パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

アビイ・ロード 50周年記念LPが届いた

2019年09月28日 09時26分27秒 | 音楽

現在はイギリスの観光地の一つとなっていて、そこに行けばみんなが同じように
横断歩道を歩いているシーンを思い出として写真に撮りたがるのが「アビイ・ロード」
有名になったきっかけがビートルズの実質的に最後のアルバム{アビイ・ロード」だが
この有名な写真には別の写真がある(当然カメラマンは何枚も撮影しただろう)

普段とは違う写真をアルバムジャケットとしたレコードが昨日届いた
「アビーロード50周年記念 3LPデラックス・エディション」で、来るのが楽しみだった
この企画(50周年企画)は他にCDのものや、それにブルーレイがついたものやいろんな種類のものが
あったが、自分はブルーレイの装置は持っていないし、CDの音質は音に不満があるのでレコードの方をを選んだ

厚いボックス仕様になっていて、この中には二種類の写真による紙のジャケットがおさめられている

興味深いのが見慣れた写真ではない方


反対向きに歩いて、後ろの三人が少し詰まった感じがしてるから本番で使われなかったのは理解できる

この紙ジャケットには2枚のレコードがおさめられており、その内容は下の画像でセッションズと印刷されたもの

早速聴いたのはこちらの方
これがとても面白かった
普段聞いている音楽とは違って、未完成のトゲトゲしたところがあって、それゆえに生々しい
この音楽にいろいろ音をかぶせて完成形にもっていくのだが、少し驚いたのは音を追加している
ばかりでは無かったことで、完成形には採用されなかった音もあった

流石に販売されているバージョンのほうが完成度が高い
オー・ダーリンは圧倒的にしゃがれ声の歌唱の方がいい
だがカム・トゥゲザーはこのバージョンのほうが生々しくて良いような気がした
普段聞いているのと比べてこの音が足りない、、とか、このコーラスは要らないな、、とか
まるで自分が制作の場面に立ち会っているようで、自分ならこうするのに、、とか
勝手なことを思いながら幸せな時間を過ごした

音を追加して全く成功しているのは、キャリー・ザット・ウェイトをみんなで歌うところ
一人で歌うより大勢のほうが圧倒的に良い
そしてあのメドレーで「ユウ・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」のメロディが回帰するとことは
ブラスの高らかな演奏がある方が圧倒的に効果的

アビイ・ロードの魅力はB面のメドレーだが、ここに収められた「ザ・ロング・ワン」には少しばかり驚かされた
なんと完成形ではジ・エンドが終わったあと、数秒間の無音のあと「ハー・マジェスティ」がおまけのようについて
それがシンプルで短いが故に余韻のようなものを(ビートルズの才気も)感じるが
このザ・ロング・ワンは「ハー・マジェスティ」がなんと「ミーン・ミスター・マスタード」のあとに入っている
聞き慣れていないので変な感じで、完成形の方になったのは必然と思われたが、不意にこの真ん中に入るのは
ブルックナーの交響曲の突然の挿入句のような気がして、慣れればそれなりに楽しめるのかもしれないとも感じた

50年前のアルバム、、しかもその時のビートルズのメンバーの年齢(28歳から30歳くらい)を考えると、
その年令で到達した美意識とか判断力というものが、凄まじいもので1つの奇跡のような気がしている

これでアビイ・ロードのレコードは3枚所有することになった
一枚は普通のレコードショップで購入したもの
二枚目はマニアには有名な名古屋の小池レコードで求めたもの
そして今回のものだ

それにしても、このアルバムはすごいな
初めて聴いた時の興奮を今でも覚えている
ある正月にビートルズをあまり知らない甥っ子にこのB面を通して聞かせたことがあったが
そのとき彼から出てきた言葉は「すごい!」だった

しばらくは別セッションの音楽を楽しむことにしよう





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