パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

お金が減ることへの嫌悪感

2018年08月17日 07時42分28秒 | あれこれ考えること

予報では乾いた涼しい風が吹くとあった
昨日(今朝)窓を開けて寝ていたが、寒くなって目が覚めた
なにか被るものを探したが連日の猛暑で、ここ(2階)にはタオルケットすらない
そこで、窓を閉めた  ようやく快適な温度になって二度寝に挑戦

起きる時間になっても空気は涼しいし、風も結構強い
光の色もあの焼き尽くすような色とは違う
カーテン越しに入る日差しも南に傾きつつある
やっと暦通りの秋の気配を感じられるようだ
(暑さが復活すると堪えるどころかうんざりしていましそう)

エアコンのないこの二階の部屋でもゴソゴソできそうで、
今のうちにとりとめのないことをダラダラと

江戸の川柳に、
●金持ちを見くびっていく初がつお
というのがある(江戸川柳を楽しむ 神田忙人 から)

金持ちは高価な鰹を気分や見栄で買うものではない
だから金持ちになれたのである
魚屋もどうせ買いはしないと決めてかかっている、、という意味だそうだ

そこであることを思い出した
それはきっとお金持ちはケチだという勝手な想像
この川柳のように始末屋だからお金持ちになった人ではなく、既にお金持ちだった人や
必死にお金儲けに励んだ人は、、散財に対して、いや自前のお金が減っていくことに関して
嫌悪感を感じるのではないか、、

資産家は今更敢えてなにか豪華なものを購入しなくても既に所有している
家具も食器も家電も車も家も、、、およそ、庶民が憧れるようなものは、、購入しなくても既にある
だからお金持ちはお金を使う場面があまりない(庶民はお金持ちのお金の使い方がわからない)

一時期流行った英語の百科事典の購入者は、資産家ではなく、成金的な人々だったという
厚い知的な印象を与えるその本は、その人たちの見栄の気持ちに満足感を与えた
しかし、お金が減ることを何よりも嫌うお金持ちは、使用する機会がなく、無駄になりそうなだけの
その百科事典を買うことはなかった

この気持はよく分かる
そして今の時代、お金持ちを設けている企業と置き換えると、、
これもまた同じことが言えそうだ
儲けている企業はその儲けた分を人件費に使い再配分するのが良い、、とされるが
実態は何かのときのための内部留保が増大しているらしい
心理学的にも増えることより減ることの方が人間は気にかかるらしい
とにかく、今あるものを減らしたくない、、、それが人情というもの、、

トリクルダウンという言葉がもっともらしく言われるが、これが実現された国は
未だかつて殿にもなかったとピケティは調査の結果で明らかにした

正直なところお金持ちでもないし、特に物欲や野心があるわけではなく
適度に(?)諦めることを強いられている自分はお金持ちの人のメンタリティはわからない
でも、以前パチンコをした時、全然入らずに持ち玉がどんどん減っていく(お金が減っていく)時に感じた
不安感・焦燥感は、、もう経験したくないと思ったものだ

ということで、お金持ちの財布を期待するより、物が足りず必要なものを買わざるを得ない庶民の財布を
豊かにするほうが、経済政策としては優れている、、という枝野さんの言い分は、説得力があるように思える
(枝野幸男魂、3時間大演説の中にあった経済政策)

相変わらずの独断と偏見かな
そろそろ部屋は暑くなりつある、、
さ、逃げ出そう、、





 

 

コメント
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