小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

コロナ対策 2022-7-6

2022-07-10 18:50:32 | 日記
コロナ対策 2022-7-6

新型コロナ感染者は2月初旬に全国で10万人/日になってからダラダラと低下し、6月末からまただらだらと増加し始めました。なんで低下したのか、なんで増加を始めたのか、その間に政府は何をしたのか? 感染症関連の研究機関はなにをしたのか? 責任機関から何もちゃんとした説明がありません。
期待して、人を集めてビジネスを再開した飲食、観光業はまたもや裏切られることになります。

理屈がわからないと、先が読めない。政府はただ現状をモニターして、科学的根拠もなく、グランドデザインもなく、漫然と対応している。

しかたないので、自分で考えます。
当方の考え方は人を3つの集団にわけることがミソです。

集団1:その人の考え方(コロナは単なる風邪)、行動パターン(同じ考えの人が群れる)、環境から新型コロナに直ぐ感染する人、これが10%。この集団は変異株が現われると直ぐ感染して、初期の感染者数の急激な増加の内訳です。この集団はコンスタントに存在し(ほぼ同じメンバー)、直ぐに集団免疫を獲得します。変異株が発生すれば何度でも感染します。若いから重症化しないし、大半は自分でも感染したと思わない。
集団2:日本人のメジャー集団。まじめに自粛して、ワクチンを積極的に受ける人。現在3回目のワクチンを受けた人は60%でプラトーになっています。この集団はマックス60%なのです。
集団3:ワクチン接種有り無しにかかわらず、免疫機構がすぐれていて、容易に感染しないあるいはワクチン接種による抗体が容易に低下しない集団。これが10%。
こう仮定すると、全てが読めます。

なぜ、感染は若者からはじまり、年寄り、家庭内感染、子供、施設のクラスターとして広がり、なぜ、ひとりでに収束するか?

集団1,2,3をあわせると80%は免疫を獲得したことになり、これだけあれば、集団免疫は十分成立して、何もしなくても感染は減少する。第6波の収束がゆっくりだったのは、ワクチン接種3回目が遅れ、なかなか集団2が伸びなかったためです。

オミクロン株BA5のようなこれまでの免疫を突破する変異株が発生すれば、また一からやり直し。

現在は集団1が感染中です。集団1はあっという間に感染するのだから、急激に感染者が増加し、すぐ頭打ちになる。 それが火種となってじわじわ集団2の感染がはじまる。集団2も羽目をはずしており、抗体価も減少してきているから、ゆっくりとはいえないかもしれないが感染者は増加する。 しかし、一旦家庭内感染がはじまれば、感染は爆発的し、とまらない。

あとは単純に4回目ワクチン接種の推移だけが、ピークの高さと、減少のタイミングを決定する。 緊急事態宣言とか、飲食店の制限とか、人に移動制限とかはほとんど関係ない。 4回目接種を懸念する人はふえるだろうが、総感染者が大きく増えれば、接種に傾くのが集団2の性癖であるから、ワクチンを打つ人が増えて、いずれはピークを迎えて減少する。

これまでも何度もピークがきて、減少がくるから、今度もそうなるであろうというのではなくて、ちゃんと理屈があるのだ。

当家において、最近、家族の一員の職場が集団感染し、家族は奇跡的に誰も感染しなかったが、危険が去ったわけではないので、当方は4回目のワクチン接種を予約した。上の理屈でいえば、どうせワクチンを受けねばならぬのであるから、グタグタいわずにさっさと受けようと思うわけだ。

抗体価を計って、下がっていないなら受けたくはないが、抗体価がどれくらいだったら感染防御できるかデータが無いといわれると、計ってもしょうがない。

国はコツコツと基礎データをとって、抗体価の閾値を決めて、これより下がったらワクチンを受ける、下がらない人は受けないとするべきと当方は思っている。細胞性免疫もあるから抗体価だけで判定できないというなら、判定手段を見つけなさい。 変異株がどうなるかわからんから、データを取ってもしょうがないというに決まっているが、データを取って行けばいずれは答えが見つかるはずだ。データをとらなければ、永遠にわからない。

