パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

無防備すぎる本棚の前の対談

2009年06月01日 22時09分51秒 | Weblog
先日(といっても少し前だが)政治家のインタヴューが
彼の本棚の前で行われているのが2回続き
テレビに放送された

なんてことない普通のシーンかもしれないが
そこに映った書籍の数々は
少しばかりインテリジェンスとか深い思索を
感じさせるものとは違っていた

本棚の大半を占めているように思われたのは
現代の解説書や一種のマニュアル本
新刊ではあるが拾い読みできるような類いの本
政治家は現実主義者でなければならないから
それはそれで仕方ないかもしれないが
なんだか少しばかり不安になってくるのも事実だ

政治家に限らず本棚を見られるということは
ある面裸体を見られるような気がしないだろうか
少なくとも自分は心の秘密を見られたような気になると思う

漫画も読む麻生さんの本棚が
やはり漫画ばかりだったら正直なところ
国民は不安を感じてしまうだろう
それがちゃんとした古典が何冊か並び
しっかりした哲学的な背景のもとに
漫画も並んでいるのなら懐が大きい!
と感じられることなるのだが、、、

つまり政治家は安易に本棚の前で
対談なんかしない方がいい
(読書家の自負がない人は)
その人のポテンシャル、キャパシティーまで
読み取られそうになるのだから

コメント
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