パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

鴨川のゴミと投票率

2024年07月16日 09時08分09秒 | あれこれ考えること

京都市の東を南北に流れる鴨川
ウォーキングやジョギングする人も見かけるが
ぼんやりと川を眺めてリラックススする人も多い
夏になると飲食店の納涼床が競って並ぶ
一度は経験したいものだが、今のところその出費の経験はない

この鴨川がゴミで困っているとのことだ
SNSでお酒を飲みならがゆったりしているところをアップしたところ
それを真似て外国人が一気に増えて、空き缶、食べ残した食べ物が
道あるいは川に投げ込まれてひどいことになっているとニュースで報じられた

その対策としてボランティアが毎朝片付けをしているが
とても追いつく量ではなさそうだが、それでも続けている人たちには頭が下がる

この空き缶とか食べ残しはとても困るものだが
その対策は実はとても簡単なことで上手くいく可能性がある
それは一人ひとりがゴミを捨てないということを実践するだけだ
自分が持ち込んだゴミとなるものをそこで捨てずに持ち帰るとか
然るべきところに持っていく
その際の個人の作業はそんなに大きくない
ただちょっと面倒とか荷物が増えるだけだ

話は変わるが毎月行われる地域の資源回収では
予め分別されている人と、現場で分別する人ではかかる時間がずいぶん違う
大半の人は分別は済んでいて指定された場所に運ぶだけだが
時々、一緒くたになって運ばれたものをそこで分けて、ひとりで時間を費やして
後ろについた車がいつまでも出られずに困ったことになっているひとを見かける

予めちょっとした時間を準備に費やせば後の作業は簡単になる
鴨川のゴミも一緒だと思う
川沿いで楽しむ人が一人ひとりが、ちょっとだけ面倒なことをすれば
川沿いは綺麗なままでいられるし、そのための作業も圧倒的に少なくなる

GWとかお盆の高速道路の渋滞は、追い越しをせずに適度な車間距離を保っていれば
あれほどの渋滞は起きないどころかスムーズに流れていくとする実験もあるそうだ
つまりは、個々の人々がちょっとだけ共通意識として気配りをすれば世の中は
上手くいくということだ

ただ一人ひとりがちょっとだけ面倒なことをするというのは現実はとても難しい
だからまずは外飲みを禁止とかの法律を作り、合わせて罰則を作るというのが現実的
との考え方がある(これはシンガポールがそうらしい)

でも理想的であるとしても、個人個人がちょっとだけ面倒なことをしておくだけで
世の中がうまく回るのなら、その世界のほうが良いと思えて仕方ない

個人個人がちょっとだけ面倒なことをする
これは選挙の投票も同じことだ
期日前投票も当日の投票も実際にかかる時間はそんなに多くない
仮に比較検討するためのデータを確認するとしても、それは膨大な時間を要するものではない
かかるのはちょっとの時間だけ

このちょっとの時間を人々が使うようになれば、それは自分たちのためにも
社会のためにもなると思えるし、そのほうが合理的だということを
共通認識として頭に入れたほうが良いように思えてしまう

しかし、面倒と思うひとの多いことは想像できる
問題はその面倒と感じる気持ちを乗り越える力を持つためには
何が必要かということで、それは大上段に構えた教育ではないような気もする

横着者を乗り越える
これは、思いの外難しいが、乗り越えるべき課題だと思いたい


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