このサイクルをいつまで続けるのか? 現状は、変異株は感染力が上昇するが、症状は軽くなってゆく、通常のパンデミック終息パターンに乗っていると当方は思っている。今回が2類の最後だろう。次回は冬だがその時は2類をはずして、インフルエンザクラスになるだろう。 これから来る第7波では、飲食店、観光の緊急事態的規制はいらない。各ビジネスそれぞれでのコロナ対策は厳密に続ける必要はあるが。強調したいのは2類である限りワクチン接種をもっと促進するべきだということだ。これまで書いた文脈をみれば、ワクチン接種が全てを握っていることが明白なのだから。新変異株用ワクチンでなくていい、4回目接種を80%接種率まで持って行くつもりで推進しよう。集団2を60から80%にするのです。小さい子供は打たなくていい。ワクチンのリスクはどうせ死ぬ年寄りが受け持って、小さい子供には負わせたくない。年寄りを守るために若い人もワクチンをうつべきだというこれまでの考えでなく、若い人を守るために年寄りがワクチンを打つのである。若い方に心配かけたくない。

ここまでの文脈でもう一つの仮定が入っている。オミクロン変異株BA5はそれまでのオミクロン株に感染した人でもまた感染する。
とするなら、現在のワクチンではオミクロン変異株BA5の感染を抑えられないということになる。それならなぜ当方は危険をおかしてまでワクチン接種を推薦するのか? 巷ではなぜ第4回目の接種を医療従事者にまず行わないのか? 医療従事者がワクチン副反応リスクを逃げているのではないか、高齢者をまず4回目接種の実験台にしようとしているという噂が立っている。

以下は当方の第6感に過ぎないが、集団1が再び感染するのは、この集団の接触の程度は半端でないから、いっぱいウイルスを浴びるので直ぐ感染する。しかし、症状が軽いから十分な免疫が出来ない。だからまた新変異株にすぐに感染する。ということで説明する。

ワクチン4回接種は意味あるかに関しては、ワクチンにより上昇する抗体価が指標の液性免疫だけでなく、細胞性免疫も免疫を獲得しているはずだから、3回打ったことは無駄ではない。4回打つことも無駄ではない。誰が重症化するか、誰に後遺症が起きるのかわからない現状では4回目ワクチン接種のメリットがデメリットを上回る。

しかし、なぜ第4回目の接種を医療従事者にまず行わないのか? という巷の疑問と、他に選択肢がないのに政府は第3回目のワクチン接種をさらに推進しないのか、第4回目の接種に真剣にならないのかこの理由がどうしても見つからない。国民の多数が恐怖を感じるまで、先走って動いて非難されることは得でない。飲食業・観光業のダメージがあっても産業全体には影響が少ない、犠牲になってもらいましょう。というのがこの説明なのか。

その後の情報では、医療関係者は頻繁に抗原検査して、陽性者を現場離脱させれば、当面は医療を回せるとふんでいるらしい。ワクチンは効きそうにない、ワクチンはこわい、年寄りを実験台に使用ということが本音のようだ。

3回ワクチンを打った人がコロナ患者として増えているからワクチンは効かないと医療関係者は言うが、だれもワクチンが感染防御を完全にするとは言っていないので3回ワクチンを打った人が60%もいれば、当然感染者は出てくる。ワクチンを打つことを行わなかったら第6波のピークは10万人/日でなくて100万人/日になっていたかもしれない。データを取りもしないで曖昧な判断をして専門家面をしている医療関係者と、曖昧が大好きな政府の行動パターンがまたもやワクチン接種を遅らせている。100万人/日の感染者が出てから、ワクチンを打てと言い出すのか? 同時に色々な制限を再開するに違いない。ちなみに欧米では感染者数を気にしないで活動すると方針を決めている。日本もその方針がとれるのか?途中で怖くなって方針転換するに決まっている。これは政府だけでなく政府と国民全体の性癖だから。

またもや、専門家と称する予測屋が8月に5万人のピークを迎えて減少にはいるだろうという。何を根拠に予測しているのかさっぱりわからん。


当家の現状は新型コロナワクチンの4回目接種かコロナ感染(現在の当家の環境からいって感染は必然)かの2択しかないのだから、さっさと、どちらかにサイコロを投げるしかない。
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Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その2

2022-07-06 17:03:17 | 写真日記
Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その2
2022-5-19 国立新美術館
日本新工芸展 主催:日本新工芸家連盟 ジャンル:工芸  
撮影機材:Fujifilm X-T3, Zeiss touit 12mm

以前、日本新工芸の会員の一人が、白金陶芸教室のスタッフとして来られていたので、この展示会にガラスと陶器のハイブリッドを出展できますかと聞いたところ、出展作品の事前批評会があるから、参加しろといわれて、作品のコピーをもって参加しました。右も左もわからず、会場で当方のハイブリッド作品の小さなコピーをみせて説明したところ、会長さんはハイブリッド作品の出展は問題ない、何かできるかもしれないとの前向きのコメントでしたが、陶芸の評価者は<何が言いたいのかわからん>という不機嫌なコメントでした。 <何が言いたいのかわからん>というコメント自体何が言いたいのかわからんですが、この方にかかったらこの展示会に展示されること自体が到底無理だと思いました。なにか確固たる価値基準の持ち主で、それにハマるかハマらないかで天と地の差がある、よく言えば毅然とした、悪く言えば自分の基準をはずすことに無意識の強い恐怖を感じている人と思ったからです。


