普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

続・なぜ私は家を建てるのか?

2005-11-21 21:45:24 | Weblog
見積もりの後、予算内に納めるために、激しくいろんなものがなくなる。
有銘さんと、これだけは守ろうというものを確認した。
仕方がないと思う反面、納得するまで時間がかかりそう。

さて、初心、忘るべからず。
なぜ私は家を建てるのか?
前回は、家を持ちたいと思った消極的な動機を書いた。
ではなぜ建て売りでもなく、マンションでもなく、建築家に依頼をしたのか。
有り体にいえば、どうせ家買うなら、納得ずくでと思ったことにつきる。

多少は値段は張るかもしれない。

でも住みたいと思う家に住みたいと思った。
建て売り、山ほど見ました。
どれも同じ、ここがもう少しこうならば、と思うが、もう建っている。
広いリビングが欲しい、広さは100平米欲しい、明るい家がいい。
そんな望みが叶う建て売りは、殆どなかった。

マンションはというと逆に割高な感じがした。
100平米を越える物件は、そもそもとても稀少。
共益費、駐車場費、などが月々のローン以外にもかかる。
摩天楼を見下ろす高層マンション、やはり値段も高い。
地に足の着いた生活のほうが、子連れの家族にはやはり似合う。

だからオーダーメードの家が欲しくなった。
まあそんなところでしょうか。
アリメさん、答えになっていますか。

事態があまり進んでいないので、今日もブログの情報性を高めるために、
私の最近、読んだ本のご紹介。
青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS|1| 1991-2004
これ、文句なしに写真が綺麗。
なにげに、蜷川実花、ホンマタカシなどという写真家が写真をとっている。
建築写真を越えた美しさがある。
ちょっと値は張りますが、鑑賞に堪える一冊であります。

最後に。
コメント、減ってます。
みなさん、いけません、気を抜いてはいけません。
いきり立ってコメント書いていた巣作りさん。
全然、あきまへん。
不言実行、コメント、よろしこ。

なぜ私は家を建てるのか?

2005-11-20 22:15:32 | Weblog
皆さん、コメント、どうもありがとう。
朝妻さん、暖かく見守って下さい。
先住者さん、ツボを押さえたコメント、いつもグラッチェ。
あなたのお近くに越してゆける日は来るのだろうか。

アリメさんから根本的な質問。
私は、(私たち夫婦は)、なぜ家を建てる決断をしたのだろうか。

妻はどういうつもりかはよく知らない。

私は、意外と単純な消去法。

私は、全国根無し草のように浮遊する生活を望み、今の会社へ入った。
だから戸建てを建てようなんてそもそも考えていなかった。

今から9年前、転勤で東京へ。
会社の寮をあてがわれた。
場所は新宿、2LDK、駅至近、しかも入居時は新築。
何不自由ない。
妻と結婚、アーバンライフを楽しんだ。

しかし転機は突然、やってきた。
妻の妊娠、そして出産。
小さな愚息は、思いの外、広いスペースを必要とした。
子どもが生まれると、必要となる環境も変わる。
夜より昼、喧噪より平和、映画館より緑溢れる公園。
しかも私の会社は、40で寮を追い出される。
思いの外、ずっと東京に残る可能性も強くなってきた。
しかし借りれば、やはり月に10万以上は軽くかかる。
ローンの返済だって月10万すればたいした物。
折しも時代は低金利、しかも地価は最安値。
「だったら買えば」

借りるのか、買うのか、ここでまず一つの方針が決まる。

建て売り、マンション、いろいろ考えた。
仕事が忙しいので、なるべく会社に近い場所。
渋谷、世田谷、杉並、中野。この辺りが候補地になる。
手当たり次第に物件を見て回った。
では、なぜ戸建てを建てようと、しかも建築家と建てようと思ったのか、
それは次回の講釈ということで・・・。

写真は、最近、読んだ本。
「日本人とすまい 住み心地はどうですか?」
中村好文を始め、複数の著者による建築エッセイ。
まあ暇つぶし程度に読める夢見る施主向けの本です。
やはり面白いのは、コーブン先生の文章。
いわく「一つ屋根の感じ」。
なーるほど。

コメントっていいモンですね

2005-11-17 01:13:19 | Weblog
また新しいお客さんが来てくれた。
うれしい限りである。
ネットでつながった人を伝って、新しい出会いがある。
「インターネット、悪くないじゃん」

先住者さん、コメント、おおきに。
なんか皆さんの生活に、滑り込んでいる感じがいい。

普請は進んでいませんが・・・。

仕事は、少し光が見え始めた。
この1週間、完全にスタックしていた状況がようやく動き始めた。

ブログも近年まれに見る盛り上がりを見せ始めている。
みなさーん。今後もどうぞよろしく。
皆さんの助言が、まだ見ぬ我が家をどんどん素敵にしてくれるはず。
エブリバデ、グラッチェ。


