パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

強くなるために

2009年06月14日 20時25分23秒 | サッカー
昨日今日は、幸い雨にも降られず、
暑くなり過ぎず、この時期心配な熱中症の心配もなく
順調に少年サッカーの合宿を終えられた

二日間サッカー漬けだったので
疲れたこともあっただろうが、子供によっては
なにかしらのきっかけをつかんでくれたらいいのだが

だが最近自分の考え方は世間一般の(?)指導者と
少し違っているのでは と思うことが度々だ

この様に合宿をするのは
近くに控える大会に良い成績をおさめるための
よい練習機会となるので必然的に
練習は勝つための練習に終始しやすい
そして練習試合を頻繁に行い
(確かに一番上手くなる練習は試合かもしれないのは認めるが)
システムの問題、ポジショニングの確認などを
つまり頭の部分の練習を行いやすい

今日の練習試合でもサイドバックの位置についてとか
ボランチの動き方などに外から指示が飛んでいたが
自分気になったのはサイドアタッカーが
前を向くトラップができていなかったり
インターセプトの狙いが希薄だったり
ディフェンダーが時間的に余裕をもってボールを持てる時には
攻撃のイメージが消極的だったりすること等で
他にも
Aチーム以外の子たちのレベルの上達が図れていないし
その子たちへの一人一人の上手くなるためのアドバイスが
なされていないこと

つまりチーム全体では効率よく勝つための方法論は
確保できていても個々のレベルが底上げできない

実際のところディフェンスラインを高めにあげようとしても
前の連中のキープ力がないと(タメではなくキープ力)
相手のディフェンダーにボールをとられ、結果的にラインは
下げさせられてしまう
だから高めにラインを上げることは現実的には
ボールを前に運ぶ能力のある人材を育てることで
今日もそんな子がボールを持った時には
みんなが「上げろ!」と指示しなくても自然とあがって
守りができていた

自分はこの今のところ少数のキープ力のある子供を
もう少し数を増やしたいと思っている
サッカーはチームプレーというものの部分部分では個々の戦いで
その戦いに負けない力をつけさせることが大事で
ポジショニング等は小学生の時点では
危険察知能力とか、何となくこの辺りの守りがよいのでは
といったアドリブの利く選手を育てたいと思っている

つまり練習は
キチッとカクカクシカジカの様に攻めて
カクカクシカジカのように守る
このことを実際のゲームで実現するために練習するのではなく
むしろ、どんな相手に対しても時間の経つうちに
それなりの守りも攻撃もできるような
柔らかい、応用力のあるチームを作りたいと思っている
それにはまずは個々の技術、メンタリティーのアップが前提で
個々このところの練習をしっかりとしたいのだが
どうもこの考え方は主流ではないようだ

各地で試合を行う場合でも
ベンチからよく聞こえてくる指示は、
結構小学生では難しいのでは!
というようなことと
ハーフタイムの指示も(自分らは休憩中で近くにいた時耳に入ってくる指示)
なんか小難しそうなこと

どうもなあ!

得点シーンの多くは結局のところ
みんなで崩したというよりは
結果的に個人の能力で崩したところが多く見られるし、
最後に頼りになるのは個の力であるのに
どういうわけか個で切り開いたチャンスや得点はあまり評価されない
(本当に勝ちたい試合以外は)

自分にとって、サッカーのチームプレーは誰々が替わっても
同じような戦い方ができるのが理想ではない
個人が違うのだから当然特徴も変わってくるから
同じようにできないのは実は当たり前のこと
まずシステムありきではなく
個人ありきで、この個人が気持ちよく楽しく効率的に
プレーできるのはどうするか
を考える
そして子供たちが自発的にゲームの中でも成長できるように
考える癖を付けさせる
指示に従う子は指示通りに動くだけの子になってしまう

さてこんな風に思っていても
現実にはこの考え方を実行できる状況にはない
(担当が小1.2年生)
といって他の学年に割り込んであれこれ言うのは
その担当の人の顔を潰すことになるし
また自分の考え方だけが全て正しいといった
訳ではないだろうから
今はできるところで、
できることをしていくことにするしかないかな
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