続いてやってきたのは東照宮からほど近い田母沢御用邸。
大正天皇のご静養のために造られたそうですが、驚くほど広大なお屋敷です。
ベコ 「御用邸だべこ!」
石の門を通り、背の高い杉木立を抜けると、
そこは入口の車寄せ。
御用邸を見学できる機会は、そうはありません。
じっくり内部を見学しましょう!
ベコ 「ひゃー、広々だべこ!」
お屋敷の中はたくさんのお部屋が続いてます。
いきなり大きな広間に出ました。
部屋は和室ですが、天井の電灯は洋風。
しかも、床はふかふかのカーペット。
とても気持ちのいいカーペットです。
和洋折衷なのですね。
部屋から見える中庭はシンプルです。
ベコ 「のっぽの杉の木だべこ!」
大広間を過ぎるとそこは展示室。
ベコ 「大きなふすま絵だべこ」
立派なふすま絵が展示中でした。
とても価値ある絵のようです。
一方こちらはフローリングの洋室。
なんとビリヤード場までありました。
びっくりですね!
さらに進むと妙に広い和室が続いており、
その先には、
なんと天皇陛下の謁見室があったのです!
ひゃー、これはびっくり。
さすが御用邸ですね。
ちなみに、この御用邸にあるお部屋は全部で108室。
これまたびっくり仰天の部屋数なのです。
広いお屋敷だけあって廊下も超ロング。
ベコ 「ひゃー、どこまでも続く廊下だべこ!」
こちらの廊下も延々と続いてます。
ベコ 「長過ぎだべこ!」
ホント、迷子になりそうです。
迷わないよう、順路に沿って進みましょう。
庭園に面するお部屋ですね。
縁側がいい感じ。
こちらはダイニングルームだそうです。
さぞ気持ちのいい朝食でしょう。
そして、ここは「御学問所」。
ベコ 「丸い窓だべこ」
天皇陛下の書斎です。
丸い窓もなかなか味わいがあります。
かなり奥まで進んできましたが、こちらは陛下のお部屋である「御座所」。
質素ながら高貴なたたずまいです。
一方こちらは皇后様のお部屋と寝室のある「皇后宮」。
いやー、じっくり見学していると、時間がたつのも忘れますね。
ところで、
御用邸内部にはたくさんの絵が飾られています。
ベコ 「ふすま絵がいっぱいだべこ」
きっと高名な絵師の筆によるものに違いありません。
ここに限らず、お屋敷の至る所に絵が描かれているのです。
立派な梅です。
踊る翁でしょうか。
満開の桜です。
羽を広げた鶴も元気いっぱい。
うん、見どころ満載ですね。
さて、この御用邸は2階も見学できる造りになっています。
ベコ 「階段を上がってみるべこ」
2階に上がると、そこは「御日拝所」。
毎日、ここからお祈りされていたに違いありません。
そして、最後は「剣璽の間(けんじのま)」。
難しそうな漢字ですが、
なんと!
三種の神器のうち剣と勾玉が収めてあるのだとか。
ひょえー!
まさか三種の神器がここにあるとは!
ホントに見応えのあるお屋敷でした。
ふと見ると、外は緑豊かな庭園。
それでは、引き続いて庭園に降りてみましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
田母沢御用邸
大正天皇の静養のために作られ、その後三代にわたって利用された御用邸。重要文化財に指定されています。
地元出身の実業家の別邸だったところに、赤坂離宮のお屋敷を移したものだそうです。しかもそのお屋敷そのものは、元をたどると紀州徳川家の江戸中屋敷の一部なのだとか。
そんな御用邸の内部はとても高貴な雰囲気。和風建築に洋風のシャンデリアやカーペットなど、和洋折衷な内部も印象的です。建物の細部にまで匠の技が活かされており、大変に価値のある建物なのだそうです。
部屋数は全部で106室で、天皇・皇后用は23室、お付きの者用が83室。きらびやかな場所と質素な場所がありますが、居住区域が分かれていたようです。
お屋敷と庭園をのんびり見学すると1時間はかかるかも。しかし、素晴らしいわりに観光客が少ないので、ゆったり見学できる施設でおススメです。