数年前、当方の初めての個展、クロスオーバー展に出した作品です。

会を進行していた女性が、是非日本新工芸展を見て、気にいったら応募してくださいと優しい言葉をかけてくれました。その後コロナで展示会は2年中止で、今年やっと開かれたので見に行きました。

一生懸命ほぼ全部の作品の写真を撮ったのですが、そのファイルがみあたりません。日本新工芸とは縁が無いとおもったのですが、諦めずネットから受賞作品の一部を載せます。展示会の入り口付近にある受賞者や先生方の作品のクオリティーは高く、当方が出展することなぞお呼びでないと思いました。しかし、奥の方に並ぶ会員や公募の作品は陶芸財団展並みの作品も数多く並んでいて、多少安心しました。


内閣総理大臣賞  陶


文部科学大臣賞 漆


東京都知事賞  染


京都府知事賞   陶


京都市長賞   染


NHK会長賞   陶


彫刻の森美術館賞  藤


上野の森美術館賞  染


日本新工芸会員賞  陶


日本新工芸会員賞  陶


日本新工芸会員賞  染


日本新工芸会佳作賞  陶


日本新工芸会佳作賞  陶


日本新工芸会佳作賞  染

見つけました、自分で撮った写真のファイルがありました。






よく見ればみなすごい作品ですよ。到底当方には作れません。賞をもらった作品ともらわなかった作品と違いはわずかのように見えます。しかし、全体を見るとなにかうんざりしてくるのです。
うんざりというのはこの展示会は陶器が大きな部分(大きな勢力)を占めており、しかも同じような大きな<丸>作品の連続。受賞作をみると丸じゃないというかもしれませんが、当方からみればみんな丸。典型的お皿でもツボでもないから<新>なのでしょうか?何か皆同じに見えるのは、このような形にすると賞を取れる可能性が高いと考える、つまり評価者の好みが強くて、これに合わせて行くと同じような作品が並ぶということではないかと疑ってしまいます。写真の公募展でもよくあることというか当然のこととして認識されています。評価者にあわせるか、出展しないかの2択です。  そういえば、ここを紹介してくれた白金陶芸教室のスタッフさんも同じようなこと、丸くて大きな作品が受けるといっていました。


一方、染物部門は出展数もかなりあり、染物の概念を越える絵画のようで楽しい。






陶器に関してはいわゆる伝統工芸に<新>という冠を付けるために作品を作っている感じ、なんで。こんなに暗黙の形にとらわれなければならのか? 閉ざされた世界。アートと言いうより、責務を果さねばという感じ。

なんでこんなこと言うかというと、工芸では日本伝統工芸展というのがあって、
佳子さまが名誉総裁をつとめる、日本工芸のトップの会です。当方もそうですが、このガチガチの日本伝統の流れに反発する作家さんがいてもおかしくありません。そういった方が集まって日本新工芸展を作ったのでないかと推測しているのです(別に詳しいわけでないので、全くの推測です)。染色などまさに日本伝統工芸展では不可能な作品が並んでいます。陶芸では日本伝統工芸展に対抗する強い対抗意識が感じられるのですが、いかがでしょうか??

陶芸は日本伝統工芸展に対抗していると見えるのですが、なにか狭い箱の中のあっちとこっちの違いに感じます。一方、染物に関しては、作家さん自体が楽しんで作品をつくっている。ここにはアートがありました。
先に述べた事前批評会にいらしていた染物の評価者の先生は奥行きのあるいい感じの女性でした。



少数ですが素敵なガラス作品もあります。



当方と同じように陶器を壁に貼り付けた作品もあります。



前衛的染物もあります。




紙作品ですが、斬新な試みもあります。
しかしいずれも少数で、これらがこの展示会の中心課題にはみえません。
日本新工芸はストイックな陶芸と開放された染色が支配し、会長さんが一所懸命、伝統をぶち壊す違う方向の試みも入れようとするその3者が拮抗しながら日本新工芸の意義が進行しているという結論です。

