小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Fujifilm GFX100S 試写その4 GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―1

2021-05-01 19:22:36 | 写真日記
Fujifilm GFX100S 試写その4 GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―1

2021-4-30
このブログの前にGFX100S 試写3があるのですが、その4の方が重要なので先にアップします。

Fujifilm GFX100SとFujifilmGFX50Sを直接ガチンコ対決しました。この2者の違いは雑駁に言えば前者が約1億画素、後者が約5000万画素の違いだけ。はたして違いを感じられるか?

コロナ禍で試写に行くところが無い。お台場海浜公園に行ってみました。 ゆりかもめ台場海浜公園駅で降りてみると、ほとんど人がいない。みなさん真面目に小池さんの言うことを聞いているのだなと思ったのですが、実はそうでなく、お台場海浜公園はオリンピックのために大規模な改修工事が行われており、公園の9割はガッチリとヘンスでブロックされ、ほんのわずかな部分しか利用できない状態だったのです。しかたなく、レインボーブリッジ遊歩道路を歩いてみました。ノースルートを芝浦側まで約1.5km, お台場海浜公園駅から芝浦ふ頭駅まで トータルで10000歩のウォーキングでした。

結論
1,レンズは純正GF45mmとSony Aマウント135mm STFの2本のみで、このレンズをつけたGFX 2台を詰めたリュックは5kg。これだけ重くないようなレンズを選んでも、この重さでは、GFX 2台体制は絶望的。帰り道はリュックの重さにトボトボ歩き、膝と腰がギシギシと壊れそう。
2,ザックリいうと、Fujifilm GFX100Sの方が、画像処理技術が進歩しているのか安定した絵が得られる。トリミング耐性は当然Fujifilm GFX100Sの方が上だが、絵の味はケースバイケースでFujifilm GFX100Sが圧倒的に優れているとは言い切れない。本当にザックリいうと、Fujifilm GFX100Sの絵の質感はFujifilmGFX50Sを上まわる。しかし、どちらが魅了的絵を作るかというと2台は<違うベクトル>を持つようで、現状では何とも言いようがない。
3,今後、この<違うベクトル>を掘り下げて行く必要がある。


(手振れ補正の有り(GFX100S)、無し(GFX50S)は、以下無視して議論しています。使用シャッタースピードは1/500~1/1000秒ですから無視できるとおもっているのですが??)

以下、しばらく一部開かれているお台場海浜公園での撮影。


GFX100S STF


GFX50S STF

別々に、バラバラに修正していうるので、はっきりはいえないが、GFX50Sの方がシャドウが濃くでる。GFX100Sのほうが、暗部の階調が優れていると喜ぶべきか、彫の深さでGFX50Sの方が濃厚な味になるというべきか??


GFX100S STF


GFX100S STF トリミング拡大


GFX50S STF


GFX50S STF トリミング拡大

この違いは、単にピントの合わせ方がこちらの方がへただったのかもしれない? Sony STFのMFはとてもラフで合わせにくい。 ただGFX100Sはこういった金属光物にめっぽう強い気がする。


GFX100S STF


GFX100S STF


GFX50S STF

遠景の光るビルや手前の光る水面をみるとGFX100Sの方が全然解像が優れている。これも単にたまたまピントの違いなのかもしれないが、この2者の階調性の違いが、絵のベクトルが異なるように感じる原因のような気がしてきた。


GFX100S 45mm


GFX100S STF


GFX50S STF

これも遠景ビルの印象が違う。しかし、GFX50Sの方がその場の印象に近いともいえる。


GFX100S STF

今日は、STFで遠景ばかり撮るはめになり、STFのいいところを引き出せない。このヒトの目を越えたようなGFX100Sの階調性は、STFとの組み合わせで、非現実的絵が作れる面白さがある。

ここまでが、わずか開かれているお台場海浜公園での撮影。


GFX100S  STF

お台場海浜公園はこのようなヘンスでガッチリとブロックされている。 

この絵におけるヘンス、金属光物の印象は、現場の印象ではない、非現実的ヌメヌメ感である。説明の為に撮ったこの絵がGFX100SあるいはGFX100S + STFの特徴を最もよく表している。但し、この光物のヌメヌメ感はフジフィルムの初期のAPS-Cカメラ、たとえばX-E1で当方が嫌っていた非現実的ヌメヌメ感に似ている。Fujifilm画像処理の陰謀かもしれない。

ここからはレインポーブリッジ遊歩道ノースルートでの撮影。


GFX100S STF


GFX100S STF


GFX50S STF

このようなGFX50Sの生感覚はGFX100Sでは何故かなかなか出てこない。GFX50Sのほうが現場に近いので、生感覚として感じるのかもしれない。 GFX100Sは絵があからさますぎて、余韻がないのである。


GFX100S STF


GFX100S STF

格子越しの撮影なので、絵に格子のムラがはいる。


GFX100S STF

上の東京湾クルーズ船の甲板をトリミング拡大した絵。のぞき見して申し訳ない。トリミング耐性のために載せてしまいました、ごめんなさい。


GFX100S  STF


GFX50S STF

昔、この竹芝桟橋から出る東京湾クルーズ船に乗ったことがあるので、懐かしくて載せてしまった。 この2つのカメラは違う世界を撮っている気がするのである。


GFX100S 45mm


GFX50S 45mm

45mmの撮影でも同じことが言える。この2つのカメラは違う世界を撮っている。

今日の結論としてはGFX100SとGFX50Sは違う世界を撮っている気がする。当方はこれを一番恐れていたのだ。だからGFX50Sを売らないで残しておいた。

たまたまなのか? 階調性の違いから宿命なのか? 画像処理でなんとでもなることなのか?

今日はJPEGからの画像処理だから、RAWから画像処理して見なければいけない。ブログならJPEGでいいと思ったのが間違いだった。GFXを比較するには画像処理をきっちりとやらなければ比較はできない。次回の比較はちゃんとやらなければ。

GFX50Sが時々見せる生感覚は、GFX100Sでもこれが得られるだろうか? GFX100Sが見え過ぎなら、過ぎた部分を低下させればいいだけかもしれない。

GFX100Sでもこれが得られた時が、GFX50Sとお別れする時。
得られないと2台の大砲を抱えて、これを使い分けるのはとても重たい話だ。



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