見積もり・その後・・・

2005-11-15 00:20:19 | Weblog
仕事が完全にスタックしている。
どうにもこうにもニッチもサッチも、どうにもこうにもあきまへん。
状況を打開すべく、ちまちまとした努力をスタッフ一同、繰り返す毎日。
「つらいっす」

さらに困ったことに「普請道楽」もスタックしている。
見積もりが、進まないのである。
「♪待ちぼうけ~ 待ちぼうけ~」

状況を整理すると以下のようになる。

10月3日、5日にそれぞれ1社ずつに、アリメさんが見積もり依頼。
ほぼ1ヶ月後に1社から見積もり。
これが、予算を1千万以上、上回る。
これは、アリメさんにとっても予想外の数字、さすがに高すぎる。
どうけずっても500万以上、予算オーバーらしい。

もう1社に望みを託すが、そこからはなかなか見積もりがこない。
そのため、さらにもう2社に、見積もりを依頼する。

最近、住宅需要が高まっているためか、どうも工務店の動きが鈍い。
見積もりがでなければ、もちろん契約も、着工も出来ない。

いろいろなところで思いの外、時間がかかる。
お金があれば、それは何とでもなるのだが、それは無理な相談なのである。

普請はなかなか根気のいる作業である。
アリメさんは、もっとやきもきしているのだろう。

待つしかありませんね。
「果報は寝て待て」、ですかね。

写真は、「ことり」の2階のLDK。
模型の写真も底をつきました。
そろそろ状況に変化が出てほしいところでございます。

家の記録の妄想

2005-11-13 18:58:18 | Weblog
すごい施主の方からコメントをもらった。
「家の記録の妄想」というブログをやっている。

圧倒的な情報量。
すごい。アリメさんのブログにも一度、紹介されている。
「理想の施主」、確かアリメさんがそう書いていた。

建築は、建築家と施主のコラボレーション。
すぐれた建築家でも、施主によって、建築の出来は自ずと変わってくる。
じっと我が身を振り返る。

日々是研鑽。

建築家・アリメさんについて

2005-11-13 00:00:28 | Weblog
ども。
仕事が完全にスタックし、精神的にはつらい状態が続いている。
故にブログに逃げてみたりする。

アリメさんについて今日は書いてみる。

有銘祐児(アリメユウジ)
一級建築士・丙午年/獅子座/血液型B型
千葉大学工学部建築学科満期卒業<1985-1993>
東京都新宿区に有銘祐児建築設計事務所を構える。

アリメさんの売りはなんですか、といわれたらなんだろう。
うーん、「誠実さ」かな。
本人も「誠実さ」を大切にしたいといっている。
お見合い相手のコメントのようだが、これはかなり言い得ている。
これについて少し書いてみる。

例えば、アリメさんに前に聞いたことがある。
「いくらで家が建ちますか?」
床面積は100平米以上という希望も併せてつたえた。
彼はこういった。
「建てるだけなら、いくらでも建ちます」
世の中、ローコスト住宅ばやり。
猫も杓子もローコスト、建築雑誌もこの特集をすれば売れる。
ビフォーアフターでも、匠がローコストで家を建てる。
でもさ、何かを削らなければやすくならない。
壁を張らずに、柱がむきだし。まあ見た目は悪くない。
「でも寒いですよ」とアリメさん。
雑誌のローコスト住宅特集で紹介されている家は、必ずこういう側面を持つ。
しかしそのことは一切触れられていない。
それを理解した上での、依頼ならいいが、そうでないとそれは不幸。
できあがった後に、「寒い」といっても、「だってローコストですよ」といわれたら、返す言葉がない。

ということが建築の世界には多い。

でも「誠実さ」には派手さはない。

だからわかりやすい言葉が飛び交う。
「デザイン住宅」、最近、建て売りに多い。
それは少し変わったものが多いが、本当に「デザイン」されているのだろうか。
哲学や思想のない、「デザインってこんな感じでしょ」というものばかり。
それでいい人もいる。
そういう人は、それでいいのだ。
でもそういう「なんちゃってデザイン」って誠実じゃない気がする。

「誠実さ」、良くないですか、この言葉。

「誠実さ」は妥協しない。
「誠実さ」は時間がかかる。
「誠実さ」は裏切らない。

アリメさん、たまにはこうして褒めてもいいですよね。

閑話休題、
ブログのデザイン、変えてみました。
色調が似ているので、あまり変わった感じがしないような気もする。
まあでも気分が少しでも違うかなと。

なんか沢山の人がコメントをくれた。
こういうのなんかうれしい。
順不同で名前をここに記す。
アリメさんはんぺんさん、はんぺんさんの同居人さん、Unknownさん、巣作りさん、先住者さん、心より感謝してます。
鞭打つようで申し訳ないが、コメント、これからも書いてください。