<小さな芸術村があちこちに存在し、その住人は自分の村が最高であり、よそ者はなかなか受け入れない>と以前述べましたが、国立新美術館を巡っているとこの考えが妥当だとおもうのです。当方はこれを否定的に述べているのではありません、これは必然だと思うのです。ただ他の芸術村の存在を頭から否定するのは心が狭い。

一方で、こんなきれいな施設で、毎日10ほどの展示会が一週間弱、通年同時進行する国立新美術館はすごいことを日本はやっていると感心するのです。こんな美術館は世界にほかにあるのだろうか? 日本も多様性後進国というわけではないのです。

さて、日本新工芸展をあとにして、
隣の日仏現代国際美術展に入ってみました。

日仏現代国際美術展 主催サロン・フランス美術協会
絵画・版画・水墨・工芸・立体・写真

フランス、カナダ、韓国等各国からの出品があるようですが、結構面白そうな絵がありました。











立体もあるのですが、特に型破りな作品はありませんでした。 絵画以外が手薄なこういう展示会に応募するのも手かなと思いました。しかし、当方の陶絵画を壁に吊るしてくれる可能性は低いかな?


何度も言うように、あるいはだんだんとはっきりしてきたことは、日本工芸というのは、伝統工芸の技法をマスターし、その延長にクリエイションを行う事であり、西洋アートというのはクリエイションが先にあり、技法はその表現のためのツールであるという、力点の順番がハッキリと違うのです。

40kgの陶絵画を受け入れてくれそうな展示会を探しは続きます。少なくとも日本新工芸はほとんど可能性が無い。レベルが高い上に方向も違う。


展示会を探す放浪の旅は続きます。

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Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その1

2022-07-02 17:57:01 | 写真日記
Newアート考察 陶芸家と言われたくない陶作品を作る人が出展できる展示会はあるか? その1

当方の40kgの陶絵画をこれまで出展していた陶芸財団が受け入れてくれそうにないので、来年までに受け入れてくれそうな展示会を探さねばなりません。こんな目的で展示会を回るとはこれまでは考えもしなかった事ですが、ぶつぶつ言っている場合ではありません。

これが昨年陶芸財団展に出展した40kgの陶絵画。80cm四方

以下、4点が今年の陶芸財団展に出展した陶絵画。こちらはだいぶ小型化して15kg、 45cm四方。今日, 陶芸財団展にいってきましたが、昨年も今年も陶絵画であるのに、壁につるしてくれませんで、机に寝せてありました。 当方はあくまで絵画を陶器でつくっているのです。陶芸作品ではありません。どうしても吊るしてくれる展示会を探さねばなりません。










その1 Viva Villa




東京メトロ銀座線外苑前駅 徒歩5分のところにあるAoyama Galleryで開かれていた美術展にゆきました。4月のおわりごろだったか? 風の強い雨の日でした。

美術展の概要は以下の通り
<[Viva Villa ]2022美術展 私たちは最も自由な時代に生き、最も理想的な国を築き上げていますが、ただし昨今のコロナ渦により今まで以上にアーティスト同士の交流が減少し、発表機会も失われている現状です。まだ活躍的で敗北しない若いアーティストに発表の機会を提供させていただくため、若い世代のための公募展を開催させていただきます。自由になるために生まれた、Aoyama Gallery はあなたのために応援します!!!!
絵画系、彫塑系、工芸系、書系、デザイン系(5種目)の作品、どうぞ奮ってご応募ください。壁面に展示可能なあらゆる作品サイズは、300号以下です。彫刻などの立体作品のサイズは、長さ120cm以下、幅120cm以下、高さ180cm以下です>

インターホンで受付に連絡しないといれてくれません。エレベーターで5Fまであがると、中国系と思われる受付のお嬢さんが迎えてくれました。


700,000円P100号
この作品が一番大きな、重たそうなものでした。


税込価格:100,000円


23,000円

この写真を見て、当方の40kgの陶絵画を飾ってもらえる可能性が無きにしも非ずと思ってこの画廊をたずねたのです。しかしこの作品は小さな小さな軽い材質の物でした。



受けのお嬢さんに、40kgの陶絵画を飾ってくれますかと聞いても、当然ながら、店長に聞いてくださいとのこと。だれが作品を選ぶのですかと聞くと、全て店長が、自分の好みで決めるのですという返事。
なんとなく、いかにも青山の画廊が選びそうな作品でした。しかし、この画廊をレンタルすると1週間で242550円~と書いてあるので、だめもとで応募して、当選すればただで25日もかざってくれて、上手くゆけば作品が売れるかもしれないのだから、悪くない話です。名が知れているかは関係なく、ひとえに店長のおめがねにかなうか否かにかかっています。


