美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

図工美術の題材に,必要感は必要!?

2014年05月17日 22時28分28秒 | 雑感ノート
裾花中学校,長崎です。

10年ほど前から,私が授業をするときに心がけているのが,子どもたちにとっての必要感です。
これは,図工美術に限らず,算数でも国語でもそうでした。
なかなかすべての授業でこれができるかというと難しいのですが…。

さて,これをお読みになっている皆さんはどう思いますか?

「~したいから,どうしてもヒマワリの絵を描きたい!」

「~のためには,絶対に粘土で友だちの姿を表したい。」

子どもたちのそんな姿が想像できますか?
う~ん。できるものならそうしたいけれど,必要感を持たせるって,そんなに簡単ではないですよね。


6年生の題材『残したい想い出』では,「忘れたくない○年生のときのあの光景を絵に残そう」という提案を子どもたちにしました。
卒業を目の前に控えた6年生だからこそ,の題材で,「あのときの校舎の感じ,友だちの顔,聞こえてくる音,天気,気持ち。」その子のまぶたの裏に見えている光景を具体的に
表していくにはどうしたらいいか,自然と追求が深まっていきました。

今年度中学2年生で行っている,自分のテーマ曲からの想像画も,いったいどうしたら生徒が必要感を持って具体物を描くことができるか,という発想からたどりついた題材です。

「描かされる」から「描きたい」に意識が変わるには必要感しかない,と私は思うのです。

私にもまだ答えは見えていませんが,とりあえず今の私の教育観の拠り所は「子どもにとっての必要感」なのです…。

記事に興味を持っていただけましたら,クリックしてください。
にほんブログ村 教育ブログ 図工・美術科教育へにほんブログ村

教育・学校 ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。