ガラパゴス通信リターンズ

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15歳のハローワーク(東大教授も楽じゃない・声に出して読みたい傑作選69)

2008-12-19 07:42:07 | Weblog
骨子の中学校の「総合的学習」の発表会というのに行ってきました。この前やった、「職業体験」の発表です。各クラスの代表が出てきて話すのですが、いやどれも堂々たる出来栄えで驚きました。骨子は某全国紙の横浜総局というところに行った時の話をしました。仲良しのリコちゃんが行ったのは東京大学工学部!「大学教授の一日」と名づけた発表は秀逸でした。

 「D教授は朝の7時には研究室に入ります。夕方の6時に家に帰ります。教授のなかには昼頃出勤して、深夜に帰る人もいるそうです。出勤時間は自由にきめることができます。教授は朝早く来て、自分の論文を書いて、その後は大学の仕事をするとおっしゃっていました。

 この研究室で一年にどれぐらいの研究費が使われていると思いますか。1億2千万円!教授はいまは実験をしないそうです。研究費を請求する書類を書くことに毎日追われているそうです。最低でも10ページにびっしり字がうまった書類をつくらなければならない。これは大変なプレッシャーだと言っておられました。

 研究はすべて英語で発表するそうです。『英語が書いたり話したりできない奴はダメだ』と教授はくりかえしおっしゃっていました。私も、英語を頑張りたいなあと思いました。これで終わります」。

 リコちゃん、すごいことを聞き出してきましたね。理科系の場合、教授になると研究(実験)はしないみたいです。英語を自在に操れるのはたしかにかっこいい。しかし1億ちょっとの売り上げ(?)で、日々金策に追われている。これってなんだか、あまりうまくいってない小さな会社の社長さんみたいではありませんか。大学教授とは、夢のある仕事だとリコちゃんは思ったのでしょうか。心配になります。