳の佐藤天彦八段が45歳の羽生善治名人を4勝1敗で破り初の名人位に就いた。佐藤名人の逸話として記憶に残っていることは、瀬川晶司五段がアマからプロへの編入試験の際、奨励会三段として瀬川の試験対局の対戦相手として登場したことと、フリークラスからプロ入り出来る資格を得たのに順位戦C2クラスからの王道のプロ入りに拘りフリークラスからのプロ入りを見送るという自信を見せつけたことだ。私が同じ立場だったら迷いなくフリークラスからプロ入りする。プロ棋士がしのぎを削る順位戦で勝ち上がってきた挑戦者が時の名人に挑戦する「名人戦」の棋譜は並べてみたいと思うし終盤の図面は考えてみたいと思う。今期は第2局で羽生名人が即詰みを逃したとのことで該当図面に挑戦しようと思う。

6月3日(日本時間4日)には元プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが死去するというニュースが入った。私はボクシング観戦を何回かしたことがあるし、モハメドアリは良きヒーロー像だった。アリの試合で印象的な試合を二つあげておく。ジョージ・フォアマンをノックアウウトした「キンシャサの奇跡」とヤンキースタジアムで開催されたケン・ノートンとの第3戦でのかろうじての判定勝ち。前者の試合では打たれ強さとペース配分で劇的な勝利、後者の試合は前進のノートンのスタイルを取るか、下がりながらのアリのスタイルを取るかのジャッジ次第の展開になる味わい深い試合だった。

多くの人はボクシングをすることはないと思うが、詰将棋をやってみると対戦相手を芸術的にノックアウウトする感覚を味わえるかもしれない。

<将棋世界五段問題トレーニング封じ手>
第378回の第3問7一玉までの局面。5四馬で決める。6二飛には8一歩成、6一玉、7二銀成、5一玉、6二成銀、同玉、7二馬以下。


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