パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

電車に乗って、あれこれ思う事

2007年12月22日 18時05分57秒 | Weblog
乗り鉄!
と言える程ではないが、結構電車は好きな方で
旅行に出かけるのも基本的には電車をベースにしている
第一、楽だ
そして、車内で酒を飲んだり、弁当食べたり、景色を見たり
眠ったりといろんな楽しみ方ができる

今日も久しぶりに電車に乗って名古屋まで出かけた
電車が好きと言っても
乗っているリズムに合うまでは少し時間がかかる
それでもボーッと外を眺めていると
電車に乗って時間を過ごすときの
内省的(?)感傷的な感じを少しずつ味わえるようになった

電車の音、そういえばドイツでは
「シャー」と聞こえたようだった、などと思い出が蘇った
もう30年程前の事だ
ライン川を見下ろすコブレンツのユースホステルから
みえた電車は確かそんな音がした
(乗っていた時の記憶なのか、近くを走り去るのを聞いたのかは
  正確には覚えていないが、なぜだかここでの風景の中に
  その音は入っている)
今日のJRは静かで快適かもしれないが、今イチ風情がない
(音が小さいのは良い事なのだが、いい音の列車ってのはないのだろうか)

そういえば電車でのお気に入りの風情といえば、
大きなカーブを曲がりつつある列車、後ろの車両から
長く連結されたのを眺めるところ
これは本当に旅心をくすぐられる
また、夜行の停車駅での寂しい侘しい、か弱い様な照明も
いつもの生活とは離れた雰囲気を感じさせられて
ぐっと来るものがある

電車は本を読んだりできるが、本当はこんな風に
ボーッとするのが一番いいかもしれない
特に最近はそんな、なんにもしない時間が過ごせなくなって
いつも何かに追われているようだから!
だから今日は途中から本を閉じて、風景を眺める事にした

西洋の町は教会を中心に発展したと言うが
車窓から今日は何故だかお寺、神社の類いが目に入った
そして日本も本当は鎮守の杜みたいな箇所が
昔は多かったのでなかったか、などと勝手に連想した
神社仏閣の建物、およびその周囲は
景色にとけ込んでとても美しいもののように思えた

いや、というより今建築されている家々のてんでバラバラの多様さが、
色も形も素材も大きさも、それぞれが独立して主張しているので
トータルとして統一感のないものになっているようで気になった
家は個々の持ち物だし、好み、予算が違うのだから
同じようになるのはできない事は判っているが
それでも何か方法はないものか!と思う事しきりだ

歴史的景観を保存しようとする試みが
各地で行われているが
その一角は皆が同じトーンで建てられている
その落ち着きは、実は生活する人の気持ちさえも
余裕あるものにするだろう
とするなら、美しい町をつくろうと
今後建築する家々に何らかの統一的な制限を設ける様なことは
無理のない範囲で行われればいいと思うのだが、、、

そんなこんなで電車は自分に戻る事ができる
そして本当によく眠れる
今日も途中から知らず知らず熟睡に陥ったようだ
ありがたい事に寝過ごす事はほとんどなく
降りる手前でいつも目覚めることができる

今日はよい連休初日だったようだ




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「9.11事件は謀略か」 | トップ | アナログ(レコード)の勝ち! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事