パンセ(みたいなものを目指して)

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豊橋の新アリーナ事業説明会の録音を聞いた

2025年03月16日 09時49分44秒 | あれこれ考えること

高校時代の同級生から豊橋で混乱の度を深めている
新アリーナ建設の説明会の録音を送ってもらった
(説明会の録音・録画は許可されていた)
この説明会は新アリーナ建設の推進派の議員が催したもので
昨日までに3回行われている

隣町の出来事だが、事業の是非よりは議員同士の覇権争いとか
権力闘争的なニュアンスが多いことに少し残念な気がしている
(市長不信任案が検討されている噂もある)

録音は枕元にスマホを置いて寝ながら聴いた
新聞記事によれば各回も想定以上の人が集まったようだ
だが不思議なのは、この説明会を企画した議員も口にしたように
本来ならば行政がすべき内容を議員がしていると言う事実だ
つまりは前の市長の時代の説明は不十分だったということになる

この説明会は、市民がよくわかっていない恐れがあるので
それを補うために推進派の議員が急遽計画しものだ
だがこれで少し変なことが明らかになった
それは新アリーナの様々な問題は実は一般市民によく伝わっていない
という実態は推進派の議員も自覚しているということだ
(だからこそ今になって説明会が行われたのだが)

この前までは、市民はわかっていない人がいるが
(推進派の)議員は様々な情報を手にしているのでよくわかっている
市民による選挙で選ばれたよくわかっている自分たち議員が
市民の代わりに判断したという理屈だろうが
よくわかっている議員の中にも全く反対の意見をもつ人がいたのも事実
(議員以外にも反対の市民は相当数いた)

そこで市民は単なる議員だけの多数決での判断で物事を決めるのではなく
市民の総意を住民投票と言う形での確認を取ろうした
そして住民投票の実施を求めて署名活動をして規定数に達したので
議会に提案されたが、それはに2回とも否決されてしまった

反対派の中には現市長がいて、昨年秋に行われた市長選では
自分が当選したら新アリーナ事業計画はストップすると掲げていた
現市長からすれば約束を守って事務手続きを進めているだけのことだが
それに反対して、事業者との契約破棄に異議を唱えたのが推進派の議員たち

そこからは、闇試合の様相で、事業者との契約解除には違約金が生じるので
議決が必要と議員提出の条例案を提出し、それは可決されてしまった

市長はそもそも議決を要する案件とした条例自体が違法なのではないかと
検討のやり直しを求めたが、再度この議決を要する条例案は可決された
そこで、市長はこれらの事態の解決のために
上位の機関に法的な解釈を求めるようにした
この法的な部分は、先日説明会に出かけたが正直なところ
難しすぎてさっぱりわからなかった

録音を聴く限りでは説明会は推進派の市民、反対派の市民も参加していて
質疑ではやはり住民投票をすべきではないか!との当たり前の声がでた
そして部外者としても、それが良いと頷けるものだった

それにしても最近のこうした(政治の)世界は
物事の善し悪しというよりは、内容よりも属性(党とか派閥)で
決まってしまうような気がしてならない
ラベルづけされた区分で人が判断され、それで良し悪しも判断される
何を言っているかよりも、誰が言っているかで判断される
そして言っている誰かというのは、時にはとんでもない人物の場合があって
それも極端な言い分が感情に訴えるだけに、妙な正義感を煽られてしまう
(頭に浮かぶのは立花氏のことだが)

豊橋市の場合、推進派は利権に絡んでいるという決めつけはするつもりはないが
そう思われても仕方ないような行動が見られるのは事実だ
本当に、シンプルに住民投票すればいいのに、、と思えてならない



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