バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

聖書とキリスト教を知らないとアメリカの大統領選挙のゆくえを読めない 

2024-09-12 04:00:00 | 日本のゆくえ
本年11月5日はアメリカの大統領選挙が行われます。

日本の政治家やマスコミでは依然と

8月1日現在では、「トランプ氏優位」と報道しています。

しかし、果たしてそうでしょうか。

4年前、トランプ当選後のアメリカから滋賀県で運営していた

藤樹の宿に断食するために来会された男性の方が、

「アメリカ国民の多くは、トランプが

アメリカ大統領になるなど考えられないことだった」と語っておられました。

福井市に移住してから福井県立図書館で出会った本が

「熱狂する神の国アメリカ」(2016・文藝新書)でした。

著者はアメリカ政治と宗教(キリスト教)を研究する

ジャーナリスト松本佐保さんです。

彼女は2016年に書いたこの本で共和党トランプ当選を予想した数少ない方で、

その根拠はキリスト教右派また原理主義と日本のマスコミでは

言われている福音派の存在です。

しかもアメリカのメガチャーチ(注・01)の大半は

福音派(エバンジェリカル)であり、トランプはこの福音派を有効活用して、

対抗馬の民主党クリントンを出し抜いたのです。

アメリカ大統領選挙は完璧な教会闘争であることを知らないのは

日本だけで、それはアメリカ人の信仰心が全く理解できないからです。

アメリカ人は神を信じ、キリスト教信仰が大事だと考える方は

全国民の80%以上です。

EUは45%、日本は1%以下ですから、アメリカのキリスト教会の勢力図で

アメリカの大統領が選ばれるという構図が分からないのです。

また福音派は大半が共和党支持ですが、

それでもカトリック教徒のケネディ、黒人のオバマ(いずれも民主党)が

生まれていますが、戦争など引き起こしたブッシュ、ニクソンなど問題ある

大統領は共和党でそれぞれに教団教派の当時の時代背景があります。

本年11月の大統領選挙ですが、先に紹介した松本佐保さんは

その後、2021年、トランプの再選を阻止したバイデンがなぜ当選したかを

分析した「アメリカを動かす宗教ナショナリズム」(ちくま新書)

を書かれています。

できればこの研究では最も優れたジャーナリストなので、

トランプが返り咲くのか、それともバイデンから

バトンタッチを受けたハリスさんなのか

解き明かしをしていただきたいのですが、

本の出版には間に合わないでしょうから、私の8月1日現在の予測は、

ハリスさんの勝利ではないかと思います。

理由は

1・トランプ対バイデンの老々選挙にアメリカ国民嫌気がさしている?


2・これまで女性大統領が誕生しておらず、そろそろという機運があり、

黒人大統領オバマを生み出した機運が盛り上がっている感がする。


3・キリスト教宗派の選挙戦に疑問を持つ

無党派層が女性であるハリスを支持しているのではないか。


どちらも紙一重でなかなか分析は難しところがあります。

それにしてもアメリカはキリスト教会の動きで政治が動き、

経済も大きく動いています。

そして聖書の世界観で経済も政治も動いているのです。

ゆえに聖書を読まない日本人はこのままでは

世界の孤児となることは間違いありません。

そのことが私の最も危惧するところです。

追伸
この原稿は8月1日に書いたもので、あれから1ヶ月以上が過ぎました。

9月10には初めての大統領候補の討論会が全世界に向けて発信されました。

私は昨日、ニュースで見ましたが、どうみてもハリスさん有利だと思いました。

トランプはすべてに下品すぎます。

この79歳の男を担いでいる共和党とそれを支持する福音派はどこかおかしい

のではないかと思いました。

もし奇跡的にトランプが大統領に返り咲いたら、アメリカのキリスト教は

とんでもない方向に行ってしまうことでしょう。

特に下記の(注01)にあります、アメリカのメガチャーチがいかに

お金に目がくらんでいるかがクローズアップされてしまうことでしょう。


アメリカのメガチャーチ(注・01)
平均週末の信徒数が2,000人以上のプロテスタントのキリスト教会である。メガ・チャーチは世界で最も成長しているキリスト教会の伝道スタイルであり、世界的に発展を遂げている。特に宗教に無関心な若年層から多く支持されており、伝道において重要な役割を担っている。カリスマ牧師により運営され米国では過去20年間で4倍に増加し、全米でおよそ1300以上のメガ・チャーチが存在し、上位50の教会の平均出席信徒数は1万人を超える。実に米国のクリスチャンの10人に約1人、約500万人がメガ・チャーチで礼拝に出席している。また、大規模なライブ仕立ての礼拝(ワーシップ)が行われることでも有名であり、さながらコンサートホール並みの音響設備と照明設備を備えている。この概念は19世紀半ばに始まり、20世紀半ばまで続き、1980年代から1990年代にかけて急速に拡大した。現在では、21世紀初頭にアメリカ全土で広く見られる。2010年、ハートフォード研究所のデータベースには、米国内の1,300を超えるそのようなプロテスタント教会がリストされた。そのデータによると、リストにある約50の教会の平均出席者数は10,000人を超え、最高の出席者数は47,000人である。2015年11月のある週末、米国のプロテスタント教会に通う人の約10人に1人、つまり約500万人がメガチャーチで礼拝に参加した計算になる。3,000の個々のカトリック教区には、平均的な日曜日のミサに2,000人以上の出席者がいるが、それは特にプロテスタントの用語であるため、メガチャーチとは呼ばれることはない。世界的に、これらの大規模な会衆はプロテスタントのキリスト教における重要な発展である。米国では、この現象は過去20年間で4倍以上になっている。それ以来メガチャーチは世界中に広がった。2007年には、10の最大のプロテスタント教会のうち5つが韓国にあった。参集者による世界最大のメガチャーチは、2007年の時点で83万人以上の会員を擁するアッセンブリーズ・オブ・ゴッドチャーチである韓国の汝矣島純福音教会である。最大の教会会堂の大きさでの最大の教会は、ナイジェリアのアブジャに2018年に建てられたグローリー・ドームで100,000席がある。(ウィキ)


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