そしてまだ一度も書いていないそこのあなた、
例えば、乳飲み子の母親で調布市に住んでいるあなた、
そうです、あなたです。
読んでいることは分かっているんですよ。
書きなさい、今すぐに。

デザインコンシャス

2005-11-12 17:59:40 | Weblog
家作りを始めるまで、デザインというものをそれほど意識したことがなかった。
機能、使い勝手が良くて、見た目がシンプルならいいじゃんって思っていた。
しかしそれがデザイン。
そこには歴史があり、反目があり、思想があり、哲学がある。
それにコンシャスになることは、自分の考えにコンシャスになるということ。

そもそも自分のことを考えるという作業は、めんどくさい。
仕事に追われて、その中で相対的にしか、認識できない。
それはつまり、職場での評価とかということなんだけど。
でも実際には、仕事のための自分なのか、自分のための仕事なのかという、
きわめて深い命題もはらんでいる。
そしてそれは、多くの人は後者であることを望んでいる。
しかしそれは日常に忙殺される中で忘れがち。

デザインにコンシャスになることは、そこに自覚的になるとうことだと思う。

最近、読んで面白かった本。
「父の椅子 男の椅子 建築家宮脇檀・名作椅子コレクション」
生前、宮脇檀(みやわきまゆみと読む)が愛した世界の名作椅子を、
その娘さんが、解説するという本。
椅子好きだということは知っていたが、人生という縦糸によって、綴られていくその椅子の物語は深い。
代表的な名作椅子が網羅されていて、椅子に興味のある人にもおすすめ。

離婚し、男手一つで、娘を育てた宮脇檀。
その娘が、結婚を決め、それに反対だった檀が、娘の新居の椅子選びを通じて、
結婚を認めていく下りは、少し感動的でもある。

でも名作椅子って高いんだよね。
デザインに金は惜しむなってことですかね。


建築家・アリメさん設計の家・公開予告

2005-11-11 23:30:23 | Weblog
コメントがいくつか集まる。

巣作りさん、はんぺんさん、どうもありがとう。
特にはんぺんさん、全く面識のない方からのコメント、
こーいうインタラクチブな感じ、とてもうれしい。
そもそも見ず知らずの人が、これを読んでいるという感覚がなかった。
身内が読んで喜んでいるもんだと思っていた。
アクセス数などを見ると、そんな気がしていた。
「へー、すごいじゃん、ブログ」、なかなかやるもんだ。

巣作りさん、あなたは僕の知り合いだと見た。
こういうよく分からない感じもいいといえばいい。

はんぺんさん。
もちろんアリメさん設計の家、お見せいたします。
青山の骨董通り(だったと思う)にある彼の代表作、
SOHOビル「きりん」は、いいですよ。
中は写真でしかみたことないけど。

まだ見ぬ我が家は、「ことり」という名前になるらしい。
なぜ「ことり」なのか、理由はないらしい。
「小鳥」?、擬音語としての「コトリ」?いろんな憶測がなされているが、
真相は不明。
窓の形が、くちばしみたいに見えるからかな。
そのうちアリメさんが、コメントくれるでしょう。
これって公開要求?

「ことり」完成の折りは、大公開します。
一体いつになるのか、見当もつきませんが、
このブログをきっかけにお知り合いになれた方が大勢来てくれるとうれしい。
その日を夢見て、こつこつやっていきませう。

しかし「ことり」の模型の写真は、いわれてみればタワー型PCを想起させる。
なんていうか、確かにガツンと大きな家を建てたい。
できれば平屋、そして庭があり、屋根付きガレージもある。
玄関までのアプローチもある。
そんな家は、やはり憧れる。
まあでも東京の都心ではやはり無理。
無理というのは、私には無理ということ。
いいじゃん、タワー型でもさ。

あーみえて、知恵と工夫に満ちた家(になるはず)なんだから。
なんてったって天才建築家、アリメさんがついている。
ピース。

巣作りさん

2005-11-11 05:18:39 | Weblog
巣作りさん、どうもありがとう。
気合いを感じられるコメント、心にしみてます。
ガンガン来てください。

ところですいません。
そんなことを聞くべき場ではありませんが、
ところであなたは、誰ですか?
なんとなく、「あの人かなぁ」というのはありますが。
なんかモゾモゾしますね、こういう「分かるような分からないような」感じ。

