パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

昔は拍手をしたものだった

2018年03月05日 19時09分55秒 | 徒然なるままに

土曜・日曜(3月3日・4日)と新城市の文化会館小ホールで映画の上映があった
「しんしろまちなか映画祭」と名づけられ、新城市の地域自治区の活動交付金で実施された事業で
少しばかり外に出るのがおっくうになっているお年寄り(特に男)が積極的に外に出て
行動することを期待した企てだ

上映作品は2日間で4本、初日に「ローマの休日」「嵐を呼ぶ男」
二日目が「シェーン」「あん」(この映画は撮影地に新城市が入ってる)
そのうち、一番最初の「ローマの休日」を見に行った
人から借りたビデオで見たことがあったが、髪の毛をショートカットにした時の可愛さは、、ちょっとばかり衝撃で
なるほど女の子が真似したがる気持ちもわからないでもないな、、と思ったりした

そんなかわいいオードリ・ヘップバーン見たさに出かけたのは、男だからしょうがないとして
映画を見ていて今回印象に残ったシーンは
タクシーとかバイクのエンジン音がやたら大きいこと
お金を財布からではなくポケットから裸の状態で出していたこと
その紙幣がやたら長いものに思えたこと
ジェラートをあの場所で食べちゃいけないことになってたのじゃなかったのか
男の股上の長いズボンが気になって仕方なかったこと  などなど

物語自体は深さはなくても極上のエンターテイメントだ
いちばん気に入ってるのは登場人物がみんな善人ばかりという点
とても安心して見られる(落語の井戸の茶碗とか、文七元結とかは善人ばかりで好きだ)
そして見終わった時には、なんとも言えない「品の良い」後味の良さを実感した
この「品の良い映画」というのは今はなかなか見られない
その理由がオードリ・ヘップバーンのせいなのか、作り方によるものかわからないが
こういうのは好きだな
そう言えば、ちょっと思い出したが「ショコラ」(ジュリエット・ビノシュ主演の)も
どこかほっこりするいい映画だった

「The End」の文字が出て、エンドロールが今みたいに長くなく直ぐ明るくなったが
会場からはパチパチと拍手の音が聞こえた
懐かしいな、、昔はそうだった
当時は二本立ての上映が多く、映画が終わるといつも観客は恥ずかしげもなく当たり前のように拍手をした
映画は大好きな祖母から連れて行ってもらった「新吾十番勝負」とか「赤穂浪士」とか
内容は覚えていなくても祖母に連れられていったことは覚えている

ということで、文化会館の小ホールで皆で映画を見るってのはなかなか楽しい
来年もあるようだが、一応リクエストは邦画、洋画とも書いておいたが
ちょっと一般受けしない作品だから、、、無理かな、、

 

コメント
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