パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ゴッホ、ブルックナー、そしてドストエフスキー

2007年07月04日 21時35分57秒 | Weblog
昔から、何故だかわからないけれど、自分のなかでは
ゴッホとブルックナーは同じタイプの人間だと思っていた
彼らの生きた時代を知る前から
同じくらいの時代の人だろうと思っていた
ちなみにゴッホは1853年~1890年、
ブルックナーは1824年~1896年の人で
生まれは30年程違うが活躍した時期はほぼ同じくらいだ

なぜ似ていると思ったのか
活躍した時代が同じだから同じ雰囲気を持っている?
二人とも熱心なキリスト教徒だから?
実はこうした客観的な事実より、彼らの作品から直接感じるものが同じ印象を感じてしまう
どちらとも正確な実写の絵画や音楽ではない
どちらかと言えばプロトタイプみたいな感じの
中身がいっぱい詰まっている作品群だ
そしてこれは共通事項かもしれないが二人とも「上手すぎる」
との評価がくだされた事があったようだ

中身の濃さ、そして全人格的に迫ってくる感じ
これこそが自分が彼ら二人が似ていると感じた点だろう
そういえばまだまだあった、この感じの作品を作る人物が
それはドストエフスキーだ
彼は1821年~1881年だからやはり同時代の人物だ
彼も、もの凄い迫力でこちら側に迫ってくる

こうして見ると分野は違うものの、
やはり時代の気分を反映しているのだろうか
それとも自分が彼らを知った時期が同じ頃だったから
単にそんな風に感じるだけなのだろうか?
いずれにしても「濃い」作品を生み出した人々には変わりない

部分的なこだわり、職人的な技術のさえ
こうしたものは今でも時折見られるのだが
全人格的な勝負して作品を生み出すような人が少なくなってきたような気がするのは
自分が今のいろんな人を知らないからなのだろうか?
それとも、もはやそんなものは要求されない時代になったのだろうか?
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