パンセ(みたいなものを目指して)

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ある市職員の答えは、議会答弁と違っていた

2022年06月04日 10時24分19秒 | 市政、市議会に関することなど

「〇〇さん(自分のこと)は、高速バスは利用者が少ないから反対なのですか?」
(新東名高速道路経由の高速バス事業は年間3500万円ほどの予算)
先日、別の用件で訪問した市役所で、たまたま新城名古屋間の高速バスについての話題に移って
ずっと否定的な意見を伝えている自分に対して市の職員の一人が口にした

「確かにそれもある
 利用者が少ないのはSバスもそうだけど、これには代替交通機関がないから仕方ないと思う
  でも名古屋に行く方法は電車等の代替交通機関が存在していること
 そして何よりも、このお金を別の方法に使ったほうが良いのではないか
 例えば、教育とか以前からずっと言われているトイレの洋式化とかに、だから賛成できない」

こんな話があったことを、先日の中日新聞の「防衛費でこんなことができる」の記事で思い出した
そこには大学授業料や給食の無料化、医療費負担の軽減に要する金額が掲載されて
税の使い方として政府の方針は適切なのかとの問題提起があった

自由に使えるお金が歳入の8%くらいしかない我が市の経済状況
使うものには充分気を配って欲しいものだ
(庶民の短期的な視点では気づかない点があるとしても、違和感を感じるものは少なくない)

市の職員はよく言われるように縦割りだから、他の部署のことをよく知らない
それにもまして、市議会で問題になっていることも知らないことが多い
市議会の一般質問や委員会は月曜日から金曜日の昼中で、普通の職員は日常の仕事中だ
だから答弁を書くような立場の人以外は関心すらない

現在、大ごとになりつつある給食センターの問題についても
職員は個人はどのように感じているかは庶民は知る由もない
行政が決めたことだからとして、自分たちの組織の方針を擁護するのか
それとも知らないものの強みとして、個の意見を持ってしまうのか

知らないものの強みとか自由さを感じる出来事があった
前回の市議会の一般質問では、
「ある中学校の楽器が壊れてしまって、修理とか新しく購入を求めたが
 予算がないということで、そのままにされていた
 結局、しびれを切らして該当地区の地域自治区予算で購入することになったが
 これは本来学校の教育予算で行われるべきものではないのか?」

地域自治区を管轄する部署の回答は
「それは地域の課題として捉えているので、問題はない」
とするものだった
ところが、この市の答弁を知っていない職員に
市議会ではこんなやり取りがあったと伝えると
彼はしばらく考え込んで「それはおかしい!」と口にした

つまりこの手のものは学校の予算で賄われるべきもので、
楽器の購入等が一旦地域自治区予算で購入されるとなると先例ができてしまう
地域自治区予算も差があるので対応できる地区とできない地区が出てしまう
教育の公平という立場から、、いい方法とは思えないというのだ

なるほど、市議会でおえらいさんが答えたのとは
それを知らないものの強みで自由な発言だ
そしてそれは法的なルールに従えば、、という視点でなされた解釈なり考え方で
上司への忖度がない環境下の意見だ

行政は法に縛られた存在で、話していくと
よくもまあこんなに法律(決め事)があるものだと驚く
そのために一般人がこうあるべきだ!
と常識で訴えることが通用しないことが思いのほか多い
そして、どこかむしゃくしゃした思いで引き返すしかないのが現実で
これは市議会での一般質問でもよく見られる傾向だ
結局のところ法的なことに限っては、一般人や市議会議員は職員(官僚)の
多種多様な理屈には勝てないのが現実だ

ところが、先程のように事情を知らないで忖度する必要がない場合の職員の考えは
割合、庶民の常識的な答えに近いような気がする

最近気なって仕方ないのが
職員の個人個人はいったいどんな考えを持っているのだろうか?
持ってはいけないのだろうか?
ということ

個人の意見を持つことは責任を生じるかもしれないので持たないで
上からの命令に従っている方が楽だから、ついつい従ってしまうのだろうか
(その時々によって違うだろうけど、、)

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