紅しょうがの残日録

いい加減でアバウトで(^^♪

れれれのれー ! 道路標示 【追加書込みあり】

2024年01月18日 16時26分47秒 | 日記

舗装道路の路面に描いてある通常白いペイント焼き付けのセンターライン、横断歩道、ゼブラ模様、停止線などを「道路標示」というそうです。その中でも交差点手前で一時停止を強制されえる「止まれ」の文字。大昔は「とまれ」とひらがな時代もあった記憶です。

私はこの「とまれ」の字体というか文字デザインにン十年来、興味を持っていました。愛知県内の字形とそれ以外の都道府県に違いがあるのはどうしてかと。

簡単にいうと愛知県字体の特徴は「れ」の字の左下から右上へのはねあげ部分が全体に鋭く尖っている。

愛知県以外は東京始めとする各県とも一定幅のはね上げ線の先端だけ少し鋭角に尖らせてあるという違いです。

右上へのはね上げ線以外も愛知と他県は違っており。愛知県字体が格段に洗練されており、他はなんとも泥臭くみっともない字形というのが私の印象でした。

ところが最近愛知県内でも従来の愛知県字形を離れ、みっともない「全国流の字形」に蝕まれてきたぞと感じます。長い間愛知県だけ。独自の字形が許されてきたなという感じもあります。

先ずは愛知県で昔から使われてきた字形。特徴は「れ」の左下先端の鋭いとんがり。そして「ま」の最後の美しい丸めです。

また、「れ」の最後の一画の縦棒は上下真直ぐ下端迄来てハネは右直角にちょびっとです。この最後の一画は愛知県流は悪くはないが色々変形があり、直線で下端までではなく、緩やかな垂れや、直線的に折って右へ流しているのもあります。こういう「れ」は公道でなく民間の大規模駐車場で愛知県書体に変化を加えたものが出てきていました。

 

 

 

 

以上が純正愛知県流「とまれ」書体!

次に色々バージョンはありますがGoogleビューで探しましたこれ。「れ」の字に特徴。第1画の縦棒と第二画の短横棒が離れています。苦労して丹波篠山で見つけました。

昔の愛知県外では、このタイプで右側縦棒が下端で中央の棒と平行でなく下に向かって広がったものをよく見ました、

花の東京でもそれが使われなんとも不格好で。「れれれのレー」ッと叫んでしまひました。

昔はそこがみっともないと思いましたが、今、下の例を見ますとなんかかわいく見へます

 

次のも愛知県タイプに近いですがれの右側最後が跳ね上げず、緩くすそ広がりを見せています。直線を折って広げていますが、緩い大きなカーブで広がりを持たせたのもありまして、ただそれは、公安委員会のものではなく、スーパーなど大型店の駐車場の私設のものでこういう美しい改良形が見かけられました。

下掲が愛知県書体に「れ」の最終画を直線的に流したものです。「ま」は第3画の縦棒が中心から少し右にずらし、最後の丸めを曲線でまとめていい感じ。

 

 

 

以下3枚の「ま」は愛知県内に最近侵食してきた変な「ま」 上の写真の「ま」と比べてください。最後の丸めに直線を多用し終端を立て枠に合わせぶち切っています。

 

この全国タイプは3文字の中心となる縦棒を字枠の中心に合わせているので、特に「れ」の字で違和感があります。

 

愛知県流の「れ」で第3画のはね上げのシャープな線はやや繊細な気もします。上の例みたいな一定巾のはねあげもなかなか貶しきれないものがあります。。縦2本の棒が接近し過ぎている嫌いもあります。

 

以下Googleビューで拾い集めた各地の例。

流石に「世田谷産」には悪く言えません。

 

 

流石に世田谷区。中心の縦棒をすべて少しづつずらせた心遣いを誉める。

 

次の2枚。宮崎市と熊本市。同じスタイルの特徴。「ま」の縦棒が思い切って右に寄せているのが笑えます。「れ」の左右下端を端折っているのが面白い。昔からの九州文化?。ここらも標準スタイルに変わってきているだろうか。

 

以下の一枚は20年以上前、三重県関町で実際に見て「変わっとるなぁ」と思い撮っておいたもの。

 

こんなばかばかしいことに拘ってきました。ところが流石に同じようなことに気を配る人はいるようで、下記のサイトをご覧ください。

存知ですか?㈲ロードシステム

Yahoo知恵袋

次に一枚は「止マ」。間違えて描いたのではありません。スーパーの駐車場にあったもの。警察(公安委員会)設置ではないので「規制・命令形」ではなく「自主的に止まる」 (画像が消えてしまいました)

 

【止マルの画像消滅】

 

 ここみたく大規模店舗の私設管理の駐車場に描いているのも警察の道路標示と同じ業者がやっている。だから少し個性を発揮してやろうと意欲的に美しい字形のものが多い。これもいつかは消滅して標準字形に変わってしまうだらうか。

次の4枚は愛知県内の民間駐車場のもの。「止ま」までは今までの愛知県タイプ、「れ」のみ独自で左下端を鋭く尖らせないで右上に跳ね上げた最期をとがらせて最終縦棒と接しています。

 

 

 

最後の4枚で示した書体に私は最高点を入れたいと思います^^

道路面表示は加熱融解式のペイントを。運動場で石灰の白線を描く様な道具で書きます。曲線を描くのは特に熟練を要するものと思います。幅は15センチが基本で直角以外の角や細い部分はマスキングの板で余分なところを取り除くという方法です。

だから、曲線や鋭い尖りはなくすようにしているのだと推定します、でも熟練技で描かれた美しい文字が消えていくのは残念です。

 

【追記】2024.06.05

no+eさんのブログより

左は大阪南部にて、右は東京にて

 

路面標示業界の文字の標示施工資料より昔の愛知県タイプ文字(相当古く「止」がひらがな)

 

        完

 

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