「普請」は今日も、見積もりについての前進はない。
じっと手を見る。




見積もりの幅

2005-11-10 01:43:38 | Weblog
アリメさんからコメントが入った。
今まで好き勝手なことばっか、書きつのっていた私。
「すいません」

だいたいブログにコメント、求めておきながら、
アリメさんのブログに一度もコメントを書いたことのない私。
「それってだめじゃん」

海より深く反省。

アリメさん、基本的にお任せしています。
腕がいいことはもちろんのこと、
私たち家族のことを、世界中のどんな建築家よりも知っているのですから。

ただ見積もりの額を聞いた動揺が続いているのです、ハイ。

ところで他の読者は、なんでリアクションがあらへんの。
あきまへん、あきまへん。
ちゃんと書きなはれ。



普請進まず、仕事も進まず、そしてコメント集まらず

2005-11-09 00:16:29 | Weblog
普請、進まない。
見積もり、もう1社から出てこない。
アリメさんに、確認メールを入れてみる。
「うーん、なんかあったんですかねぇ」という返事。
見積もりが、こないことには、家の形が決まらない。
このままだと1000万以上のリストラを図面上、余儀なくされることに・・・。
「ことり」、危うし。

仕事も進まない。
朝8時に仕事の現場に出向き、ホテルに寝に帰るのはほぼ毎日午前様。
この後、更に忙しくなること必至。
「体」、危うし。

そしてコメントも集まらない。
いーじゃん、なんか書いてくれれば。
30すぎたくたびれたおじさんがさ、喜ぶんだから。
ブログをみた妻が一言。
「本来、ブログは独り言を書く場所なんだからコメントなんか求めなさんな」
うーん、マンダム。
そんなこといわなくてもいいじゃないの。
「さびしんぼうの私」、危うし。




拝啓、先住者様

2005-11-08 03:34:55 | Weblog
いやー、感涙。
インタラクティブ、すばらしい。
ダンケ、メルシー、グラーシャス。

やっぱ、金、かかるのである。
家具しかり、大工さんへの心付けしかり、近所への心配りなどなど。
そー考えると、全くもって大変な状況。
車も欲しいし。
バイトでもしないと、大変な状況なのであーる。

まあ、そうはいっても、ないものはないし、欲しいものは欲しい。
意味不明。
気合いで乗り切れるものではないが、そこは困ったときのアリメセンセ。
僕らもいろいろ泣くことは考える。
でもウルトラCを期待する。
それにもう一つ、工務店から見積もりも出る。

何事も前向きに。
倒れるときは、前のめり。

閑話休題、
先住者さん以外の読者、読み逃げ、あかんっす。
何でも良いので、足跡、残すべし。
毎回とはいっとらんっす。
とりあえず、「足跡キャンペーン」の今回だけ、よろしく。
一行でもよいのだ。

しかしくれぐれも実名でカキコはやめましょう。
ネットはやっぱ、怖いっす。




進展ない中で皆さんにお願い

2005-11-07 03:27:25 | Weblog
基本的に、「待ち」な状態が続いている。
つまり「見積もり」待ち。

仕事は、超多忙モードにはいった。
だからこんな時間までおきている。
多忙ならこんなもん書くなっての、ってつっこみも聞こえるが。

しかし、ブログ、書いても書いてもコメントが入らない。
アクセスは、書けばいくらかはある。
しかし足跡ともいうべき、コメントがないので、
どんな人が、どんな気持ちで、これを読んでいるのか、全く分からない。
そもそもちゃんと読んでくれているのだろうか。

まあ、真鍋かおりのように、本人にバリューが有るわけでもなく、
そんなに情報性が高いわけでもなく、
さりとてのぞき趣味を満足できるほど、すべてを開陳している訳でもない、
この中途半端なブログを、見る人がいるかって思えば、
「そりゃ、見ませんぜ、旦那」ってことは分かるのだが・・・。

これを読んでいるあなた。
そうです、あなた。
コメント、書いてください。
すごーくお願いします。



見積もり、高っ!

2005-11-06 00:32:08 | Weblog
2社にお願いしている見積もりのうち、
1社から返事がきたとアリメさんからメール。

予算を1千万以上も越えているらしい。
そんなにこえるものなのか、とびっくり。
ガシガシいろんなものを削っていくことになるのだろうか。
屋上のウッドデッキ、なくなっちゃうかなぁ。
涙。

希望は、まだある。
まだ見積もりを出していないもう1社。
そっちのほうが、比較的安そうだとアリメさんは、いっていた。
それにしたって大幅に越えそうだなぁ。

しかしこういうことってよく知らない世界なので、
これぐらいが当たり前なのか、それともびっくりするようなことなのか、
それすらもワカランチン。
これぐらいってのは、予算と見積もりのアンバランスのこと。
誰かウチを建てた人、このブログを見ましたら、是非、教えて欲しい。