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今日も長かった「政治倫理審査会」

2018年08月29日 20時49分08秒 | 市政、市議会に関することなど

先日の新城市の政倫審の続き

とんでもなく長かった先週金曜日の山崎市議の事情聴取に続いて
定例的に行われる政治倫理審査会が今日9時半から行われた
山場となる前回の該当議員からの事情聴取も終わり
ようやく終幕に向かって纏めの段階となった

まずは先日の事情聴取を終えての委員間の共通認識の確認
(委員は全員出席)
最初に話し合われたのは、山崎市議がこの交付金活動にどの程度関与したと考えられるかという点

先日の事情聴取では、山崎市議は議員という立場からごく控えめにしており、会長から写真撮影の依頼があれば現地に赴き、
現場での草刈り等の作業は行わず、確かに見積もり依頼とか領収書等の発行を依頼、受け取りはしたが、中心的な行動はしていないと発言した
しかし、これは山崎市議があの事情聴取の場でそのように発言したということに過ぎない
事業において中心的な活動をしたかどうかの判断は、この委員会の方々の判断による

その結果は、山崎市議は決して些細な役割の存在ではなかったと判断される(のが適切)というもの
何故ならば、問題となった活動交付金の活動をしようと声がけをしたのが山崎市議で、川田区村有林管理組合の会長時代に杉川ではなく、
杉川につながる村有林の整備を行いたい(行う)との記録がある
それを最初は普通に土木科にでかけ村有林の整備を願ったが、残念ながら了解してもらえなかった
そんな時に始まったばかりの地域自治区の活動交付金の募集を知った
そこで、地域振興課に相談に行ったが、村有林の整備では申請は通らないが杉川の整備事業を絡めればなんとかなるかもしれないとの答えをもらい、
急遽、活動交付金事業の団体を作り、申請書類を作り、地域協議会のプレゼンに参加し、了解を得られることになった
この手続き、申請書、プレゼン等の場面では山崎市議は中心的な役割を果たしている
それに見積の依頼とか領収書の受け取りなどは事業の肝となる部分で、けっして部分的な仕事とは言えず、
むしろ重要な役割を果たしていたと考えるほうが良いのではないか、、
つまりは、中心的な役割を果たしていたと考える方が自然だ、、これが委員会のメンバーの共通認識

ところで、山崎市議と補助人の谷氏は、事業の期間延長を認めなかったのは法的に問題があると発言した
確かに、市の補助金等、、、云々の規則には事業終了後20日以内、または3月31日までの記述がある
しかし、その前にこの活動交付金にエントリーする条件に2月28日までに事業を終えることが条件になっている
それを了解した上で応募したのだから、契約を結んだ後でいろいろ言われても行政も困るというもの

この日、実は一番気になったのは、このような問題の整理の部分ではなくて、もう少し別のところ
山崎市議の事情聴取の日程と補助人についての経緯を聞いて、少しばかり驚いた
委員長は最初、17日だけ指定して山崎市議に出席を依頼した
しかし山崎市議はどこからか聞いたのか予備の24日を指定し、更に補助人の同席の同意を求めた
委員長は補助人の氏名・職業・役割等がすぐさま連絡されないので、少し判断を保留状態にした(らしい)
すると、それが許可されないならば、事情聴取に応じるのは3ヶ月後、文書で返事を送ることになる、、
そんな発言をしたらしい(何という傲慢な、、、)

これは前回、山崎市議の政治倫理審査会の対象議員となったとき、審査会の事情聴取の要請に応じなかったことを思い起こさせた
このようなことは、とても誠実な態度とはとても思えない
まして先日の事情聴取では委員長の議事進行権を無視したり、進め方を批判するような発言を大きな声でしている
政治倫理審査会の検討事項は確かに市民が出した申請書に基づいて行われるものだが、あの場所でもあの態度は、心象というものを極めて悪くするものと思われる
(それは反省の態度が全然見られないものに通じると思われても仕方ないと思う)

ところで、活動は議員(公人)か私人の立場かといった、まるで安倍昭恵さんのような話になったが
本人は私人のつもりでも、それに応対する人(市職員・委託業者)は議員さんとしての存在を抜きにしては考えられない
関係する人が忖度するしないは別にして、議員さんになってしまった以上はそのような見方をされるということの自覚がなかったとも思われる

このあと、行政や業者に圧力があったか、偽造領収書を書かせたか、、という点の検討に入ったが
ここでのやり取りはなかなか難しい
確かに行政は圧力はなかったとの発言をしている
しかし、不自然と思えるほどの多くの書類の不備が通ってしまってることの不思議さは、「圧力はなかった」とすんなりそのまま信じて良いのかは
問題だから、どこかにそれを書き込むことが必要なのでは、、、とか
偽造というのは業者がその時点で自覚しているか、通常の取引の変形パターンとして理解していたのではないか、、
との意見もあリ、委員の一人ひとりのこの手の取引への経験知がそれぞれ違うために、なかなかすんなり合意とはいかなかった
少しばかりまどろっこしいいが、とても丁寧な検討だったかもしれない

委託業者が通常取引の特殊パターンの一つだとして、偽造を自覚していないばあいでも、本来の領収書ではないのは事実
問題は、それを本物の領収書ではないと知っていてそれを利用したことにある
それを使って、お金を得る行為をした、、これは明らかに問題だ

政倫審の結論は9月議会までにとされたが、この分では少し遅れそう
今日の審査会は、自説にこだわり、他の人の意見を素直に聞けないようなやり取りがところどころあって
(それも人間だからある程度仕方ないが)会の出来としては、、今回はあまり良くなかったかもしれない

この手の問題は(法的な)正確さを求めるあまり、結果的に市民感情と乖離した結果になってしまわないか
というのが少し心配
今回の倫理の問題については、普通の人がすんなり納得できるということ、、
自分は、なによりもその視点が必要と思われるが、、さて

実は今日も長かった
9時半から始まって、昼の休憩なしで、終わったのは午後2時くらい
メンバーも傍聴者もご苦労さまというところだった

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