バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

キリスト教国への道 05 クリスチャン急増する1970年代 05 ピョンヤン大リバイバルの始まり 01 ギル・ソンシュ牧師  

2024-09-06 04:00:00 | キリスト教国の歴史と現在 韓国
韓国の首都ソウルの真冬は、零下3~4度ですが、

早朝、4時からの早天祈祷会が持たれています。

仕事に行く前に教会に自動車や徒歩で続々と集まって来られます。

私も韓国の教会のこのような光景に驚きました。

このような光景は韓国のキリスト教会では当たり前の光景ですが、

日本ではほとんどみたことがありません。

これが先回に書きましたように50倍の開きの原因なのです。

もう一度、申し上げます。「祈らないキリスト教会は教会ではなく、

祈りが消えたらキリスト教会は極度に衰弱し、消滅します。


日本のキリスト教会は風前の灯なのは祈りの欠如なのです。


韓国の早天祈祷会はいつから始まったのでしょうか。

それは韓国キリスト教史で明確です。

それは1906年からです。

1903年にペンテコステの始まりといわれる

英国のウェールズリバイバルが起こった3年後ですから、

韓国では同じ頃にリバイバルが起ころうとしていたのです。

それが早天祈祷会でした。

1906年は日本帝国の朝鮮侵略で神社参拝拒否のために

弾圧が非常に厳しくなった年です。

そして朝鮮半島を戦場にした日露戦争が勃発した年でしたが、

平壌(ピョンヤン・現在の北朝鮮の首都)に

吉善宇(ギル・ソンシュ)牧師が、牧会する教会(ジャンデヒュン)で

早天祈祷会(正式には夜明け前祈祷会)を開始したのです。

ギル牧師は非常に霊的な感覚の豊かな人であり、素晴らしい説教者であり、

とにかく断食して祈る霊的指導者でしたが、

この早天祈祷会のために何と信者たちは

午前2時から教会に集って来たのです。

そして500名の信徒が集まりました。

ギル牧師は1869年(明治2年)生まれで韓国の慣習により

12歳で結婚しましたが、中国語で詩を作る能力に優れていましたが、

29歳の時に洗礼を受け、34歳の時にピヨンヤン神学校に学び、

1906年、37歳でジャンデヒュン長老教会に就任し、

さっそく早天祈祷会が始まったのです。

この早天祈祷会を提唱したのはアメリカの宣教師でしたが、

韓国の牧師たちはこの導きで大半の牧師たちが早天祈祷会を始めたのです。

そしてすべて祈りから祈りとあらゆることが祈りから始まり、

あらゆる教会のことが祈りで運ばれていくようになりました。

そして早天祈祷会が始まった翌年、1907年にピョンヤンを中心に

大リバイバル(注・01)が巻き起こったのです。

韓国の教会成長のすべては、祈りにあったのです。

そしてピョンヤンリバイバルについて鈴木牧師が

次のようなエピソードを紹介されています。


1907年1月、ピョンヤン中央教会で長老教会と

メソジスト教会の合同リバイバル集会が開催され

宣教師は下記のような説教をされたのです。


一人の兄弟が苦しんでいるなら、すべてのクリスチャンが

その苦しみを感じなければなりません。

一人の教会員が嫉妬心を持つなら、それはすべての教会の、

そしてすべての会衆の心を傷つけるだけではなく、

教会の頭であられるキリストを困らせるのである。

それはちょうどある小指が傷ついたら全身が痛いのと同じである。


さあこのリバイバル集会で語られたメッセージに

会衆はどのように反応したのでしょうか。

次回をお楽しみに
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