パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ベストセラー商品の購入割合は、国によってどうなのだろう

2022年07月02日 08時58分18秒 | あれこれ考えること

その時点の気温で商品の売上は変わる
アイスクリーム・豆腐・ビールは暑くなれば売れるので
気の利いた店員さんがいるところは、頻繁に商品の陳列を
工夫するらしい

アルコールは養命酒!というくらいの方だが
流石にこの二三日の暑さは水物が欲しくなって
ビールを買いに出かける

そのビールだが、実はなかなか欲しい物が見つからない
銘柄にこだわるほどの飲み手ではなく、
かと言って何でも良い!という方でもない

どうせなら美味しいに越したことはない
たくさん飲むわけでないから、少しくらい高くても気に入るものをと
プレミアムビールを購入することが多い
(確かに普通のビールより美味しく感じる)

だが、正直なところコンビニにあるビールの銘柄はちょいと不満だ
そこには自分の欲しいビールがない
飲みたいのは小麦のビールであるヴァイツェンビールだが
大手のメーカーはもう作っていないのか
作っても売れないのか、、最近は全然目にしない(キリンの雅は美味しかったのに)
銀河高原ビールも並んでいない

冷蔵庫にあるのは定番のものばかりか価格にお得感のあるものばかりだ

不意に日本人はベストセラー商品の購入率は、外国人のそれと比べてどうなのだろう
と頭に浮かんだ
商品を沢山の中から選ぶのは面倒なので、ベストセラーの中から選ぶのは
時間的な効率とか選択の安定性から合理的なのかもしれない
だが口に入る嗜好品は、みんなが口にするからといって選ぶのは個人的には抵抗がある
やはり気に入るものを手にしたい

日本人は本当に自分で選んでいるのだろうか
自分で選んでいるようでも、実は選ばされているのではないか
ベストセラー商品は質が高いからベストセラーになっているのではなくて
ベストセラーという情報が巷に行き渡っているから良いものと
無条件に信じているのではないか

インターネットが初期の頃、ロングテイルという言葉が流行った
あまり売れていない個性的な商品は、インターネットの世界では消費者の絶対的な数が多いので
割合が少なくてもその数は積み上げると商売が成り立つというのだ
際立った商品こそがインターネットでは売れるとさえ言われていた
しかし今は、インターネットの世界でも定番商品が幅を利かせている
やはり大量に売れるものを扱うほうが効率的という現実からは逃れられないのだろう

ところで国別の各ジャンルの商品のトップ3の売上比率は
日本と同じような傾向があるのだろうか

ビールで言えばドイツでは大手メーカーという存在よりも地方の醸造所が
競っているような印象がある
だから、ドイツでは売り上げトップのシェアはさほど高くないのではないのでは
と思ってしまう

このベストセラー商品(上位3位)のシェアの各国の比較は面白そうな気がする
というのは、思い込みかもしれないが、日本は自分で選んだり、考えたり、判断するのではなくて
他人が(多くが)支持しているということを、あまりにも安易に受け入れている国ではないか
と思えてしまうからだ

これは拡大解釈をすれば、選挙行動についても同様な行動をするのではないかと想像してしまう
多くの中のひとり、そこで自己が安心する(オルテガのいう大衆か)

最近は日本の社会は権威主義的な傾向が強いと実感する
家系とか出自とか学歴とか資産だとか
定まっている評価・印象(政党などについて)は何があっても変わることのないようだ

「世界にひとつだけの花」というのは歌の中の世界であって
あるべき世界はそのように歌わなければならない!
というのが現実のような気もする

この同質化への安心感は、なかなか捨てがたいようで
日本人がこれから開放される日は来るのだろうか、、
と余計な心配をしてしまう




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 市の予算の使い方 | トップ | 映画「24の瞳」上映会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あれこれ考えること」カテゴリの最新記事