小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

高速バスで、河口湖風景写真、撮影の旅 その3 (ペンタックス風景写真教室編)

2012-08-04 16:02:09 | 日記
高速バスで、河口湖風景写真、撮影の旅 その3(ペンタックス風景写真教室編)

ペンタックス主催、米美知子さんの風景写真教室へ行ってきました。 当方は風景写真を撮ったことが無いと書きましたが、この教室で、それが事実であることがわかりました。ビギナーさんのための講座かと思ったら、なにやら集まってきた18人の大半は互いに知り合いで、いかにも長年写真を撮ってきた、密かに自信満々の方々でした。 それに2/3はフィルム写真を撮っている方です。そういえば、ペンタックス645のフィルム版は雑誌に載ったり、フォトコンで見る風景写真のほとんどをたたきだしている定番カメラでした。 大半はフィルムですから、スライドで持ち寄った写真3枚づつを写して、先生が批評を述べるのです。ここをこうした方がいいとか、修正が無い写真は先生が<合格>というと、みなが拍手して、3枚とも合格の方もいました。なるほど、この合格の言葉が聞きたくて、渾身の作を持ち寄るのだ。これはセミナーというよりは一種ファンクラブみたいなものだな。 当方はPCが壊れて、写真のストックは現状みな使えません。たまたま、陶芸の材料にと思ってプリントしてあったA4プリントを持っていったのですから、先生にみせるのもはばかれる状態でした。3枚ともいろいろご批判を伺いました。生徒さんに対するいずれのご批判ももっともであると思います。思い出すままにいくつか書いてみましょう。1)横写真の場合は、ポイントとなる対象を真ん中に置かずに少しずらす。縦の場合は真ん中に置く場合もある。2)2種の色調帯、たとえば、野原と空は半分に分割しない。どちらかを多めにする。3)2種の色調帯の明るさが大きく違う場合は、ハーフNDフィルターで必ず調整する。4)花を撮る場合は、雰囲気にのみこまれずに、画面で目立つ部分は慎重に気を配る。たとえば元気のない花がはいっていないか、邪魔な棒とかはいっていないか。雰囲気で撮るな。5)画面を分ける色調帯があったら、直線的分割より、曲線が入った方が魅力的になる。6)アジサイや、森の木は濡れていた方がいい場合が多い。雨上がりを狙え。7)霧を上手く使う。たとえば、山に対してクレアー過ぎるすそ野の町を霧でぼかす。8)シルエットは多用(画面に占める部分として)するな。これは当方に対する批判。9)海は、岩に流れる波の筋とか、岩にぶつかるしぶきをシャッター速度を落として撮る。シャッター速度をはやくして波の動きを止めてはいけない。これも当方に対する批判、10)ただ明るい空は、必要ない。 空の入れ方は十分注意せよ。11)花をとるときに、場合によっては脚立をつかう。俯瞰する必要がある場合がある。12)PLフィルターを調節して、葉っぱのてかりを調節せよ。13)美しさがなければならない。14)視点をひくもののリズム、流れが大事。15)立ち位置を変えてダイナミックさを追求する必要もある。特に大木をとるとき。16)人の目を信じるな。カメラの眼と人の眼は違う。

どれも、ごもっともなご意見です。ここに集まっている方の習性がわかってきました。有名な撮影ポイントの一番いい時期をねらって撮影旅行を行う。朝夕をねらうから、泊まるか、早朝ねらい。 上に書いたことを念頭に置きながら、撮影三昧。おそらく、飯より写真が好き。かれらが狙うことは風景を撮ること。当たり前というけど、当方は風景を撮っていなかった。一番いい場所と時に一番きれいな景色を写真におさめるのが目的。 当方は風景の中から使えるパターンを探して記録するのが目的。これはとんでもなく違うことがわかりました。かれらは写真でその元の風景の美しさを表さねばなりません。当方にとって風景はどうでもいいのです。 自然の作りだす、無限パターンを記録しているだけなのです。ある意味、かれらは全体、当方は部分を相手にしているとも言えます。どうしても、当方はメジャーな流れに合いません。 でもやってみます。上記の教えに従って、一番いいところに行って、一番いい時に、その一番うつくしい風景を撮ってみましょう。 運と腕がマッチしないと撮れないでしょうけれども。当方のスタンスを崩すつもりはありませんが、自然の持つ美しいパターンは、それだけを取り出しても、人をひきつけるはずですから。
<雰囲気にのまれるな>という言葉が一番印象的でした。

三脚は当然のこと、PLフィルター、NDフィルター(半分暗くなっているフィルターで、空と地面の明るさを調節したりする。こんなの当方はしらなかった)、脚立、傘(逆光防止)など。道具立てもたいへんだ。こんなファンクラブの方と一緒に撮影旅行に行けるくらいに準備して、プロとの撮影旅行に参加してがんばろう。そうしないと、ペンタックス645Dレデュース版ミラーレスが出ても宝の持ち腐れだ。しかし、彼ら風に風景写真をとるとしたら、ズームレンズでないと無理かもしれない。自然のなかではフレーミングを自由に選べないから、単焦点では何本もレンズが必要で、付け替えている間に光や、雲が動いてしまう可能性がある。性能のいいズームなら、漫然とで無くドラマ性(脚色性)をあたえればいい写真がとれることは経験済みだ。脚色優先なら、対応力の高いズームの方がいい。連写も必要だ。風や波のゆらぎや、水の流れの最適条件を探すのに連写が必要だ。 だんだん、白ペンキおじさんの行動がわかってきました。


さて、風景写真の話はまた後にして、河口湖にもどりましょう。

生中でいい気持になって、ふらふらと遊覧船にのって撮影をトライ。 20分間、涼しい風にふかれて、酔いさまし。撮影は大した収穫なし。


ペンタックスK7、ペンタックス15mm limited


ペンタックスK7、ペンタックスDA200mm


ペンタックスK7、ペンタックスDA200mm


ペンタックスK7、ペンタックス15mm limited


ペンタックスK7、ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックスDA200mm

さらにレトロバスにのって、対岸の大石公園まで。ラベンダーも終わって、富士山も見えず。撮影するものもない。ブルベリーソフトクリームはおいしかったが、それ以外になにもない。なにか、湖と木々の絡み合いが撮れるかと思ったが、河口湖はデリケートな自然を撮るには向いてない。紅葉台まで行こうと思ったがもう時間がない。
コメント
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