パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

欲しいものがないのは幸せか?

2007年08月01日 21時48分23秒 | Weblog
確か林真理子だったと思うけれど
「欲しいものが欲しい」みたいなコピーがあった
確かに現在は格差は広がって、のんびりと
そんな事を言っていられる状態ではないかもしれないけれど
ある面ではこれは事実を言い当てているようだ
そしてそれは段々と物欲がなくなってくる年配の人間だけでなく
結構若い連中にも心から欲しいものがなくなっているようだ
試しに「何か欲しいものある?」と聞いても
すぐさま答えが返ってくる若者も多くなかった
よくいわれる事だが今の子は何でも持っている
欠乏という経験がない
我々の若い頃は欲しいものがたくさんあった(ように思う)
だからいつか手に入れようと楽しみがあったのだが
既に持っていたり簡単に手に入ってしまうとなると
いったいこれは幸せな事なのだろうか?
苦労して手に入れる
この経験は何事においても重要と思えるのだが
あまりのも簡単に手に入る事を覚えてしまったら
苦労して勉強するなんて馬鹿馬鹿しく、
要領よく合格する勉強だけするような事にしてしまわないだろうか
だが、それはもしかしたら実は一番面白いかもしれない経験を
しないで過ごしてしまう事ではないのか?

ものが溢れている
しかし欲しいものはなく
心は満たされない
ホント人間の心は難しい!
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