その2 天王洲アイルギャラリー
5月5日に訪ねました。
撮影機材は
Fujifilm GFX100S+GF110mm

以下ボードウォークからの風景をいくつか。










天王洲アイル・ボードウォーク



寺田倉庫が運営するWhat Caffeのギャラリーにはいります。

WHAT CAFE × DELTA EXHIBITIOIN
TRI-FOLD


という展示会をやっていました。

企画概要
東京・大阪・京都の3都市を拠点に活動しているエマージングなギャラリーやディレクター陣を紹介するアートプロジェクト「DELTA(デルタ)」とのコラボレーション。本展ではCANDYBAR Gallery、EUKARYOTE、FINCH ARTS、LOKO GALLERY、TEZUKAYAMA GALLERYの5軒が出展し、ディレクターたちの審美眼で選び抜かれた新進気鋭の若手から実力派の中堅まで、17名のアーティストによる作品約100点が並びます。「TRI-FOLD(三つ折り)」をサブタイトルに掲げ、先鋭的なディレクターとアーティストのプレゼンテーションを1つの空間に折り重ねることで、アーティストとコレクター、アートファンをつなぐ「場」を生み出します。
出展ギャラリー・アーティスト

CANDYBAR Gallery (京都) / 勝木有香、高尾岳央、谷口典央
EUKARYOTE (東京) / 石川和人
FINCH ARTS (京都) / 黒宮菜菜、谷川美音、谷本真理、西太志、水谷昌人
LOKO GALLERY (東京) / 戸張 花、ハンス・アンダーソン、ユーソ・ノロンコスキー、ヴィレ・アンデション
TEZUKAYAMA GALLERY (大阪) / 大江慶之、加藤智大、小池一馬、山田周平



谷本真理 ¥260,000


谷本真理¥363,000

以下 Fujifilm X-T3 + Zeiss touit 12mm


谷川美音




石川和人




スチール作品


陶器作品 西太志 ¥418,000



同じく寺田倉庫が運営するTerada Art ComplexI/IIに回ります。休日はごく一部しか開いていませんでした。
木材を彫り込んだ立体造形です。一本の木を中心にしていますが、部分的に接ぎき木をしているようです。
作家さんと、三十三間堂の国宝仏像と室生寺の仏像の下半身のダイナミズムに関して議論しました。論点は前者の下半身は動きが抑制され、後者はダイナミックな動きがあるのは何故か? 前者は乾漆像で室生寺は木彫りですからむしろ前者の方が動きを付けやすい。当方は白洲正子の主張に目からうろこという話をしました。<古くは一本の木が神であり、その動かぬ一本の立ち姿が仏像には必要だったのだ、その後ダイナミズムの追求から慣習を破って下半身に動きを与えるようになった>ここの作家さんはこういう話は大好きなようで、会場の案内係の方はこういう話は先生の目が違うよといっていました。と言って当方が買えるわけでもなく、会場を後にしました。


立花光朗 「葉衣」









この作家さんは自己主張が半端でない。ここまでハデにするのも才能かもしれない。





この作家さん(USA?)は、上のような一般的陶器もありますが、下の作品は、本物そっくりですが、実は全て陶器作品で、素焼きに色付けしているそうです。






当方にはどうでもよく見える作品ですが、とにかく目立つこと、話題性、こんなことがこの世界には必要なようです。




この会場のタイトルはわすれましたが、これもなにやらとっても話題性をねらったタイトルだったようなきがします。

Complex I/IIはギャラリーの運営者が特定な作家さんと長期提携して作品を展示しビジナスとしているわけで、レンタルギャラリーとは一線を画すわけです。とくにComplex IIはとにかく目立たねば存在価値が無い。

寺田倉庫のアートとしてはWhat caféは登竜門、Complex I/IIは本番ですが、いずれもあくまでアートビジネスです。ビジネスになりそうな作品が生き残るわけです。ゴッホは生前は全く売れなかったわけで、ビジネス・イコール・アートの価値ではありませんが、ビジネスはビジネスでアートの一面として受け入れざるをえません。

もう少しクオリティーを上げれば、当方の作品でもViva Villa やWhat caféは可能性があると思うのですが、こういうところでいきなり40kgを飾ってもらうにはハードルが高い。そんな面倒なことするには相当インパクトある作品でないと難しい気がするのです。20kgならなんとかなるか?  Complex I/IIは40kgでも飾ると思うのですが、すくなくとも当面、実績なしの当方ではおよびでありません。
以下まだまだこの展示会場探しの旅は続きます。

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